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2023-24 WEリーグ第11節レビュー

今節の試合結果


試合レビュー

大宮アルディージャVENTUS VS 日テレ東京ヴェルディベレーザ

5位の大宮が4位のベレーザをホームに迎えての一戦。立ち上がりチャンスを作ったのは大宮。前節復帰した上辻が遠目からシュートを放ちリズムを作る。しかし、その後はベレーザの縦に早い攻撃が牙をむく。34分、右サイドを菅野がグラウンダーのクロス。それに鈴木が合わせるが惜しくも枠の右。39分には藤野のミドルシュートも大宮GK望月がセーブ。鈴木を中心に大宮ゴールに迫るものの守備陣全員で耐える大宮。前半をスコアレスで折り返す。後半入っても試合の流れは変わらずベレーザ。それでも得点に結びつかないと63分に岩﨑と神谷を投入。71分、藤野の縦パスに神谷が合わせるも惜しくもゴール左。それでも78分、右サイドから藤野がクロスを上げると中で神谷が頭で合わせて遂にベレーザが大宮の守備を破る先制点を獲得する。なかなかシュートシーンが作れない大宮は86分、仲田のFKに平井が合わせるがゴール右。直後には柏村のクロスに神谷がダイビングヘッドで合わせるもGK正面。終始試合を圧倒したベレーザが1-0で大宮を破り上位に食らいついた。対する大宮はチャンスがほとんど作れずに今季5敗目となってしまった。


ノジマステラ神奈川相模原 VS AC長野パルセイロレディース

前半戦最後の試合ながらまだ勝利がない相模原は長野をホームに迎えての一戦。立ち上がりからペースを握ったのはホームの相模原。15分、大竹の裏へのパスに反応した南野がシュートを放つもポストに嫌われる。一方の長野も37分、鈴木の左からのクロスに川船。そして前半最後の45分、大竹がペナルティエリア内で倒されPKを獲得する。キッカーはファールを貰った大竹。放ったシュートはGKの逆を突いたものの枠から外れ勝ち越しとはならず。先制のチャンスを決めきれなかった相模原。前半をスコアレスで折り返す。後半に入ると徐々に長野が相模原の攻撃に慣れ始めてくると74分、菊池のロングシュートがポストに当たると跳ね返りがGKに当たってゴールイン。劣勢だった長野が先制に成功する。追いつきたい相模原は試合終盤の89分、途中出場の片山が大竹のパスを受けると右足を振り抜きネットを揺らす。ウインターブレイクに加入した片山のWEリーグ初ゴールが決まり相模原が同点に追いつく。追いついた相模原だが逆転する時間はなく試合終了。前半戦最後の一戦は両チーム1-1の引き分けに終わった。


三菱重工浦和レッズレディース VS マイナビ仙台レディース

攻撃陣が絶好調の浦和はホームに仙台を迎えての一戦。13分、遠藤のパスを受けた清家が1枚剥がしてシュート。これが決まって浦和が先制すると15分、今度は伊藤が積極的に狙うもわずかに枠の上。35分には清家のクロスボールに塩越がダイレクトで合わせると最後は島田がオフサイドぎりぎりで詰めて浦和が追加点を奪う。対する仙台は防戦一方の前半となりシュートを1本も打つことが出来なかった。ハーフタイムに修正したい仙台は2枚替えを行い対策を練ると49分、左サイドで高平のクロスに廣澤が合わせるもシュートはGKにキャッチされる。浦和も51分パス交換からチャンスを作ると島田の強烈なシュートは仙台GK松本がセーブ。67分の仙台、左サイドを駆け上がった高平がアーリークロスを入れると逆サイドの石坂が合わせるも決まらない。浦和の堅い守りの前になかなかゴールを奪うことが出来なかった仙台。最後までネットを揺らせず0-2で敗戦となった。勝利した浦和はこれで3試合連続のクリーンシートでクラブのWEリーグ記録を更新した。


