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2023-24 WEリーグ第10節レビュー

今節の試合結果


試合レビュー

日テレ東京ヴェルディベレーザ VS セレッソ大阪ヤンマーレディース

前節黒星を喫したベレーザがセレッソをホームに迎えて仕切り直しの一戦に挑む。前半から両チーム積極的に攻撃を仕掛ける。13分、藤野がドリブルで仕掛けシュートを放つもセレッソGK山下が好セーブ。セレッソも15分、百濃がボールカットからシュートを放つもベレーザGK田中がセーブ。そして21分、脇阪のスルーパスに反応した田中が落ち着いてゴールに流し込みセレッソが先制に成功する。前半をビハインドで終えたベレーザはハーフタイムに岩清水に代えて池上を投入。51分、ロングボールからチャンスを作ったベレーザは左サイドを駆け上がった北村がシュート。しかしセレッソDFがゴール前で防ぎ得点は許さない。それでも61分、左サイドを突破した池上のクロスに飛び込んだ山本がゴールに押し込みベレーザが試合を振り出しに戻す。その後はホームのベレーザが猛攻を仕掛ける。山本、北村、神谷と積極的にゴールを狙うも逆転はできず。73分には鈴木を投入し圧力を高めるもののセレッソの堅い守備が光る。最後まで勝利を目指したベレーザだったが得点できず試合終了。WEリーグ初対戦となった両チームの一戦は1-1の引き分けに終わった。


アルビレックス新潟レディース VS ちふれASエルフェン埼玉

ともに連勝中の好調なチーム同士の一戦。21分、滝川のスルーパスに反応した石淵が足を投げ出すもののゴールとはならず。23分にもクロスの流れから滝川がシュートを放つも枠を捉えられない。30分にはCKから川村が頭で合わせるもエルフェンDFが体を張って防ぐ。対するエルフェンも41分、吉田のマイナスのクロスに瀬戸口がシュート。こぼれ球を祐村が押し込むも枠の上。前半はともにゴールが生まれず後半に入ると早々の48分、新潟はFKのチャンスを獲得すると杉田のキックに飛び込んだ川村が右足で合わせてホームの新潟が先制に成功する。リードを許してエルフェンは62分に一気に3枚替えを行い勝負の仕掛ける。72分、左サイドを祐村がクロスを上げると中で髙橋が頭で合わせるも新潟GK平尾の正面。逃げ切りを図る新潟は77分に上尾野辺、道上とベテラン2人を投入し試合を落ち着かせるとこのまま1点を守り切り試合終了。好調同士の一戦は新潟が勝利し3連勝を飾った。対するエルフェンはクラブ初の4連勝とはならなかった。


ノジマステラ神奈川相模原 VS 三菱重工浦和レッズレディース

なかなか希望が見えない相模原は強敵浦和と対戦。試合は浦和が優位に進めるも最初のチャンスは8分の相模原。裏へのボールに反応した大竹が右足を振り抜くも枠を捉えられず。直後の12分、CKの流れから清家のゴールで幸先良く先制した浦和が先制する。さらに5分後の17分、塩越のスルーパスに反応した清家が落ち着いて決めて追加点を奪うと25分にも清家のスルーパスの島田が反応して3点目。一気に試合を動かすと30分には水谷のクロスボールに島田がヘディングで合わせて4-0。まだまだ止まらない浦和は前半アディショナルタイムに塩越のパスを清家が決めて5点目。清家は前半だけでハットトリックを達成した。前半で勝負を決定づけた浦和に対して失うものがなくなった相模原は後半勢いが出てくる。ハーフタイムに3枚替えを行い、投入された南野は3本のシュートを放つなど浦和相手に押し込む。前半とは一転した試合展開となったものの最後の決定力の差が大きく得点に結びつかない相模原。後半は浦和のシュートが2本なのに対して9本のシュートを放った相模原だったがネットを揺らすことはできずに試合終了。5得点で大勝した浦和に対して相模原がスコア以上に重い敗戦となってしまった。


