2024なでしこリーグ1部第18節レビュー
今節の試合結果
試合レビュー
朝日インテックラブリッジ名古屋 VS スフィーダ世田谷FC
ここで勝利し首位との勝点差を縮めたい名古屋がホームにスフィーダを迎えての一戦。前半は両チームの持ち味を出して攻撃が見られゴール前に迫る回数も増え始めるが最後の部分で守備を崩すことができない時間が続く。暑さの残る中での前半は両チームスコアを動かせず後半を迎えると60分に名古屋は市原、水野をスフィーダは青木を投入し交代カードを切ってくる。徐々にスフィーダがチャンスを作るシーンが増えてくると交代で入った青木が躍動。それでも名古屋は77分に柴山と永田を入れて守備の構築をしっかりと立て直すと試合は膠着状態に。最後までゴールを狙う両チームだったがネットを揺らすことが出来ずに試合終了。名古屋としては優勝へとても痛い引き分けとなってしまった。
静岡SSUボニータ VS 日体大SMG横浜
前節大量得点を奪い勢いに乗るボニータが日体大をホームに迎えての一戦。試合は開始早々の3分、中央を上手く崩したボニータは土屋のゴールで先制に成功する。しかし喜びを束の間の9分、ゴール前での混戦から最後は相手のクリアボールを松崎が決めて日体大が試合を振り出しに戻す。それでも勢いを失わなかったボニータは18分、相手のクリアボールからチャンスを作ると中島のパスを受けた金丸のゴールで勝ち越し。このまま前半を2-1で折り返す。後半に入ると日体大が主導権を握り始めゴールを脅かすシーンが増えると77分、途中出場の本田のゴールで日体大は同点に追いつく。その後は両チーム疲労によりオープンな展開となり好守が目まぐるしく変化する。カウンターの応酬となった終盤は最後の部分で精度を欠き得点することが出来ずに試合終了。前半からスコアを動いたこの一戦は2-2の引き分けに終わった。
伊賀FCくノ一三重 VS スペランツァ大阪
現在6連勝中と破竹の勢いとなっている伊賀はスペランツァをホームに迎えての一戦。試合は開始早々の2分、村上が左サイドにボールを送ると受けた増田の狙いすましたシュートが決まり伊賀が今節も先制して試合を進める。17分には藤田のシュートがスペランツァDFの手に当たりPKを獲得すると藤田のキックはスペランツァGK井上の逆を突くも枠の右に逸れ追加点とはならず。それでもその後も押し込む時間を作る伊賀はリードして前半を終える。後半に入っても攻撃の手を緩めない伊賀は西川の中心に再三チャンスを作るものの最後の部分で決めきることが出来ず。守備では善戦するスペランツァだが攻撃ではほとんどボールを前に運ぶことが出来ず劣勢の流れを変えられない。交代カードを使って前の選手を増やすものの最後まで伊賀のゴールをこじ開けることが出来ずにタイムアップ。開始早々のゴールが決勝点となり伊賀が7連勝を達成。
ASハリマアルビオン VS 愛媛FCレディース
入替戦回避には10位スペランツァとの差を縮めたいハリマだったが愛媛を前に持ち味は出せず。前半から押し込まれる時間が続くハリマは何とかゴール前で体を張って守っていたものの43分に黒岩にゴールを許すと直後の45分には田子にもゴールを奪われ前半終わって0-2。最後の5分を守り切れずに追いかける後半となったハリマ。一方の愛媛は前半をリードして終えることが出来たこともあり後半は相手が前がかりになるところを上手く狙って行く。時間の経過とともに焦りが見え始めるハリマに対して愛媛は86分、久保田のミドルシュートが決まって勝負ありの3点目。攻撃陣が不発に終わったハリマはこれで4試合得点から遠ざかってしまった。6試合勝ちなしと先が暗いハリマが次節に延期となった静岡とのアウェイゲームに挑む。一方の愛媛はこれで3戦負けなしとなった。
ヴィアマテラス宮崎 VS バニーズ群馬FCホワイトスター
勝点を取りこぼせば下との差が迫ってしまうヴィアマは前節大敗を喫したバニーズをホームに迎えた。立ち上がりこそヴィアマの攻撃を耐えていたバニーズだったが21分に齊藤にゴールを許すと守備は崩壊。25分に嘉数に追加点を奪われ38分には野田に今季初ゴールが生まれる。前半を3点ビハインドとなったバニーズは後半に入っても守備に追われる。56分に嘉数に今日2点目を許すと66分には西尾が今日2枚目のイエローカードで退場に。一人少ない状況となってしまったバニーズは73分に唯一ベンチ登録されたFP荒木を投入。大量点を奪いたいヴィアマは79分に齊藤が今日2点目を奪い得点ランクで首位の土屋と1ゴール差に迫る。その後も81分に嘉数がハットトリックを達成したヴィアマ。防戦一方のバニーズは88分に途中出場の荒木が意地の1点を返して試合終了。1-6と今節も厳しい結果となったバニーズは次節にも降格が決定してしまう。
ニッパツ横浜FCシーガルズ VS オルカ鴨川FC
首位のヴィアマが勝利したため優勝の可能性がなくなったオルカと勝利が必要になったニッパツの一戦。前半から締まった試合展開となったこの一戦は13分、蔵田のパスを受けた權野がシュート。一度はオルカGK田谷に防がれるもこぼれ球を浦島がヘディングで押し込んでニッパツが先制する。そのまま前半をリードして終えたニッパツはハーフタイムに田村、河野を投入し追加点を狙いに行く。オルカも61分に一気に3枚替えで勝負に出ると74分、松尾の絶妙なパスを受けた河野のゴールでオルカが同点に追いつく。試合が振り出しに戻ったニッパツだったが86分、河野からのパスを途中出場の加田が決めきり終盤でニッパツが勝ち越しに成功すると。残りの時間はしっかりと守備を固めて試合終了。一度は追いつかれたものの最後にはしっかりと勝ち切ったニッパツが勝点3を上乗せしヴィアマの背中を追う。
今節のMVP
嘉数 飛鳥(ヴィアマテラス宮﨑)
ハットトリックの活躍を見せて勝利に貢献。このまま優勝まで突き進みたい。
得点ランキング
上位の土屋、齊藤がゴールを決め得点王争いはし烈に。
アシストランキング
齊藤が2アシストを記録し6アシストで首位に立った。
JWCRランキング
今節の結果、なでしこリーグではニッパツが2ランクアップ、オルカが2ランクダウンとなった。
順位表
優勝争いはヴィアマとニッパツに絞られたか。バニーズは早ければ来週にも降格が決定してしまう。