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なでしこリーグ2023シーズン総括

順位表


チーム総括

1位 オルカ鴨川FC 勝点44

12勝8分2敗  38得点  18失点  得失点+20

コンスタントに勝点を積み上げ常に上位にいたオルカ。8節からは無傷の15戦負けなし。引き分けの試合も多かったものの毎試合勝点と獲得できたことが優勝につながった。チームとしての初タイトル。来季は連覇に向けて追われる立場になるが強さを発揮してほしい。


2位 朝日インテックラブリッジ名古屋 勝点41

12勝5分5敗  37得点  25失点  得失点+12

得点王の神谷を中心にシーズン中盤では5連勝を達成するなど常に優勝争いを繰り広げた。優勝は逃したもののクラブとしては最高順位の2位で終えることができた。来季の優勝へ向けてシーズン序盤から勝点を積み重ねていきたい。


3位 伊賀FCくノ一三重 勝点40

11勝7分4敗  39得点  20失点  得失点+19

シーズンで4敗だけであったものの勝ち切れない試合が多く3位で終わった伊賀。上位には定着していたものの首位に立つことはなくシーズンを終えた。首位との勝点差は4とわずかであり優勝を狙う上で勝負強さが必要だと感じたシーズンであった。


4位 スフィーダ世田谷FC 勝点38

10勝8分4敗  39得点  21失点  得失点+18

シーズンを通して大きな崩れはなかったものの10節から16節までの7試合で2勝と勝点を稼ぐことができなかったことが要因か。シーズン終盤は勝点を積み重ねていただけに悔やまれるシーズンとなった。王者奪還へ来季の編成にも注目。


5位 ニッパツ横浜FCシーガルズ 勝点37

11勝4分7敗  36得点  29失点  得失点+7

開幕ダッシュに成功し7連勝とリーグを首位で長らく引っ張ったニッパツ。しかしシーズンも折り返しを迎えると対策もされ始めて黒星先行。首位の座を明け渡すと、復調の兆しは見えずに最終順位は5位に。悔しいシーズンとなった今年のニッパツ、来季への課題は明確になったか。


6位 日体大SMG横浜 勝点34

9勝7分6敗  45得点  28失点  得失点+17

選手のやりくりで厳しい日体大であったが次第にチームの形がしっかりとしてきたこともあり、最後は3連勝でフィニッシュ。リーグ最多の45得点を記録し自慢の攻撃力は披露できた。新チームになってもこの強みを継続できるか。


7位 ASハリマハルビオン 勝点30

7勝9分6敗  31得点  34失点  得失点-3

開幕当初は好成績で始まったものの、シーズン中盤に3連敗を喫するなど波があった今季のハリマ。内田は12ゴールとチームの攻撃を牽引したものの失点も多かった。来季順位を上げるためには守備の構築が必要であると思われる。


8位 バニーズ群馬FCホワイトスター 勝点24

5勝9分8敗  28得点  37失点  得失点-9

開幕10戦でわずか1勝と厳しいシーズンで始まったバニーズ。それでもサマーブレイク後には勝点を拾うサッカーを展開し、残留を早い段階で決定づけた。それでも来季はより厳しいシーズンが待ち受けていると思われる。チームの強みを発揮しないと乗り切るのは厳しいか。


9位 愛媛FCレディース 勝点22

5勝7分10敗  24得点  36失点  得失点-12

シーズンも佳境に入った終盤に連勝で勝ち点を積み上げ残留を決定させた愛媛。最後まで厳しいシーズンであったのはチーム状況からも推測できる。今季は田子が6ゴールを気を吐いたがやはり物足りない。守備面でも勿体ない失点が多かっただけにチームとしての連携を深めたい。


10位 スペランツァ大阪 勝点18

5勝3分14敗  25得点  39失点  得失点-14

開幕6連敗で最下位に沈み7試合目で勝利したもののそこから3連敗と降格一直線かと思われた大阪。それでも14節から3勝3分1敗と一気に持ち直したことで残留を勝ち取った。そして早くも来季に向けて大幅な刷新があった。選手の退団が一気に発表され、新監督に大野忍を抜擢するなど動きは活発。


11位 静岡SSUボニータ 勝点17

4勝5分13敗  23得点  35失点  得失点-12

昇格初年度となった静岡は連勝がなく苦しいシーズンとなった。今季は2部の順位の関係で入替戦がなかったものの本来なら残留が確定していない位置。来季昇格してくるチームがヴィアマということを踏まえると厳しい状況が続きそうである。


12位 大和シルフィード 勝点13

3勝4分15敗  19得点  62失点  得失点-43

繰り上がりながらも1部復帰を成し遂げたシルフィードだったがなかなか勝利ば奪えず勝点を取りこぼす試合が目立った。特に試合の入り方は最後まで課題となっており、1年での1部復帰に向けて来季は2部リーグで課題の克服をしたい。


