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2023 皇后杯決勝レビュー

決勝の試合結果


試合レビュー

三菱重工浦和レッズレディース VS INAC神戸レオネッサ

2度目の優勝を狙う浦和と7回目の制覇を狙うINACの決勝。前半優位に試合を進めたのは浦和。3分、塩越のラストパスを受けた島田がシュートを放つのサイドネット。12分にはCKの流れから高橋がシュートを放つもDFにブロックされる。そして19分、塩越が前線でボールを奪うと清家にパス。受けた清家はクロスボールを上げると相手DFに当たりそのままゴールへ。ラッキーな形で浦和が先制に成功する。リードを許したINACは28分、北川がインターセプトからドリブルで持ち運びクロスを上げるがボールは浦和GK池田の正面。31分、清家のインターセプトからチャンスを作った浦和は島田がシュートを放つも枠の上。徐々にチャンスを作り出したINACは33分、左サイドを抜け出した愛川のクロスに田中が合わせるも枠を捉えられず。追加点を狙う浦和は35分、右サイドを清家が抜け出しマイナスのクロス。フリーで受けた島田のシュートは相手のブロックに阻まれる。前半は浦和が1点リードした状態で折り返す。ハーフタイムにINACは高瀬と井出を投入し立ち上がりから勝負を仕掛ける。53分、浦和は伊藤のCKを石川が頭で合わせるもポストに当たりゴールとはならず。後半に入り攻める時間が増えたINACだが決定機がなかなか作れない。63分、塩越のシュートのこぼれ球に反応した伊藤がGK山下の1対1の場面になるが山下のファインセーブの前に追加点は奪えず。追いつきたいINACは77分、右サイドからのクロスを収めた成宮のシュートは浦和GK池田に弾かれ同点とはならず。79分、守屋がインターセプトから右サイドを駆け上がりグラウンダーのクロス。中で高瀬が合わせるもシュートは枠の上。80分を過ぎると両チーム疲労も見え始めオープンな展開に。それでも集中を切らさない浦和は最後までINACの攻撃を封じ込んで試合終了かと思われたラストプレー。INACの猛攻に凌ぐ浦和だが田中のシュートが滑り込んだ石川の手に当たりINACがPKを獲得する。この重圧の中でのキッカーは高瀬。右に蹴ったシュートは浦和GK池田が反応するも届かず。INACは劇的な同点ゴールで後半終了。試合は延長戦に突入する。91分、守屋が右サイドを抜け出しマイナスのクロス。これに反応した成宮がシュートもGK池田の正面。101分、浦和は負傷した島田に代わって菅澤を投入する。延長前半は両チーム決定機を作らず最後の15分に全てをかける。107分、CKを獲得したら浦和は塩越のキックに石川が合わせるもシュートはミートせず。109分、五分五分のボールに清家が競り勝ってシュートを放つもINACのGK山下がセーブ。112分、中央でボールを受けた成宮のシュートはバーに直撃、こぼれ球を高瀬が合わせるも枠の左。その1分後にも再度成宮がチャンスを作るも決めきれない。攻めるINACは114分、北川のロングボールに反応した高瀬の絶妙な落としから田中がゴールを決めるも判定は惜しくもオフサイド。117分、FKを獲得した浦和は塩越のキックが直接ゴールに向かうもGK山下がなんとか反応して弾く。延長後半アディショナルタイムには柴田がドリブルで持ち込みシュートを放つが枠の上。そしてラストプレー。裏に抜け出した守屋がGKとの1対1を迎えるが戻ってきた高橋が体を投げ出して防ぐ。しかしこぼれを先に回収した守屋がクロスを上げると北川がダイビングヘッドで合わせるが惜しくも枠の右。そしてここでタイムアップの笛。延長でも決着つかず試合はPK戦へ。先攻はINAC、1人目の田中は落ち着いて決める。後攻の浦和も菅澤が決めて1-1。INACは2人目の高瀬がきめると浦和は高橋のキックを山下がセーブ。しかし、山下が先にラインより前に出ていたとのことでやり直しに。仕切り直しのキックを高橋が決めると、INAC3人目の成宮のキックを池田が止める。だが、山下も浦和塩越のキックを止めてリードを許さない。4人目は以降は互いに決め切りサドンデスへ。6人目は両チーム決めて7人目。先攻のINACは竹重が決めると後攻の浦和は古巣対戦の伊藤。しかし、伊藤のキックはポストに弾かれ勝負あり。後半のラストプレーで追いついたINACがPK戦の末に浦和を破って7度目の皇后杯を制した。


大会MVP

北川 ひかる(INAC神戸レオネッサ)

準決勝では劇的な延長での勝ち越しゴール、決勝でも120分通してピッチを駆け回った。攻守においてチームの優勝に貢献した。


得点ランキング

ヴィアマの齊藤が5ゴールで得点王に輝いた。


JWCRランキング


トーナメント表


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