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2023-24 WEリーグ第13節レビュー

今節の試合結果


試合レビュー

日テレ東京ヴェルディベレーザ VS マイナビ仙台レディース

連勝中のベレーザが今季初の3連勝をかけて仙台をホームに迎えての一戦。29分の仙台、中島のクロスにカーラが落とすと最後は高平が強烈なシュート。しかしベレーザDFのブロックにあいゴールとはならず。ホームのベレーザも35分、右サイド駆け上がった藤野のクロスボールにファーサイドで走りこんだ鈴木が頭で合わせるもゴールならず。それでも42分、センターサークル付近からドリブルで持ち込んだ木下がそのままシュート。これが決まってベレーザが先制に成功する。前半はこの1点リードで後半に入るとベレーザが猛攻を見せる。60分、木下のパスを受けた鈴木が持ち運んでシュート。これが決まって追加点。68分には坂部、岩﨑、鈴木と繋ぎ最後は岩﨑のゴールで3-0。試合を決定づける1点が生まれると、85分にも岩﨑が裏に抜け出し決定機を迎えるもシュートはバーの上。一方の仙台は後半シュートを1本も打てずに試合終了。ホームのベレーザ3-0で完勝し3連勝を飾った。一方の仙台は今季初の連勝とはならなかった。


ノジマステラ神奈川相模原 VS アルビレックス新潟レディース

試合内容は良くなっているものの勝利が遠い相模原。一方前節6試合ぶりに黒星を喫した新潟はスタメンに道上が復帰した。前半は両チーム固い立ち上がりを見せる。連戦の疲労が見える新潟だが要所で落ち着いたプレーを見せ形を作る。それでも決定機は迎えられず両チーム通じて最初のシュートは44分、右サイドから浜田がクロスを上げると混戦のなか最後は走りこんだ平田がシュート。しかし新潟DFも体を張って守る。新潟も45分、石淵のパスを受けた石田がロングシュート。枠は捉えられなかったもののチーム最初のシュートを放つ。前半はスコアレスで折り返すと57分、GKからのパスをカットした川澄がそのままシュート。これが決まって新潟が均衡を破る先制点を奪う。対する相模原も75分、交代出場の笹井かた片山につないでシュートもゴールとはならず。新潟は終盤に途中交代で入った杉田が負傷するアクシデントがあったものの最後まで1点を守り切り試合終了。新潟は連戦の最終戦を勝利で飾った。一方の相模原は試合内容は改善しているものの初勝利が遠い。


ちふれASエルフェン埼玉 VS 大宮アルディージャVENTUS

3連敗中のエルフェンは今季3勝と相性の良い大宮をホームに迎えての一戦。立ち上がりにペースを掴んだのはアウェイの大宮。16分、CKの獲得すると仲田のキックは跳ね返されるもこぼれ球を再度クロス。エルフェンGK浅野がファンブルするとこぼれ球を上辻がシュート。これはエルフェンDFがブロックするも跳ね返りを牧野が押し込んで大宮が先制する。リードを許したエルフェンだが相手の背後を狙ったプレーで徐々に盛り返すと42分、栃谷のスルーパスに走りこんだ祐村がダイレクトで合わせてエルフェンが同点に追いつく。前半はこのまま1-1で折り返すと後半は一進一退の攻防が続く。61分、大宮のミスを突いたエルフェンが吉田が豪快なシュートを放つも大宮GK望月がセーブ。両チーム選手交代を行い勝利を狙う中迎えた87分、松久保のアーリークロスに瀬戸口が頭で合わせて試合終盤でエルフェンが逆転に成功する。リードを許した大宮は坂井、村上を投入しパワープレーを行うものの追いつくことはできずに試合終了。逆転勝利を果たしたエルフェンが対大宮4連勝を飾った。