1位 ヴィアマテラス宮崎 勝点46

14勝4分0敗  67得点  12失点  得失点+55

参入初年度ながら圧倒的な強さを見せつけたヴィアマ。なでしこリーグの舞台でも力の差ははっきりと表れており無敗でのリーグ優勝を成し遂げた。来季からはより強敵が揃う1部で戦う。今季のような圧倒した試合は減ることが予想されるが、その中でもヴィアマの強さを発揮することはできるか。


2位 JFAアカデミー福島 勝点36

11勝3分4敗  45得点  15失点  得失点+30

毎年優勝争いの中心にいる福島が今年はヴィアマの高い壁に圧倒された。中盤には6連勝と一気に勝点を積み上げてはいたものの取りこぼしがほとんどないヴィアマには及ばずに2位フィニッシュ。王者奪還に向けて来季こそは優勝を掴み取りたい。


3位 岡山湯郷Belle 勝点34

10勝4分4敗  45得点  24失点  得失点+21

開幕4試合勝ちなしが最後まで響いてしまった。この開幕ダッシュに失敗したことでヴィアマや福島に追いつくことができずにシーズンを3位で終えた。実力を見れば十分に優勝争いに入れる力があっただけに悔しいシーズンに。それでも選手達は来季に向けて顔を上げて頑張ってほしい。


4位 福岡J・アンクラス 勝点31

9勝4分5敗  14得点  19失点  得失点-5

開幕戦を0-6で大敗し心配されていたものの2節からは8戦6勝と一気に昇格争いを繰り広げた。しかしそこからの4連敗がチームとして痛く昇格戦線から脱落。その後は少ない得点ながらも勝点を積み上げて最終的には4位でフィニッシュ。攻撃力の底上げという明確な課題が見つかったアンクラスは来季に昇格を掴み取れるか。


5位 ヴィアティン三重レディース 勝点23

5勝8分5敗  17得点  17失点  得失点0

五分の成績で終えた三重。シーズンの開幕と終盤で負けなしが続いたことは良かったもののそこから大きく飛躍できなかった。得点も17と寂しい結果であり来季に向けては攻撃面でのテコ入れが必須であろう。守備面では失点も少なく評価できる所があった。


6位 吉備国際大学Charme岡山高梁 勝点23

5勝8分5敗  22得点  24失点  得失点-2

シーズン終盤は7戦負けなしと調子を上げた状態でのフィニッシュとなった吉備国大。これがシーズン序盤から出来たら昇格争いに参加できていた。来季にはまたメンバーを変わり、大変な部分はあるものの一つでも上の順位を目指したい。


7位 FCふじざくら山梨 勝点22

5勝7分6敗  16得点  22失点  得失点-6

なでしこリーグ初年度となった山梨。成績としては納得できるものではなかったものの残留を確定できたのは良かった。より高見を目指すためにはエースストライカーが現れてほしい。チームを引っ張る強烈な個を持った選手が出てくれば可能性は高まるだろう。


8位 つくばFCレディース 勝点18

5勝3分10敗  17得点  30失点  得失点-13

開幕から3連勝を記録するなど今年のつくばは違う予感を見せていた。8節終了までは勝点14と上位争いをしていたものの、気温が上がるにつれて勝点が奪えず失速。9節からは7連敗で一気に順位を下げてしまった。最終戦こそ勝利したもののチームの成熟は課題である。


9位 ディアヴォロッソ広島 勝点7

1勝4分13敗  5得点  44失点  得失点-39

開幕3試合で勝点4と悪くはない開幕ダッシュであったがその後は勝利が遠く、引き分けで勝点を積み上げるのがやっと。しかし11節以降は勝点を奪えずにノルディーアとの残留争いに。なんとか得失点差で残留を果たしたものの来季に向けては不安が残る。


10位 ノルディーア北海道 勝点7

2勝1分15敗  7得点  48失点  得失点-41

シーズン開幕前から苦しい状況は予想されていたが想像通りの展開に。2節で引き分け勝点を獲得したもののその後は8連敗で最下位に。11節、13節と勝利し勝点を一気に7まで増やし残留を争うディアヴォロッソに並んだもののその後は得失点差により最下位でシーズン終了。今後のチームの存続も懸念されるが、まずは入替戦でしっかり勝ち抜いてなでしこリーグのポジションを維持したい。


リーグMVP

齊藤 夕眞(ヴィアマテラス宮崎)

チームの無敗優勝に欠かせない存在であったエースで得点王。圧倒的な個の強さで得点を量産した。来季の1部リーグでも活躍が期待される。


得点ランキング

1部では神谷が14ゴールで初の得点王を獲得した。

2部では齊藤が最終節の2ゴールで逆転での得点王となった。


アシストランキング

三本が2位と2アシスト差をつけて7アシストでアシスト王を獲得。


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