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2023-24 WEリーグ第16節レビュー

今節の試合結果


試合レビュー

セレッソ大阪ヤンマーレディース VS 日テレ東京ヴェルディベレーザ

6651人というリーグ戦の過去2番目に多い観客数の中迎えたこの一戦。大観衆を背に強豪ベレーザ相手に互角に戦うセレッソは37分、相手のパスミスを百濃がカットしてGKと1対1のビッグチャンスを迎えるもシュートはわずかに左へ逸れてしまい得点とはならず。前半はスコアレスで折り返す。後半に入ってやっと得点が動く。75分、右サイドから山本のクロスに鈴木が合わせてベレーザが先制する。しかしここで諦めないセレッソは直後の79分、荻久保のクロスボールに脇阪がヘディングで合わせてセレッソが同点に追いつく。追いつかれたベレーザは後半アディショナルタイム、山本のシュートがバーに直撃する惜しいシーンを作るもスコアは動かず試合終了。大観衆の前での一戦は見ごたえのある1-1の引き分けとなった。この結果により優勝を目標にしていたベレーザは次節にも優勝の可能性がなくなってしまう状態にった。


マイナビ仙台レディース VS 三菱重工浦和レッズレディース

仙台は8連勝中の浦和をホームに迎えての一戦。15分、ゴール前での混戦から最後は栗島が決めて浦和が先制する。その後も猛攻を見せる浦和に対して何とか粘る仙台だったが前半アディショナルタイム、浦和は塩越がペナルティエリア内で倒されPKを獲得する。キッカーは10試合連続ゴール記録がかかる清家。しかしプレッシャーがあったか清家のゴールが枠の左。浦和は追加点とはならなかったものの後半入って50分、遠藤のクロスボールに伊藤が飛び込んで浦和が追加点。さらに浦和として待ちわびた瞬間が74分、右サイドを駆け上がる清家が自らドリブルで運び。シュート。これが相手DFに当たるもののゴールに吸い込まれ浦和が3点目。清家はこれで10試合連続ゴールとなる日本記録を達成した。そして最後まで仙台に良い攻撃をさせなかった浦和。3-0で勝利し自身が持つWEリーグの連勝記録である9連勝に並んだ。一方の仙台はシュート3本と浦和相手に何もすることができなかった。


ちふれASエルフェン埼玉 VS サンフレッチェ広島レジーナ

順位の近い両チームの直接対決。前半16分、エルフェンは祐村が負傷により交代を余儀なくされるという苦しい立ち上がりに。それでも27分、吉田のシュートが相手DFのハンドとなりエルフェンはPKを獲得する。キッカーはキャプテンの吉田。狙いすましたシュートは広島GK藤田が触れずエルフェンが先制に成功する。前半はこの1点のリードを守り抜いたエルフェン。51分、エリア中央でボールを受けた髙橋のシュートは広島GK藤田が片手で何とかセーブし追加点は許さない。反撃したい広島は55分、左サイドの崩しから最後は小川が決めて試合を振り出しに戻す。追いつかれたエルフェンは76分、金平のスルーパスに反応した吉田がドリブルで持ち込みシュート。これをしっかり決めてエルフェンが勝ち越しに成功する。再度リードを許した広島は前がかりになるものの2点目は遠く試合終了。吉田の活躍で勝利したエルフェンはこれで5位に浮上した。


ノジマステラ神奈川相模原 VS INAC神戸レオネッサ

そろそろ勝利を手にできるか相模原はINACをホームに迎えた。前半からペースを握るINACだったが相模原GK岩崎の好セーブもあり得点が奪えず迎えた38分、辻澤の粘りから田中がグラウンダーのクロスを送ると中で守屋が合わせてINACが先制する。前半のうちにリードを許してしまった相模原は後半に入っても劣勢は続く。67分、松原のロングフィードに反応した成宮のダイレクトシュートが豪快にネットに突き刺さりINACが追加点。72分には髙瀬がPKを獲得するとこれをしっかりと決めて3点目。なんとか1点でも返したい相模原だったがINACから得点を奪うことはできずに試合終了。相模原はこれで昨季から続く未勝利記録が24試合になってしまい現在は5連敗。なかなか状況が好転しない。一方のINACは優勝へ向けてもう勝点が落とせない中でしっかりと勝ち切った。


大宮アルディージャVENTUS VS ジェフユナイテッド市原千葉レディース

さいたまダービーで大敗してしまった大宮が中2日でホーム連戦を迎えた。前半はともにチャンスをなかなか作ることができない。両チーム合わせてシュートは4分に牧野が遠目から放ったミドルシュートの1本のみと寂しい状況。相手の守備を崩すことが出来ない状態で両チームハーフタイムを迎える。先に動いたのはホームの大宮。北川を下げて井上を投入する。しかし後半は千葉の猛攻。56分には鴨川のクロスに石田がヘディングで合わせるがゴール上。さらに試合終盤に千葉の連続攻撃が起こる。CKから大澤がシュートを放つも大宮DFがゴールライン上でクリア。さらに攻め込む千葉は城和がドリブルで持ち込みシュート。しかし大宮GK今村のファインセーブにあい得点とは至らない。クロスボールに対して跳ね返すので精一杯の大宮。チャンスらしいチャンスはほとんど作ることはできなかったものの千葉の攻撃は最後まで何とか防ぎ切り試合終了。大宮としては勝点1を拾う形となった。


アルビレックス新潟レディース VS AC長野パルセイロレディース

前節しっかりと負けを引きずらずに勝利した新潟が長野をホームに迎えての一戦。試合は立ち上がり早々の2分、杉田がペナルティエリア内で倒されPKを獲得するとキッカーの道上がしっかりと決めて新潟が幸先良い先制ゴールを奪う。さらに13分、川澄の落としを石田が豪快に振り抜く。これが決まって新潟は追加点となると勢いの止まらない状態が続く。25分には左サイドを抜け出した園田が自らコントロールシュートを決めて3-0。一気に長野を突き放す。前半良い場面が作れなかった長野は後半に入り52分、CKの混戦から最後は奥川が押し込んで長野が1点を返す。しかしここで流れを渡さない新潟は60分、山本の豪快なロングシュートはバーに直撃。それでも68分には川澄のアーリークロスに道上が飛び込んで4点目。川澄は今日2アシスト目となった。終始長野を圧倒した新潟はこのまま試合を締めて4-1で勝利。首位浦和を背中をしっかりと追う。


今節のMVP

吉田 莉胡(ちふれASエルフェン埼玉)

PKを含む2ゴールの活躍でチームの勝利に貢献。順位も5位へと浮上した。


得点ランキング

清家が日本記録となる10試合連続ゴールを達成。通算15ゴールでWEリーグ記録ともなった。これで清家がリーグ通算30ゴール。


アシストランキング

田中が1アシストを記録し6アシストで単独3位となっている。


JWCRランキング

今節の結果、エルフェンが2ランクアップ、千葉が2ランクダウンした。


順位表

エルフェンが勝利し順位を5位に上げた。


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