2024-25 WEリーグ第6節レビュー
今節の試合結果
試合レビュー
アルビレックス新潟レディース VS ちふれASエルフェン埼玉
現在3連敗中の新潟がホームにエルフェンを迎えての悪天候ゲーム。前半は両チーム攻撃が噛み合わずなかなかチャンスを作ることができない。新潟が2本、エルフェンが1本とほとんどシュートシーンのなかった前半をスコアレスで折り返し後半を迎えると新潟の攻撃が一気に活性化。67分、下吉のFKを石田が頭で合わせるとボールはポストに当たりこぼれ球に反応した山谷が押し込んで新潟が均衡を破る。追いつきたいエルフェンは82分、植村のクロスボールに飛び込んだ吉田がドンピシャヘッドで試合を振り出しに戻すものの新潟は88分に下吉のクロスボールを滝川が豪快に右足で合わせて勝ち越し。後半から投入された下吉の活躍により新潟が2-1でエルフェンを下し開幕戦以来の勝利を手にした。
ノジマステラ神奈川相模原 VS 日テレ東京ヴェルディベレーザ
今季まだ勝利のない相模原が4連勝中のベレーザをホームに迎えての一戦。前半立ち上がり6分、ベレーザはなでしこジャパン初選出となった土方のクロスボールを松田が合わせて先制すると25分には1点目をアシストした土方のゴールでリードを2点に広げる。対する相模原も久しぶりの先発となった片山が孤軍奮闘し前半シュート4本放つものの得点には至らず。ベレーザが2点リードして迎えた後半、ベレーザの攻撃は勢いが衰えず劣勢の相模原。それでも3点目は許すまいと体を張ったDFを見せる選手たち、報われたのは試合終盤の88分、ベレーザGK野田にプレスをかけた大竹は野田の蹴ったボールを体に当てるとそのままボールはゴールの中へ吸い込まれ相模原が1点を返す。プレスをかけた頑張りが報われた相模原だったが追いつくことはできず試合終了。前半のリードを守ったベレーザが2-1で勝利し5連勝を達成。
ジェフユナイテッド市原千葉レディース VS 三菱重工浦和レッズレディース
前節敗れている千葉が久しぶりのリーグ戦となる浦和をホームに迎えての一戦。主導権を握ったのはアウェイの浦和。16分、伊藤がインターセプトしてチャンスを作るとラストパスを受けた塩越のゴールで浦和が先制する。さらに25分には角田のCKを高橋が頭で合わせて浦和が追加点。前半をそのまま2点リードして折り返した浦和は後半に入っても千葉に自由な攻撃はさせず。千葉は城和、オネイルなど前線の選手を積極的に投入し反撃を試みるものの浦和の堅いDFを崩すことができず。最後まで落ち着いた試合運びを見せた浦和が強さを見せつけ2-0で千葉を破り久々の試合を勝利で飾った。一方の千葉は2戦続けて0-2での敗戦となってしまった。
大宮アルディージャVENTUS VS INAC神戸レオネッサ
今季未勝利の大宮がホーム連戦でINACを迎える。立ち上がりは風上の大宮が背後を狙う動きを見せてチャンスを作るが早い時間の得点を奪うことの多いINACは16分、CKからの混戦をカルロタスアレスが決めてリードを奪う。しかしその後はINACは攻撃がなかなか噛み合わず大宮に押し込まれるシーンを作ることもありやや不安な内容ながらリードして前半を折り返す。攻撃の形を作りたい大宮は早い段階で交代カードを切って勝負を仕掛けるものの連携ミスが目立ち攻撃は噛み合わず。1点差で安心のできないINACも髙瀬を投入し追加点を狙うがチャンスを決めきることが出来ず、それでも落ち着いた守備でボールを跳ね返すINACは大宮の攻撃は完全にシャットアウトし試合終了。前半のリードを守り抜いたINACが1-0で勝利し5連勝を達成。一方の大宮はリーグワースト記録に並ぶ5試合無得点となってしまった。
AC長野パルセイロレディース VS マイナビ仙台レディース
なかなか勝利が続かない長野と今季未勝利の仙台の一戦。この試合の結果でこのあとのリーグ戦の勢いがかわる対決は前半両チームとも大きなチャンスを作り出すことが出来ず、無得点でハーフタイムを迎える。後半に入ると両チームともにチャンスを作り始め49分、長野は安倍の豪快なミドルシュートで先制する。リードを許した仙台は60分にGK齊藤が交錯により負傷交代となりプランが乱れてしまうものの74分に石坂のゴールで試合を振り出しに戻す。追いつかれた長野だったが83分、川船のゴールで長野が勝ち越しに成功すると最後までこのリードを守り抜いて試合終了。長野は2節以来の勝利を手にした一方、仙台は開幕から6試合勝利なしとなってしまった。
セレッソ大阪ヤンマーレディース VS サンフレッチェ広島レジーナ
過去4回の対戦ではいずれも敗れているセレッソが首位の広島を迎えての一戦。先制したのはホームのセレッソ、18分に得点ランク首位の矢形のゴールでリードを奪ったものの41分に広島は瀧澤がPKを決めて同点に追いつき前半を折り返す。後半に入ると広島が猛攻を見せ、75分に相手のクリアボールを押し込んだ早間のゴールで逆転に成功した広島は85分に途中出場の李が追加点を奪う。さらに4分後の89分にはまたしても李が今季3ゴール目となるダメ押しゴールを奪いセレッソを圧倒した後半の広島。細部で差を痛感したセレッソは苦手広島から今回も勝利を手にすることが出来ず、クラブワーストタイに並ぶ4失点で敗戦となってしまった。一方の広島はベンチメンバー含めた活躍が目立ちクラブ最高の5連勝となった。
今節のMVP
李 誠雅(サンフレッチェ広島レジーナ)
2ゴールの活躍でチームの勝利に貢献。今季のブレイク選手となるか。
得点ランキング
1ゴールを追加した矢形が6ゴールで首位。2位にカルロタスアレス、山本が続く。
アシストランキング
脇阪が4アシストで首位に立っている。
JWCRランキング
今節の結果、長野が1ランクアップ、大宮、仙台が1ランクダウンした。
順位表
広島、INAC、ベレーザが5連勝を達成。