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2023WEリーグカップ決勝レビュー


今節の対戦カード


試合レビュー

サンフレッチェ広島レジーナ VS アルビレックス新潟レディース

ともに初のタイトル獲得となる今大会の決勝は開始早々から広島が攻める展開が続く。3分、スルーパスに抜け出した髙橋がファーストシュートを放つと6分にも、またしても髙橋がスルーパスを上手く抜け出すもシュートはミートできず。7分には混戦から中嶋がシュートを放つがゴール右に逸れる。14分、自陣からのFKを髙橋が頭で合わせるも枠を捉えられない。攻められる時間が多かった新潟は20分、カウンターから滝川、道上と持ち運ぶがシュートは打てず。攻勢の広島は29分に中嶋の鋭いクロスボールを松本が足で合わせるも新潟GK平尾の正面。41分の新潟、石淵のクロスボールを杉田が合わせるもボールは枠の上へ。前半は広島がシュートチャンスを多く作るものも決めきることができずスコアレスで折り返す。後半に入ると新潟が広島の攻撃を徐々に封じはじめボールを握る展開が増えていく。52分、中盤でボールを奪った滝川が自らドリブルで持ち込んでシュートを放つが広島GK木稲の正面。62分、市瀬のロングフィードから抜け出した髙橋のシュートは枠の上。両チームスコアが動かず試合も終盤に入る。68分、左サイドの中嶋がクロスを上げると中で髙橋が飛び込む。混戦の中で倒れながらシュートを打つも決められず。新潟も70分、杉田が良い位置からシュートを放つも枠に入らない。同じく70分、柳瀬が果敢に攻めるも新潟GK平尾がしっかりと止める。直後の71分、広島のシュートが石田の手に当たりPKかと思われたが判定はFK。キッカーの髙橋のライナー性のシュートは壁に当たり得点にはつながらない。終盤に入ると次第に展開はオープンに。81分、新潟は2枚替えを行い勝負に出る。83分、髙橋の倒れこみながらのシュートはバーに当たり惜しくもゴールならず。そして広島も85分に2枚替えを敢行、上野が入ってきた。87分、左サイドでボールを奪った石田のクロスを山本がシュート。これはDFにブロックするがこぼれ球を川澄が押し込む。しかし、広島も体を張って守りきる。さらに、裏に抜け出した道上がGKと1対1のチャンスを迎えるが広島GK木稲がタイミングよく飛び出して防ぐ。終盤に入り猛攻を仕掛ける新潟。後半アディショナルタイム、中嶋のクロスに上野が頭で合わせるも枠の上。両チーム決定機は作ったものの90分でスコアは動かず延長戦に突入する。93分、広島は敵陣深くでFKを獲得すると、小川のキックをフリーになった髙橋がバックヘッドで合わせるも枠の右に逸れる。99分、新潟は上尾野辺のCKを道上が合わせるも決まらず。102分、川澄のアーリークロスに山本がヘディングもミートできず。延長前半アディショナルタイム、川澄のボールを収めた道上のシュートは広島GK木稲が弾き、ボールはバーにあたり惜しくもゴールとはならない。延長前半は0-0は続きラスト15分にかける両チーム。延長後半になるとシュートシーンが少なくなってくる。最後まで走り続けた両チームだったがゴールを割ることはできずにタイムアップ。120分で決着はつかずPK戦に突入する。先攻は広島、キッカーの髙橋は落ち着いて決める。後攻の新潟は最初のキッカー杉田が決める。2人目は上野、道上ともに決めて3人目。柳瀬が決めて後攻は園田。園田のキックは枠を大きく外してしまい広島がリードする。そして4人目の立花は落ち着いて決めて新潟は外せば終わりの展開に。大事なキッカーは石田、勢いよく蹴ったボールはバーに直撃。この瞬間サンフレッチェ広島レジーナの優勝が決まった。


得点ランキング

グループリーグで4ゴールを記録した道上がカップ戦初の得点王となった。


アシストランキング

北川、瀧澤、田中、島田の4名が3アシストでアシスト王となった。


大会MVP

木稲 瑠那(サンフレッチェ広島レジーナ)
グループリーグから無敗での優勝。そして決勝では決定機を防ぎ無失点でPK戦の末に勝利。素晴らしい活躍だった。


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