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カッコつけない生き方を。

朝さんぽの途中、マンションからそこそこ若いカップルが出てきた。女はすっぴんでラフな格好、男はよそいきっぽいデニム。鍵を持った女は駐車している車へ、男はそれをシブい表情でキメた姿勢で待っている。

男ってかっこつける生きものだ。
僕もそう。若いときは特に。女性とか後輩の前ならさらに。
僕の場合、かっこいいと思わせたくてかっこつけるわけじゃなく、かっこ悪いと思われたくないからかっこつけてるんだと思う。

学生時代、
ガリ勉に見られたくないから、授業をよくサボり、単位をよく落とした。
運動音痴に見られたくないから、テニサーに入った。
貧乏に見られたくないから、バイトをあまりせず、定年退職した親のスネをかじった。

でも歳をとった今、かっこつけなくなってきたような気がする。
かっこつけリソースが肉体的にもファッション的にも枯渇してきたせいとも思うしどうやっても僕の素を隠しきれない感じもするし、装っても他人からまるっとお見通しされてるよなぁと気づいてきたからかもしれない。
僕も大人になってきたのだ。

「かっこつける」って、正直な自分を閉じ込めてるような、隠しているような。

( 自分 ) 


もう俺は、カッコつけないぜ。


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