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2023-24 WEリーグ第7節レビュー


今節の試合結果


試合レビュー

ちふれASエルフェン埼玉 VS AC長野パルセイロレディース

今年最後の一戦となった両チームの一戦。前半15分、長野のパスミスを回収した吉田がドリブルで持ち込みシュートを放つがゴール上に外れる。21分にはクリアボールを回収した瀬野がシュートを放つが枠を捉えられない。試合のペースを握っているエルフェンは41分、裏のボールに反応した園田のヒールパスに合わせた吉田の今季初ゴールが決まってエルフェンが先制する。前半をリードされた状態で終えた長野はハーフタイムに一気に3枚替えを行った。59分、吉田がドリブルで運んでシュートを放つが長野DFが体を張って守る。63分、後半から入った川船が右サイドを抜け出しエリア内に侵入。自らシュートを放つもエルフェンGK浅野がセーブ。77分には好調の吉田がゴールを狙うも長野GK梅村がキャッチ。なかなか流れを掴めない長野は後半のシュートが川船の1本のみと攻撃を完全に抑え込まれてしまい試合終了。この日4本のシュートを放った吉田の活躍もありエルフェンは年内最後の試合を勝利で終えた。一方の長野は上位に食らいつくためには痛い敗戦となってしまった。


セレッソ大阪ヤンマーレディース VS アルビレックス新潟レディース

現在2位と好調の新潟。勝てば首位で2023年を終えることが出来るだけに気合が入る一戦。25分、園田のシュート気味のクロスに石淵がダイレクトで合わせるも枠を捉えられない。対するセレッソは得意の早い攻撃が新潟のプレスの前に潰されてしまい決定機をなかなか作ることができない。前半はシュートこそ4本あったものの得点は遠く。ハーフタイムには浅山、百濃を投入し変化をつける。これがハマったか後半は徐々に押し込むシーンが増えたセレッソ。71分、中盤でボールを回収すると脇阪がドリブルで持ち運びオーバーラップをした矢形へパス。矢形の狙いすましたシュートは惜しくもゴールとはならない。その後も攻め込むセレッソに守備の時間が多い新潟は85分に3枚替えを行い勝点1を最低でも持ち帰る采配に。しかし耐えられなかった新潟、後半アディショナルタイムに米田のロングボールに反応しDFの裏を取った矢形が自らドリブルで持ち込み、GKとの1対1を落ち着いて決めてセレッソが試合終了間際に劇的ゴールが決まる。それでも諦めない新潟はCKの流れからブラフシャーンがヘディングで合わせるとボールはバーに直撃し惜しくも同点とはならず。矢形のバースデーゴールで勝利したセレッソが勝点を10に伸ばし6位に浮上した。


サンフレッチェ広島レジーナ VS ノジマステラ神奈川相模原

リーグ戦では下位に沈む両チームの直接対決。前半は両チーム譲らずの攻防が続くが、徐々に相模原がチャンスを演出するシーンが増える。40分、ロングボールを上手く収めた榊原が自らドリブルで持ち込みシュートを放つが広島DFが体を張って守る。前半は決定機が少ない両チーム。スコアレスで折り返すと初勝利が欲しい相模原はハーフタイムに一気に3枚替えを行った相模原の菅野監督。しかし後半ペースを握ったのは広島。56分、センターサークル付近でボールを受けた髙橋が超ロングシュートを放つ。ボールはGKを超えるものの枠には入らず。65分、左サイドを突破した髙橋のクロスボールは相模原GK久野が触れてポストに当たる。しかし、そのこぼれ球を上野が押し込んでホームの広島が先制点を奪う。これで上野は5試合連続ゴールとなった。得点もつかの間の67分、今度は髙橋が相手を背負って裏へのスルーパスを送ると反応した中嶋はドリブルからシュートを決めて広島が一気に点差を広げる。苦しい展開となった相模原は82分、中盤でのパスワークから榊原がシュートを放つも広島GK木稲がセーブ。それでも90分、川島のロングボールにGK木稲が弾いたところを藤原が押し込んで相模原が1点を返す。しかし反撃は一歩及ばず試合終了。広島はリードを守り切り今季2勝目。対する相模原は勝利が遠く、昨季の14節から続く勝ちなし記録が15試合となり新潟の14試合を抜いてリーグワーストとなってしまった。


