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2023-24 WEリーグ第19節レビュー


今節の試合結果


試合レビュー

マイナビ仙台レディース VS ジェフユナイテッド市原千葉レディース

6試合勝ちがない仙台がホームに4試合勝ちのない千葉を迎えての一戦。前半は両チーム堅い試合展開となる。23分。千葉は鴨川のCKを石田が頭で合わせるが枠の右に逸れる。対する仙台も27分、中島のパスを受けた廣澤がシュートも千葉GK大熊がしっかりとキャッチ。42分には山口が決定機を迎えるも仙台DFの気合いの入った守備が光り両チーム前半は得点を奪えず後半に折り返す。後半に入るとオープンな展開となり双方ともにシュートチャンスが増え始める。しかしなかなか決め切ることが出来ず。72分には太田のスルーパスに走り込んだ廣澤が絶好のチャンスを作るもシュートは枠を捉えられず。83分には中島のシュートもサイドネット。終盤は仙台の猛攻があったものの最後までスコアは動かず試合終了。0-0のスコアレスドローに終わった。


アルビレックス新潟レディース VS INAC神戸レオネッサ

3位死守のためには勝利が絶対に必要な新潟が優勝の可能性を残すINACを迎えての一戦。立ち上がり早々の1分、松原のミドルシュートから流れを作るINAC。37分には裏へ抜け出した愛川が自らシュートを放つも新潟DFが体を投げ出して守る。前半ペースを握ったINACだが無得点に終わると後半開始早々の47分、滝川の落としから杉田が狙うもゴール上。直後には田中が前線で収めてドリブルで切り込みシュート。これは新潟GK平尾が足でセーブするもののこぼれ球を北川が押し込んでINACが先制に成功する。さらに78分、守屋の右からのクロスに北川が頭で合わせて追加点。北川はこれで今日2点目となった。追いつきたい新潟も少ないながらチャンスを作るがゴールは遠く試合終了。古巣対戦となった北川の活躍により勝利を手にしたINACが優勝へ首の皮一枚繋いだ。一方の新潟はこれにより3位死守が絶望的となってしまった。


ちふれASエルフェン埼玉 VS 三菱重工浦和レッズレディース

熊谷で行われる埼玉ダービー。今節での浦和の優勝を阻止したいエルフェンだったが最初のチャンスは浦和。16分、クロスボールからゴール前で混戦となると最後は清家が押し込んでアウェイの浦和がリードを奪う。31分には栗島の強烈なミドルシュートがあるもエルフェンGK浅野が好セーブを見せて追加点は許さない。対するエルフェンも栃谷のロングボールに広瀬が反応しシュートを放つも決められず。前半アディショナルタイム、清家のクロスボールに伊藤が体勢を崩しながら合わせる。これが決まって浦和が追加点。前半を2点のビハインドとなったエルフェンは59分、巧みなパス回しからエースの吉田が決め切り1点差に縮める。突き放したい浦和は71分、塩越が絶好のチャンスを迎えるもシュートはミートせず。その後はエルフェンが追いつくべく押し込む時間を作るものの浦和が集中した守りを見せてタイムアップ。2-1で浦和が逃げ切りに成功。優勝へまた一歩近づいた。


ノジマステラ神奈川相模原 VS サンフレッチェ広島レジーナ

少しずつ勝点を積み重ねている相模原がホームに広島を迎えての一戦。前半主導権を握ったのはアウェイの広島。速い攻撃からチャンスを演出するも最後の部分で決め切ることが出来ない。風の影響もあり思ったような攻撃を展開することが出来ない両チーム。前半は0-0で折り返す。後半に風上となった広島は74分、CKの流れから島袋のシュート。このボールを李がコースを変えるものの相模原GK池尻がしっかりとキャッチ。それでも徐々に相模原ゴールに迫る回数が増える広島は82分、左サイドの深い位置まで侵入した中嶋のクロスボールに途中出場の髙橋が頭で合わせて遂に均衡を破る広島。後半に入り風下となった相模原はボールを前に運ぶ回数が少なく広島ゴールを脅かす事ができず。リードした広島はしっかりと1点を守り抜き試合終了。1-0で勝利した広島が2連勝で順位を5位に上げた。


AC長野パルセイロレディース VS 日テレ東京ヴェルディベレーザ

なかなか結果が出ずに苦しんでいる長野が好調のベレーザを迎えての一戦。ファーストチャンスはホームの長野。7分、岡本のシュートがバーを直撃する。しかしその後は猛攻を仕掛けるベレーザ。41分、藤野のスルーパスに反応した土方がループシュート。これが決まりベレーザがリードを奪う。前半を1点リードして折り返したベレーザは51分、山本のシュートがバーに直撃するも跳ね返りを神谷が飛び込んでヘディングシュート。これが決まってベレーザがリードを広げる。53分には宮川のクロスボールがDFに当たりコースが変わるも反応した土方が触りベレーザが一気に3-0と試合を決定づける。ホームの長野はベレーザの高い攻撃力の前に攻撃をほとんど作ることができない。選手交代を行いながら打開策を模索した長野だったがベレーザDFを崩す事が出来ずに試合終了。3-0で勝利したベレーザが新潟を抜いて3位に浮上した。


セレッソ大阪ヤンマーレディース VS 大宮アルディージャVENTUS

連敗中のセレッソがホームに4試合勝ちなしの大宮を迎えての一戦。11分、セレッソはペナルティエリア内で百濃が倒されPKを獲得すると脇阪がこれをしっかりと決めてホームのセレッソが先制する。リードを許した大宮も20分、上辻のFKはセレッソGK山下がセーブ。セレッソは27分に矢形のシュート。38分には高和が狙うも大宮GK望月が守る。前半は両チームシュートを重ねたもののPKによる1点のみで後半に入ると52分、田中のクロスボールを大宮DFがクリアするもそのボールを先に触った脇阪から荻久保が決めてセレッソが追加点。このままセレッソペースかと思われた1分後の53分、杉澤のロングボールに反応した大島がセレッソDFに競り勝ちシュート。これがネットに突き刺さり大宮が1点差に迫る。この流れで追いつきたい大宮は井上を投入し攻撃への圧を高める。88分には牧野が狙い澄ましたミドルシュートを放つもGK正面。両チーム合わせて25本のシュートが生まれたこの試合は2-1でセレッソが前回対戦の借りを返す形となった。


今節のMVP

北川 ひかる(INAC神戸レオネッサ)

古巣相手に2ゴールの活躍。チームの勝利に貢献した。


得点ランキング

清家が1ゴールを追加し得点王が濃厚に。北川も2ゴールで7位タイに浮上。


アシストランキング

清家が1アシストを追加し二桁に乗せた。守屋も単独3位に浮上。


JWCRランキング

今節の結果、セレッソが1ランクアップ、長野が1ランクダウンした。


順位表

ベレーザが3位、広島が5位に浮上した。


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