2023WEリーグカップ第2節レビュー
今節の試合結果
試合レビュー
マイナビ仙台レディース VS ジェフユナイテッド市原千葉レディース
初戦は広島相手に完敗であった仙台。今節は千葉をホームに迎えてのゲーム。前半最初のシーンはホームの仙台。14分、新加入のカーラが積極的にシュートを放つ。千葉は33分、山口のシュートは枠を捉えられず。前半アディショナルタイムには仙台、武田がゴール前までドリブルで持ち込みシュートを放つが惜しくもゴールならず。チャンスを作るものの前半をスコアレスで折り返す。後半に入って最初のチャンスはまたしても仙台。カーラのクロスに中島が頭で合わせるもGK正面。得点が生まれたのは54分、大澤の右サイドのクロスをニアサイドで田中が頭で反らしファーサイドの鴨川が押し込みアウェイの千葉が開幕戦に続き2戦連発で先制する。その後は仙台が選手交代をしながら同点に追いつこうとするものの千葉の守りの前にシュートチャンスがなかなか作れず試合終了。アウェイの千葉が1点を守り抜きカップ戦初勝利。勝点を4に伸ばした。対する仙台は2連敗となってしまった。
ノジマステラ神奈川相模原 VS 三菱重工浦和レッズレディース
黒星スタートとなった相模原は同じく開幕戦勝利を飾れなかった浦和をホームに迎えた。浦和は代表メンバーもスタメンに戻り万全の体制に。試合は開始10分、遠藤のクロスを菅澤が頭で合わせて先制点を奪う。対する相模原も笹井がドリブルで持ち込みシュートを放つが浦和GK伊能がセーブ。31分、水谷のロングボールを高橋が頭で折り返し菅澤が押し込んで浦和が追加点。菅澤は今日2点目。前半を2点リードして後半へ折り返すと63分、平野のクロスを笹井が頭で合わせるもゴールならず。その後は徐々に浦和がチャンスを増やすと82分、抜け出した西尾がGKを交わして流し込み浦和が3点目。88分には西村のクロスを西尾がワントラップしてシュート。これが決まって4点目。西尾も今日2点目となった。笹井が気を吐いた相模原だったが浦和の前に得点は奪えず4-0で浦和が快勝し勝点を4に伸ばした。対する相模原は連敗となってしまい決勝トーナメント進出は厳しくなった。
ちふれASエルフェン埼玉 VS 大宮アルディージャVENTUS
前節新潟に1-4で敗れてしまったエルフェン。開幕節でINACに快勝した大宮を迎えての一戦。大宮は前節からメンバーを8人変更し挑んだ。スコアが動いたのは立ち上がり11分、右サイドを抜け出した吉田のクロスを園田がダイレクトで合わせてエルフェンが先制点を奪う。対する大宮は34分、大島のクロスがクリアされるもこぼれ球に西澤がシュート。これは枠を捉えられない。36分、瀬野のクロスを園田がワントラップしてシュートを放つが決められない。前半をホームのエルフェンが1点リードで折り返す。ハーフタイムにエルフェンは3人のメンバーを交代し変化を付ける。後半最初のチャンスは大宮。大島のサイドチェンジに走りこんだ柴山がシュートを放つがゴールの上へ。55分には瀬戸口のクロスに吉田が合わせるも追加点ならず。それでも80分、エルフェンはFKを獲得すると中へ放り込んだボールは大宮DFがクリア触るもボールはゴールに吸い込まれオウンゴールでエルフェンが追加点を奪う。最後まで大宮の攻撃を守り抜いたエルフェンが2-0で今季初勝利をあげた。
セレッソ大阪ヤンマーレディース VS サンフレッチェ広島レジーナ
