見出し画像

2023-24 WEリーグ第14節レビュー

今節の試合結果


試合レビュー

ジェフユナイテッド市原千葉レディース VS AC長野パルセイロレディース

6試合勝利から遠ざかっている千葉と連敗中の長野の一戦。先制点を奪ったのは千葉22分、鴨川のCKを大熊がフリック、最後は大澤が押し込んでホームの千葉が先制する。25分にはスルーパスに反応した城和がドリブルで持ち込みシュートを放つが長野GK梅村がしっかりセーブ。それでも34分、鴨川のスルーパスに追いついた藤代がクロスをあげると城和が合わせて千葉がリードを2点に広げる。このまま2-0で前半を終えると、後半も縦に早い攻撃が冴える千葉は57分、北村が右サイドを駆け上がってシュート。このシュートはバーに直撃しゴールとはならず。攻め立てる千葉に対して攻撃のチャンスを作れない長野。川船が積極的にシュートを打つものの得点には結びつかず試合終了。千葉が2-0で長野を破り7節以来の勝利を手にした。


アルビレックス新潟レディース VS 大宮アルディージャVENTUS

今季ホームで全勝中の新潟が大宮をホームに迎えての一戦。前半ペースを握ったのはアウェイの大宮。縦に早い攻撃を展開し新潟の陣形を崩す。対する新潟も道上を起点に背後を狙った攻撃を見せるも大宮DFの体を張って守備が光る。前半は大宮が持ち味を出したもののスコアは動かず0-0で後半に入る。55分、左サイドで粘った平井がクロスを上げる。中で走りこんだ林がスルーをすると後ろで待っていた有吉が豪快な一振り。これがネットに突き刺さりアウェイの大宮が先制点を奪う。リードを許した新潟は60分、73分と立て続けに交代カードを切って勝負に出る。徐々にゴールが近づいてきた新潟だったが決めきれないシーンもあり得点できない。最後まで球際で競り勝った大宮がこのまま逃げ切りに成功しホーム全勝の新潟に土をつけた。新潟としては優勝へ向けて痛い敗戦となってしまった。


三菱重工浦和レッズレディース VS ノジマステラ神奈川相模原

7試合連続得点中の清家を擁する浦和を相手に相模原はどこまで通用するか。試合は浦和のペース。8分、島田のクロスに清家がシュートを放つも守り切る相模原。しかし27分、素早いパス回しから塩越が華麗なターンを見せてシュート。これが決まって浦和が先制する。前半を0で抑えたかった相模原としては痛い失点となってしまった。それでもその後はゴールを許さず前半を0-1で折り返す。後半に入って60分、塩越のCKを清家が頭で合わせて追加点。WEリーグ新記録となる清家は8試合連続ゴールとなった。後半の早い段階で苦しい試合となってしまった相模原は榊原、片山を投入するものの反撃はできず。首位浦和相手に0-2で完封負けとなった。勝利した浦和はこれでリーグ戦7連勝となった。


セレッソ大阪ヤンマーレディース VS ちふれASエルフェン埼玉

3連敗中と何が何でも勝利が欲しいセレッソと前節連敗を止めたエルフェンの一戦。この試合は滋賀県で行われた。試合は開始9分で動く。相手のパスがズレたところを店がさなかった唐橋がスルーパス。それに反応した祐村が冷静に流し込んでエルフェンが先制に成功する。ミスから失点してしまったセレッソは14分、百濃のスルーパスに反応した田中がシュートを放つもゴール右に逸れる。その後も前半攻撃を増やしたのはセレッソ。しかしエルフェンゴールを脅かすことはできずに前半はエルフェンの1点リードで折り返す。後半最初のチャンスはセレッソ。百濃、田中を繋ぎ最後はフリーの脇阪がシュートを放つも決められない。エルフェンも79分には祐村が強烈なミドルを放つが惜しくも枠の左。後半アディショナルタイムにもチャンスを作ったセレッソだったが1点が遠く試合終了。ミスを突いたエルフェンが1点を守り切り2連勝。対するセレッソは7試合勝ちなしの4連敗となってしまった。


マイナビ仙台レディース VS サンフレッチェ広島レジーナ

失点数が増えてしまっている仙台が徐々に上向き始めている広島を迎えての西が丘での開催。試合は立ち上がり早々の2分、左サイドを駆け抜けた中嶋のクロスボールにファーサイドで走りこんだ立花がダイレクトで合わせる。立花の今季初ゴールで広島が先制に成功すると34分には相手のパスカットをした中嶋がドリブルで持ち込みGKと1対1の決定機を作るが仙台GK松本が好セーブ。ここで流れが変わったか前半アディショナルタイム。右サイドで廣澤がクロスを上げると走りこんだ高平が相手の前で触り仙台が同点に追いつく。後半に入ると66分、左サイドを突破した菊地のクロスに隅田が飛び込むの決めきれない。試合終盤の84分、早間がゴール前にロングボールを供給すると、仙台の選手たちが触れず押し込んだとは交代で入ったばかりの李。このゴールが決勝点となり広島が2-1で仙台を破った。


INAC神戸レオネッサ VS 日テレ東京ヴェルディベレーザ

ともに優勝に向けて負けられない直接対決。特にベレーザはこの試合勝利しなければ優勝が絶望的となってしまう。前半はINACのペース。開始1分には成宮のシュートがバーに直撃するなど積極的にゴールに迫る。37分にはまたしても成宮が決定機を迎えるも何とか耐えるベレーザ。INACの猛攻に対して防戦一方となっているベレーザは前半シュート1本と苦しい展開に。前半こそ耐え忍んだベレーザはハーフタイムに岩﨑と藤野を投入。この交代で押し返しに成功する。徐々にINACゴールに迫る回数が増え始めると78分、ロングボールを受けた鈴木がビッグチャンスを作るもののGK山下が体を張って守る。両チーム最後までゴールを狙いに行く姿勢は見せたものの堅い守備の前に得点は奪えずスコアレスドローで終わった。これによりベレーザは首位浦和との勝点差が12と1試合多く残しているものの優勝が厳しくなってしまった。


今節のMVP

李 誠雅(サンフレッチェ広島レジーナ)

交代出場してわずか3分後に決勝ゴールを決める活躍。チームも順位を7位に上げた。


得点ランキング

清家が8試合連続ゴールを記録し13ゴールでトップを独走。


アシストランキング

塩越、清家が1アシストを追加した。


JWCRランキング

今節の結果、浦和がINACを抜いて首位に立った。


順位表

浦和が2位のINACに勝点4差をつけて首位に立っている。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?