ちふれASエルフェン埼玉 VS INAC神戸レオネッサ

熊谷の強風の中行われたエルフェンとINACの一戦。試合のペースはアウェイのINAC。8分、土光のロングパスに反応した田中のシュート。11分、田中がドリブルで持ち運び粘りを見せると最後は愛川が決めてINACが先制する。対するエルフェンも35分、岸のロングボールに吉田が頭で合わせるが決められない。前半をINACが1点リードして折り返すと46分、守屋の右からのクロスに北川が走りこみながら頭で合わせてINACが後半立ち上がりに追加点を奪う。これで楽になったINACは54分、CKの流れから三宅のゴールが決まって3-0。勝利を大きく手繰り寄せる。このままでは終われないエルフェンだがシュートシーンを作ることができない。後半アディショナルタイムに祐村がファーストシュートを放つもののGK正面。INACが完全にエルフェンの攻撃をシャットアウトし試合終了。2-0で勝利したINACは前半戦を首位で終えることが出来た。対するエルフェンは調子を上げていたがここに来て連敗となってしまった。


セレッソ大阪ヤンマーレディース VS サンフレッチェ広島レジーナ

ともになかなか波に乗り切れず迎えた直接対決。連戦の2戦目となる両チーム。試合は拮抗したもののチャンスを決めきったのはアウェイの広島。18分、中嶋のクロスボールに最後は柳瀬が決めてリードを奪う。対するセレッソもカウンターを主体とした攻撃でチャンスを作る。しかしなかなか決めきれずに前半を1点ビハインドで折り返したセレッソはハーフタイムに中西に代えて白垣を投入。しかし後半もチャンスを決めきったのは広島。64分、ボール奪取から攻撃を展開すると左サイド深い位置から中嶋がクロスを上げると上野がヘディングで合わせる。このボールはバーに当たるものの跳ね返りを古賀が押し込んで広島がリードを2点に広げる。反撃したいセレッソは松本、和田といった前線の選手を投入するものの決定機を作ることはできない。広島は前の選手を交代させて前線からのプレスを再度強める。結局この2点を最後まで守り切った広島が2-0で勝利しウインターブレイク明け初勝利を手にした。敗れたセレッソは勝点を積み上げることが出来ず。4試合勝利から遠ざかってしまい順位を11位に落としてしまった。


ジェフユナイテッド市原千葉レディース VS アルビレックス新潟レディース

4試合ぶりの勝利を手にしたい千葉が好調の新潟をホームに迎えての一戦。10分、上尾野辺がファーストシュートを放ちリズムを作る新潟。対する千葉も25分、左サイドを突破した鴨川の早いクロスに中で選手が飛び込むが惜しくもゴールは奪えず。45分の新潟、ロングボールに抜け出した川澄がサイドから切り込みDFを交わしてシュート。しかし、ボールは枠の上に飛んでしまう。前半両チーム得点を奪えずスコアレスで折り返すと、61分の千葉、田中のパスを受けた大澤がドリブルで持ち運び自らシュートの選択。しかしコースは甘く新潟GK平尾がしっかりとキャッチ。69分、園田の左からのクロスに児野が頭で合わせるもミートできず。攻める新潟は80分にも中央でフリーになった石田がミドルシュートを打つなど積極的に得点を狙いに行くが決めきれない。両チームとも10本以上のシュートを放ったもののネットを揺らすことは出来ずにタイムアップ。連戦のナイターゲームで行われたこの一戦はスコアレスドローとなった。


今節のMVP

片山 由菜(ノジマステラ神奈川相模原)

試合終盤の同点ゴールでチームの連敗をストップ。久しぶりに勝点を獲得し後半戦の巻き返しを狙う。


得点ランキング

清家が1ゴールを追加し9ゴールで首位。田中も5ゴールで3位に浮上した。


アシストランキング

上位陣では田中、守屋が1アシストを記録し3アシストで3位タイとなった。


JWCRランキング

今節は順位に変動なし。


順位表

前半戦が終了しINACが首位で折り返した。

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