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ひまわりと蛾は何が違う

ひまわりは、日光の方へムワムワ伸びる。
何輪も何輪も無言で太陽の方に傾く。
茎が長くて折れちゃうものもいる。
その角度を見ると、ひまわりに科された生命の意志を感じる。


蛾は、光に集まる。
コンビニとか、少ない街灯の灯りにとか、家の玄関のライトにとか。
よく聞くと、ブーンパタパタ!
気持ち悪い!!
襲ってきたらどうしよう!
その下を通りたくない!
スマホをいじってその明るさに導かれてきたら?
トラウマで失神してしまうだろう。

でも、ひまわりが日光の方へ向かうのには合理性を感じるが、蛾は何故光に集まるのだろう。


①光に向かっていく性質を持つ説
②月と間違えて混乱する説
③光源の熱放射に引き寄せれる説
④暗闇に慣れているため人工の明るい光に混乱する説

元来、この4つが有力な説とされてきたらしい。

しかし研究者によって3つのことが判明した。

⑴下からの光により、虫の上下がひっくり返りそのまま失速、墜落してしまうこと。
⑵上から光に照らされると虫は急上昇を起こすこと。
⑶横からの光により、虫はライトの周りをグルグル回ること。

この3つの事象は全て虫が光源に背中を向けようとする過程で引き起こされる。

人間やゾウ、犬やニャンチューなどと違い、蛾などの小さな虫は重力を感知するのに、様々な要素が必要となる。

つまり!!
光の明るさによって、重力の方向を知り、明るい方向には背中を向ける性質を備える姿勢防御システム、すなわち背光反射により、蛾は急上昇、墜落、周回を繰り返し、あたかも光に群がっているような光景を我々に提供しているのである。


なんと!!
蛾は好んで光に集まっていたのではないのか!
むしろ、生きるための本能により光という罠にかかり、そのループから抜け出せないでいたのか。
なんという切なさであろうか。

ひまわりの傾きには生命力を感じ、蛾の群れには気味の悪さを感じる者も多くいたと思うが、どちらもそれぞれの性質により、逃れられない光への導きがあったのである。
特に、蛾は好んでそうしたいわけではなく、
「なんで急上昇⁉️なんで墜落⁉️なんで周回⁉️」を繰り返し繰り返し行う点で、ずっとずっと悲しい。
夜が明けるまでそうしているのだろうか。
。。。。。

たまに野球観戦とかいくと、スコアボードの光にたかっているとかあるよね。
もしかして、衝突して死んじゃう子たちもいるのかな。いるよね。。。。



せつねーーーーーーーーーー


オレは、光に向かう蛾を応援します。
光を消せるもんなら消します!
😭😭😭😭😭😭😭😭😭😭😭



わーーーん!!


悲しくなっちゃった。


参考文献
科学を好きな人を増やすメディア、ナゾロジー!、川勝康弘、2023.4.24、
https://nazology.net/archives/125198、2023/11/07




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