ジェフユナイテッド市原千葉レディース VS マイナビ仙台レディース

2023年は下位のまま終わってしまった両チームの2024年ファーストゲーム。20分、城和のクロスボールを山口が折り返すも合わない。32分、高平の左からのクロスにファーサイドで松永が合わせるも千葉GK清水が右足で止める。37分には蓮輪が深いエリアから折り返しを狙うもゴールとはならない。両チーム組み立ては見られるものの決定機を作る場面は少ない。前半をスコアレスで折り返すと47分、蓮輪のCKを岸川が打点の高いヘディングで合わせるもポストに当たりゴールとはならない。攻勢を強める千葉は72分にも蓮輪からのCKを岸川が合わせるも仙台DFが体を張って守る。それでも76分、右サイドで大熊がアーリークロスを送ると、これが直接ネットに吸い込まれ千葉が先制に成功する。さらに攻め立てる千葉は84分、小林のロングシュートはバーに直撃し追加点とはならず。それでも最後まで仙台の攻撃をシャットアウトした千葉は1-0で逃げ切り2連勝。勝点も10に伸ばした。対する仙台は連勝とはならずウインターブレイク前を11位という順位で迎えることとなった。


三菱重工浦和レッズレディース VS 大宮アルディージャVENTUS

新年最初の公式戦がさいたまダービーとなった一戦。前半から攻めるのはホームの浦和。開始7分、安藤が菅澤との崩しで抜け出してゴールを決め浦和が幸先良く先制する。その後も攻める浦和に対して防戦一方の大宮。なかなか相手陣地までボールを運ぶことが出来ない。それでもGK望月の好セーブもあり追加点は許さない。しかし33分にアクシデントが、井上が負傷により交代を余儀なくされる。そして後半に入ると浦和の攻撃がより迫力を増す。50分、猶本の強烈なシュートはバー直撃。59分、裏へのボールに反応した清家のシュートは大宮GK望月が弾くもこぼれ球を安藤が押し込み浦和が追加点。安藤は今日2点目となった。反撃したい大宮は61分に船木が遠目からのシュートを放つも枠を捉えられない。88分の浦和、大宮のDF陣のクリアミスから伊藤がゴールを決めて勝負ありの3点目。大宮も後半アディショナルタイムに田嶋のシュートで1点を返すものの反撃は及ばず。浦和が3-1でさいたまダービーを制して勝点を16に伸ばした。対する大宮は失点が減らず今季初の連敗となった。


日テレ東京ヴェルディベレーザ VS INAC神戸レオネッサ

優勝へ向けて非常に大事な1戦となったこの試合。前半から両チーム堅い試合展開となる。それでも積極的な姿勢が目立ったのはホームのベレーザ。7分、木下が自らエリア内に侵入しシュートを放つと、8分には藤野が積極的にゴールを狙う。10分にもFKの場面で藤野が強烈なシュートを放つがINACのGK山下がセーブ。INACも38分、高瀬のボレーでチャンスを作るが枠の外。両チームチャンスは作ったものの得点は生まれず前半をスコアレスで折り返すと、50分、藤野がドリブルで侵入しシュートもDFに阻まれる。69分にはCKからこぼれ球をフリーになった竹重がゴールを狙うも枠を捉えることはできない。そしてこのままスコアが動かず試合終了かと思われた90分に試合が動く。北川、松原とつなぎ受けた守屋が反転してシュート。守屋の劇的な決勝ゴールが決まりINACがアウェイでベレーザに競り勝ち、無傷でウインターブレイクに突入となった。一方のベレーザは今季初黒星、リーグ戦では敗戦も実に21試合ぶりだった。


今節のMVP

安藤 梢(三菱重工浦和レッズレディース)

いつもより前目のポジションでの起用が当たったか2ゴールの活躍でチームの勝利に貢献した。


得点ランキング

上野が5試合連続ゴールにより得点ランキング首位でウインターブレイクを迎える。


アシストランキング

混戦模様のアシストランキングは清家が頭ひとつ抜けた状態となっている。


JWCRランキング

今節の結果、INACがベレーザを抜いて2位に浮上。セレッソも2ランクアップとなった。


順位表

INACが首位でウインターブレイクを迎える。相模原はまだ勝利がない状態。


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