開幕戦を勝利したチーム同士の一戦。3000人近くの観衆が訪れた中の試合は13分、中嶋のパスを受けた髙橋のシュートはGK正面。30分、右サイドで勝負した百濃のシュートはGKがキャッチ。36分、展開は突然動く。広島GK木稲のパスを受けた市瀬が保持できずプレスをかけた矢形が奪うと、そのままGKを交わして落ち着いてゴールに流し込む。矢形の移籍後ファーストゴールでホームのセレッソが先制する。先制された広島だったが直後の40分、左サイドを抜け出した中嶋のクロスを瀧澤が落とすと小川のシュートはポストに当たってそのままゴールの中へ。すぐさま広島は同点に追いつく。前半を1-1の同点で折り返すと53分、前線からのプレスでボールを奪った中嶋がそのまま中に切れ込みシュート。これが決まって広島が逆転に成功する。追いつきたいセレッソは猛攻を仕掛ける。小山のシュートはバーに直撃し惜しくもゴールならず。ラストプレーのFKも広島GK木稲が弾いてゴールは奪えず試合終了。アウェイの地で逆転勝ちを収めた広島が2連勝でグループ単独首位になった。
AC長野パルセイロレディース VS INAC神戸レオネッサ
共に開幕戦を勝利することができず迎えたこの一戦。決勝進出へこれ以上負けられない両チーム。13分、遠目から積極的に奥津がシュートを打つとこれがGKの上を超えてネットに吸い込まれホームの長野が先制する。そのまま勢いに乗る長野は43分、川船が反転して放ったシュートがネットに突き刺さり2-0にする。ゴラッソ2本で前半リードを奪った長野に対してINACはチャンスがなかなか作れず苦しい展開で後半を迎える。修正をしたいINACは55分、土光が積極的に上がりシュートを放ち流れを引き寄せると60分には北川が惜しいシュートを放つ。その後も猛攻を仕掛けるも長野が体を張って守る。それでも67分、ロングボールを抜け出した愛川がGKの上を越すループシュートが決まって1点差に迫る。75分、増矢のシュートは長野GK伊藤のファインセーブにより同点とはならず。1点差を守り切りたい長野は後半アディショナルタイム、良い位置でFKを獲得すると菊池のキックが直接決まりダメ押し点。最終的に3-1でホームの長野がINACに勝利した。
日テレ東京ヴェルディベレーザ VS アルビレックス新潟レディース
開幕戦を勝利し連勝目指した迎えたこの試合。勝てば単独首位に立つ状況。試合は開始10分に動く。上尾野辺のCKを石淵が頭で合わせて新潟が先制点を奪う。しかしベレーザも25分、山本のパスを受けた菅野が勢いよく振り抜いたシュートが決まり同点に追いつく。その後は徐々にペースはベレーザに。44分、右サイドでボールを受けた藤野が自ら持ち込みシュート。これが決まってベレーザが逆転に成功する。前半をベレーザの1点リードで折り返すと61分、前線でパスを受けた石淵の狙いすましたコントロールシュートが決まり新潟が試合を振り出しに戻す。その後は一進一退の攻防が続くが両チーム得点が生まれない。そして試合も終盤に入った88分、植木がスライディングからボールを奪うとベレーザのカウンターに。最後は北村がこれを沈めて土壇場でベレーザが勝ち越しに成功する。この1点が決勝点となりホームのベレーザが新潟に競り勝ち2連勝で単独首位に立った。
今節のMVP
西尾葉音(三菱重工浦和レッズレディース)
途中出場ながら2ゴールを記録しチームも4-0の完勝。決勝進出へ望みを繋いだ。
得点ランキング
石淵が2ゴールを記録し道上と並んで3ゴールで首位タイへ。
アシストランキング
瀧澤が3アシストで首位に。遠藤、土光が2アシストで2位タイ。
JWCRランキング
今節の結果、エルフェンが3ランクアップ。セレッソが1ランクダウンとなった。
順位表
グループAは広島が単独首位に。連敗を喫した仙台、相模原は脱落か。
グループBはベレーザが連勝で首位に。INACわ除く4チームが1勝1敗という混戦。
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