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2023-24 WEリーグ第21節レビュー


今節の試合結果


試合レビュー

アルビレックス新潟レディース VS サンフレッチェ広島レジーナ

連敗中の新潟が今季のホーム最終戦に広島を迎えた。前半は両チーム一進一退の時間が続く。11分、左サイドを深くまで侵入した松本のパスに合わせて古賀のシュートは新潟GK平尾が弾く。対する新潟も21分、杉田のパスを受けたフリーの川澄がゴールを狙うも広島GK藤田がセーブ。前半は両チーム得点は奪えず0-0で後半を迎える。後半に入るとアウェイの広島が徐々に押し込む時間を多く作る。そして68分、前線からのプレスでボールを奪うと立花から上野につなぐ。上野は受けてから速い時間でシュートを放つとこれがネットに突き刺さり広島が先制に成功する。追いかける新潟は84分に川澄、杉田を下げてフレッシュな下吉、田中を投入したが85分、左サイド早間がクロスを上げるとファーサイドで髙橋が合わせ最後は走りこんだ李が体で押し込んで追加点。試合終盤のダメ押しゴールで勝負あり。後半アディショナルタイムに新潟もチャンスを作るものの決めきることはできず広島が2-0で新潟を破った。一方の新潟はこの敗戦により3連敗。そしてリーグ戦好調だったもののベレーザを抜き返すことが出来ず4位フィニッシュが決定した。


日テレ東京ヴェルディベレーザ VS ジェフユナイテッド市原千葉レディース

3位以上を決定し2位のINACを追い越したいベレーザと3戦負けなしの千葉の一戦。最初のチャンスはアウェイの千葉。1分、鴨川のパスを大澤がシュート。しかしこれはベレーザGK田中がセーブ。しかしその後はペースを握ったのはベレーザ。21分、菅野の縦パスから神谷が落とし最後はフリーの藤野がシュート。しかし千葉GK大熊がファインセーブをみせる。ここで流れが変わったか27分、鴨川が個人技でベレーザDFを抜き去りシュート。これが豪快にネットを揺らし千葉が先制点を奪う。リズムを作っていただけにリードを奪われてしまったベレーザ。前半は追いつくことが出来なかったが後半開始直後の46分、左サイドで北村のクロスを走りこんだ山本が合わせてベレーザが同点に追いつく。さらに勢いのまま逆転を狙うベレーザは88分、藤野がペナルティエリア内で倒されPKを獲得する。このプレーで藤野は負傷交代となってしまうが、キッカーの木下がこの託されたPKをしっかりと決めてベレーザが試合終了間際で逆転に成功する。苦戦したベレーザだったが結果的にはしっかりと勝利を手にして5連勝。一方の千葉は2試合続けての上位から勝利とはならなかった。


INAC神戸レオネッサ VS 三菱重工浦和レッズレディース

INACが優勝を決めた浦和をガードオブオナーで迎えて始まった一戦。最初のチャンスは浦和。3分、得点王濃厚の清家が自ら相手をかわしシュートもGK山下が防ぐ。22分には伊藤のクロスに清家がワンタッチで落とし最後は角田。しかしこれはゴール上に外れるも29分、高橋のFKから清家が繋ぎ島田が粘って中へ折り返すと角田が押し込んで浦和が先制に成功する。前半を1点ビハインドで折り返したINACはハーフタイムに天野と髙瀬を投入。後半はINACが押し込む時間帯を作りだすものの決めきれず。72分には田中のシュートがバー直撃と惜しいシーンが続く。しかしここを耐えた浦和は74分、ハイボールの処理で慌てるINACからボールを奪うと清家のオーバーヘッドが決まり浦和が追加点。リードを広げた浦和がこのまま危なげなくINACの攻撃を封じ切り試合終了。2-0で勝利した浦和が13連勝を達成。一方のINACはWEリーグになってからクラブ初の連敗となってしまった。


