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Kater Blau・Berghain

 
 ドイツ1のクラブであるBerghain、そしてその近くの少し変わった作りのKaterBlauに行った。

 まず最寄りのSpandauからBerlin Hbfに出る。Hbfは無数にエスカレーターがある。長いエスカレーターの前に乗っていたカップルの彼氏が、彼女の尻をずっと揉みしだいていた。
 そこからOst bahnhofまで行く。駅から適当に歩いていると、反対車線の向こう側にカラフルな壁が見える。有名な観光スポットである、イーストサイドギャラリーに着いていた。

夜のイーストサイドギャラリー
有名な壁画

 
 東側から橋を渡って西側へ行く。西側にはそこらじゅうに飲み屋があり、祭りのように人がいた。

橋から見えるシュプレー川。右側が東ベルリン、左が西ベルリン

 目当てのクラブが見つからず、また電車に乗る。
 駅の近くでは、ゲイプライドの行列ができていた。

 ドイツは駅や建物内にトイレが少なく、見つけても金を払わないと利用できない。
 公衆便所は、薬中が使ってしまうので殆ど閉鎖されている。
 使えるところを見つけても、臭いが強烈で不衛生。
 陰で立ち小便していたら、おじさんが駆け寄ってきて同じ場所でションベンしはじめた。

橋の上に唯一あった公衆便所

 Jannowitzbrücke駅から歩いていると、すれ違う人が皆、全身黒い服を着ている。
 Berghainに入れなかった人だろうか。
 
 イーストサイドギャラリーの周りでも、この駅の周辺でも、ドイツ語より英語を話す人の方が多かった。

 高架下にはライブのポスターなどが張られている。Mando Diao、Queens of the Stone Age、Slipknotなどのポスターを見つけた。

高架下のポスター
高架下のポスター

 Berghainの周辺は、飲み屋や他のクラブなどは一切なく、スーパーやホームセンターらしき店が点在している。近づくにつれだんだん音が聞こえてくる。
 がらんとした通りを歩き続けると、Berghainは急に現れる。

Berghainの行列

 世界中から集まった人たちが、緊張しながら自分の番が来るのを待っていた。甘い匂いのする列に並ぶと、皆一様に喋らなくなる。
 こんなに静かになっている人の群れを、ドイツでは初めて見た。

 この日は時間帯のためか、体感10分くらいで入り口に辿り着くことが出来た。
 バウンサーは意外にも愛想の良い人で、客に対して不憫そうに「Sorry, no」と入店拒否の旨を伝えていた。
 
 どれだけ服装が決まっている人も、どれだけ音楽が好きそうな人も、バウンサーのNoの一言で入ることのできないBerghain。
 
 自分の見た限りでは、明らかに観光客のような、色の多い服を着て鞄を持っている人、はしゃいでいる人などは別として、バウンサーは何か基準があってというよりは、本当にランダムに客を選んでいるような感じがした。入ることはできなかったが、その場にいるだけで、漏れてくる音と異様な雰囲気を十分味わうことができた。またチャレンジしたい。

 Berghainから歩いて20分程の高架下にある、Kater Blauというクラブに入る。ここはBerghainのような厳しさはないが、1時間以上並んでいたのにも関わらず弾かれている客がいた。
 チケットを買う前にシールを渡され、携帯のカメラに張るよう指示される。撮影禁止なのは基本同じ。
 このクラブは屋外に道があり、その道を挟むようにフロアが2つあった。
 どちらのフロアもシンプルなテクノが鳴っていて、踊り疲れた人や涼みにきた人などが、外の備え付けの椅子に座ってくつろいでいる。

 フロアに入ると、各々が瓶を片手に踊ったり話したりしていた。日本とは違い、年齢層に偏りがない。様々なコミュニティーの人が自分の好きな格好で、好きに楽しんでいる。

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