AC長野パルセイロレディース VS 三菱重工浦和レッズレディース

4試合勝利のない長野がホームに絶好調の浦和を迎えての一戦。この試合は前半から動く。2分、清家のクロスを岩下がクリアしようとするもゴールに吸い込まれオウンゴールにより浦和がリードする。6分には清家のパスに反応した島田がしっかりと決めきり2点目。一方の長野も黙っていない。10分、岡本が敵2人を交わしてペナルティエリア内に侵入。最後は走りこんだ伊藤に託すと、冷静に伊藤は決めきり長野が1点を返す。しかしこの直後の11分、相手のミスからボールを奪うと栗島のパスに反応した塩越のゴールで浦和が再度突き放す。だが18分、今度は長野が浦和GK福田のトラップミスを回収し安倍が無人のゴールに流し込んで2-3。まだ終わらない打ち合いは直後の19分、相手のミスからボールを奪った清家がドリブルで持ち運びシュート。これが決まり浦和が4点目。31分にも長野GK伊藤のパスをカットした島田がフリーでゴールに流し込み5-2。前半は両チームミスからの得点が目立ち後半に入る。74分、前線のロングボールに競り合った安倍が勝つと伊藤が決めて3-5。壮絶な打ち合いとなったこの試合は5-3で浦和が長野を破った。長野としてはWEリーグでチーム最多失点を記録してしまった。


セレッソ大阪ヤンマーレディース VS INAC神戸レオネッサ

5試合勝利から遠ざかっているセレッソ、首位INACから勝点を奪いたい。しかし最初のチャンスはアウェイのINAC。7分、三宅のロングフィードに反応した田中が粘り折り返しのパスを送ると成宮が合わせてINACが先制する。先制パンチを食らったセレッソは38分、右サイドから脇阪がクロスを上げると田中がバックヘッドで合わせる。これがゴールに吸い込まれセレッソが前半のうちに試合を振り出しに戻す。ハーフタイムにINACは山本に代えて愛川を投入するとこの采配が当たる。48分、右サイドで田中がクロスを上げると愛川が合わせて勝ち越しに成功。再度追いかける展開となったセレッソはINACの攻撃に防戦一方で攻撃のチャンスが作れない。さらに追加点が欲しいINACは髙瀬、桑原を投入。試合終盤には北川が脳震盪の疑いで交代するなど心配な部分はあったものの最後までリードを守り抜き試合終了。2-1で勝利したINACはこれで5連勝。一方のセレッソは6試合勝利から遠ざかっており3連敗となってしまった。


サンフレッチェ広島レジーナ VS ジェフユナイテッド市原千葉レディース

中位集団に埋もれる両チームが浮上のキッカケにしたい一戦。前半はホームの広島ペース。22分、左山のロングボールを立花が収めると上野にパス。上野は中にいる古賀にボールを送ると、古賀はダイレクトで合わせて広島が先制する。対する千葉も29分、小川が自ら仕掛けてシュートもGK正面。前半は広島が1点リードしてハーフタイムを迎える。52分、右サイドでフリーになった立花がマイナスのパスを送ると古賀がシュート。しかしこれは決めることが出来ず。追いつきたい千葉は86分、城和が粘ってクロスを上げると今田がダイビングヘッドで合わせるが広島GK藤田がセーブし同点とはならず。それでも最後まで諦めない千葉は89分、CKをチャンスを獲得すると跳ね返りのボールを最終ラインにいた北村がシュート。これは広島DFがブロックするものの、こぼれ球をいち早く押し込んだのは蓮輪。この劇的ゴールが決まって千葉は同点に追いつく。試合終盤での失点となった広島、勝点2を取りこぼす結果となってしまった。


今節のMVP

島田 芽依(三菱重工浦和レッズレディース)

2ゴールの活躍でチームも打ち合いの試合を制し6連勝を達成。この勢いのまま首位INACを追随する。


得点ランキング

清家が1ゴールを追加し12ゴールでトップを独走。島田、伊藤も2ゴールをあげて上位に入っている。


アシストランキング

清家、田中は1アシストを追加しそれぞれ順位を上げた。


JWCRランキング

今節の結果、千葉、エルフェン、セレッソが1ランクアップした。


順位表

エルフェンが勝利し順位を6位に上げた。


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