大宮アルディージャVENTUS VS AC長野パルセイロレディース

連勝を狙う大宮はラスト2試合がホームゲーム。両チームとも退団や引退の選手が発表された中での一戦。立ち上がりのペースはホームの大宮。多くの人が関わる形で相手陣内に押し込む時間が続く。しかし長野が一瞬の隙を突く。22分、GK伊藤のパントキックが伸びると伊藤めぐみが触り裏へ抜け最後は大宮GK今村の頭上を狙うループシュートが決まって長野が先制する。このまま前半をリードして折り返した長野に対して大宮は51分、大島のスルーパスに抜け出した井上がGKと1対1のチャンスを作るものの決めきることが出来ず。さらに63分の上辻のFKは枠の上。65分には船木と今季での引退を発表した田嶋を投入。最後まで追いつくべく攻め続けた大宮だったが長野の守備を崩すことが出来ずタイムアップ。逃げ切った長野が1-0で17試合ぶりのクリーンシートを達成し勝利。実に13試合ぶりの勝点3を手にした。一方の大宮はこれでホームゲーム4戦勝ちなしとなり広島を抜いて5位になることが事実上消滅してしまった。


ノジマステラ神奈川相模原 VS ちふれASエルフェン埼玉

苦しかった今季。ホームで勝利を届けられていない相模原はホーム最終戦を迎えた。この試合なんとしても勝利をサポーターに届けたい相模原は3分、平田のクロスに大竹が合わせるもエルフェンGK小野が好セーブ。押し込んでいた相模原だったが13分、瀬戸口のクロスボールに佐久間が頭で合わせると相模原GK久野の股を抜きエルフェンが先制に成功する。さらに17分には瀬戸口のCKに大沼が合わせるもバー直撃。前半はエルフェンにペースで進み1点ビハインドで後半に入った相模原は64分、平野のCKに大賀がヘディングでそらすとこれがそのままゴールに吸い込まれ相模原が同点に追いつく。その後は両チーム攻撃の回数が増えると81分、平野のCKが直接ネットを揺らし相模原が遂に逆転に成功する。一転して追いかける展開となったエルフェンは87分、途中出場の桂が負傷によりレジェンドの荒川が今季初出場を果たすと後半アディショナルタイム、岸が強烈なロングシュートを放つとこれがバーに直撃、そしてその跳ね返りが荒川のもとへ。荒川が頭で合わせるもののボールは無常にもゴール上へ。このチャンスを決めきることが出来なかったエルフェン。相模原は2-1でホーム最終戦にてホーム初勝利を手にすることができた。


セレッソ大阪ヤンマーレディース VS マイナビ仙台レディース

2連勝中のセレッソが8試合勝利がない仙台を迎えてのホーム最終戦。試合は立ち上がり早々の3分、右サイドでボールを持った脇阪がクロスボールを上げるとファーサイドで走りこんだ百濃が体で押し込みセレッソが早くも先制する。リードを許した仙台だったが33分、中島の狙いすましたスルーパスが通ると反応した高平がGKとの1対1を制して仙台が前半のうちに同点に追いつく。このまま1-1で後半に入ると、ペースを上げた仙台は佐々木のクロスに中島が頭で折り返し最後は廣澤が合わせてネットを揺らす。逆転かと思われたがハンドの判定でノーゴールに。助かったセレッソだったが試合終了間際の89分、中島のCKを高平が頭で落とすと最後は太田が押し込んで仙台が今度こそ逆転に成功する。クロスボールの対応に課題を残してしまったセレッソ。試合の入りこそ良い形だったが最後は逆転負けとなりホーム最終戦を白で飾ることが出来なかった。一方の勝利した仙台は9試合ぶりの勝点3を手にした。


今節のMVP

高平 美憂(マイナビ仙台レディース)

1ゴール1アシストの活躍でチームの逆転勝利に貢献した。


得点ランキング

上野が1ゴールを追加し二桁に乗せた。清家は残り1試合で20ゴール到達なるか。


アシストランキング

残り1試合となったアシストランキング、塩越か清家か。


JWCRランキング

今節の結果、仙台が1ランクアップ、エルフェンが1ランクダウンした。


順位表

最終戦で順位変動はあるか。


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