AC長野パルセイロレディース VS 大宮アルディージャVENTUS

ともに中位の混戦の中にいる。先に抜け出すためにも勝利が欲しい両チームの一戦は試合開始早々に動く。2分、船木のスルーパスに反応した井上がドリブルで持ち込みGKとの1対1を制してアウェイの大宮が先制する。その後も長野の早いプレスを交わす大宮は井上が背後に狙ったプレーを随所に見せる。対する長野は前半は稲村のシュート1本だけと大宮に押されこまれた展開に。大宮が1点リードで後半に入ると50分、岡本のロングシュートは大宮GK望月がなんとかセーブ。51分にはクロスボールから安倍が頭で合わせるも望月のファインセーブで得点を許さない大宮は53分、前線からプレスをしてボールを回収した井上が遠目からロングシュートを放つと前に出ていた長野GK伊藤の横を通り過ぎて無人のゴールへ。大宮が井上の2ゴールで勝利を一気に引き寄せる。反撃したい長野は57分、76分と立て続けに選手交代を行い前への圧力を高めると、次第に攻撃のシーンが増えていく。そして87分、稲村がペナルティエリア内で倒されPKを獲得する。キッカーはファールを貰った稲村。これを冷静に決めて長野が1点を返すも反撃はそこまで。終盤は冷や冷やした展開となった大宮だが2-1で逃げ切り5試合ぶりの勝利を手にした。


サンフレッチェ広島レジーナ VS マイナビ仙台レディース

連敗中の広島がホームに仙台を迎えての一戦。試合は開始すぐに動く。3分、右サイドで上野がキープすると上がってきた立花のへパス。立花のクロスに古賀が合わせるも枠を捉えることはできない。6分の仙台、前線でボールを回収した廣澤が自らドリブルで持ち込み強烈なシュートを放つとこれが決まって仙台が先制に成功する。リードを許した広島は初先発のとなった古賀を中心に仙台ゴールを脅かすものの得点にはつながらない。前半シュート10本の広島に対してゴールのみのシュート1本の仙台がリードして後半に入る。59分、広島は瀧澤、髙橋の2人を投入しさらに攻撃の厚みを増やすが強かだったのは仙台。64分、高平の左からのクロスを太田がヘディングで落とすと廣澤が合わせて仙台が追加点。苦しい展開となった広島は直後の68分、左サイドの中嶋クロスに上野が飛び込んでダイレクトで合わせて広島が1点差に迫る。最後まで諦めない広島は後半アディショナルタイム、相手のクリアミスから上野、藤生と繋ぎ最後は髙橋がゴールに流し込んで広島が土壇場で同点に追いついて試合終了。2点のリードを守り切れなかった仙台は勝点2を失う形となってしまった。


INAC神戸レオネッサ VS ジェフユナイテッド市原千葉レディース

浦和、新潟ともに勝利し負けられないINACは千葉をホームに迎えてのナイトゲーム。最初のチャンスはアウェイの千葉。15分、蓮輪のFKに田中が合わせるも枠の上。40分、田中のクロスボールに髙瀬が頭で合わせるも枠を捉えることはできない。前半アディショナルタイムにはCKから田中の強烈なヘディングシュートを見せるも得点とはならない。前半はINACペースで進んだものの両チームスコアレスで後半へ折り返す。INACはハーフタイムに桑原に代えて山本を投入するとこの采配が当たる。56分、山本のFKを田中がヘディングで合わせてINACが先制に成功する。リードを奪ったINACは71分、右サイドの田中のクロスを千葉DFが跳ね返すもこぼれ球を押し込んだのは逆サイドから走りこんだ北川。INACがリードを2点に広げる。直後千葉は攻撃のカードを切って得点を狙いに行くもINACの堅い守備の前にネットを揺らすことはできずにタイムアップ。チャンスを決めきったINACが千葉に2-0で勝利し開幕からの無敗を10に伸ばした。対する千葉はこれで3試合勝ちがない状態となってしまった。


今節のMVP

井上 綾香(大宮アルディージャVENTUS)

10節目にして今季初ゴールを含む2得点。チームも久しぶりに勝利しエースが得点を量産するか。


得点ランキング

清家がハットトリックを達成し8ゴールで一歩リード。上野も1ゴール、廣澤も2ゴールの活躍と上位陣に得点が多く生まれた。


アシストランキング

塩越が2アシストを記録し7アシストで首位を走る。清家も1アシストを追加し5アシストで2位。


JWCRランキング

今節の結果、千葉、大宮、セレッソが順位を上げた。


順位表

上位3チームが抜け出した。この中から優勝が決まるか。


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