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2023-24 WEリーグ第15節レビュー

今節の試合結果


試合レビュー

日テレ東京ヴェルディベレーザ VS ノジマステラ神奈川相模原

勝点をこれ以上落とすことが出来ないベレーザはホームに相模原を迎えての一戦。立ち上がり早々から攻め込むのはベレーザ。藤野を中心に再三シュートを放つものの決めきれず。劣勢だった相模原は37分、右からのクロスボールはクリアされるもののこぼれ球をつなぐと最後は南野が決める。これで相模原は4試合ぶりの得点となった。リードを許したベレーザは42分、神谷が抜け出しシュートを放つも相模原GK池尻が好セーブ。前半をリードして折り返した相模原。ベレーザはハーフタイムに一気に3枚替えを行う。この交代が上手くいったか74分、松田のクロスボールが相模原DFにあたりそのままゴーへ。オウンゴールという形でベレーザが同点に追いつくと80分には中央で崩した藤野のシュートが決まって逆転に成功する。こうなると止まらないベレーザは84分、山本が自ら切り込みシュート。これが決まって相模原を突き放す。相模原としては不運なオウンゴールをきっかけに3失点。勝利が近かっただけに痛い敗戦となった。一方のベレーザは何とか勝利し勝点3を積み上げた。


大宮アルディージャVENTUS VS 三菱重工浦和レッズレディース

平日ナイトゲームのさいたまダービーは開始早々から浦和の猛攻を光る。2分、島田のキープからパスを受けた伊藤のゴールが決まり先制すると10分には島田の右足一閃で追加点。さらに止まらない浦和は14分にも右サイドの崩しから島田のゴールが決まり3-0。試合を一気に決めにかかると24分には清家の9試合連続ゴールが決まり4点目。開始30分までに大量失点をしてしまった大宮は前半シュートを1本も打つことが出来ず成す術なし。ハーフタイムに2人交代した大宮は失う物がないこともあり後半開始から攻撃を畳みかける。それでも浦和のハイラインの裏を突くことが出来ず。シュートシーンこそ生まれたが最後までネットを揺らすことが出来なかった大宮。2500人以上の観衆の前で浦和相手に0-4と厳しい結果となってしまった。一方の浦和は前半で勝負を決め連戦に向けて最高の出だしとなった。


ちふれASエルフェン埼玉 VS アルビレックス新潟レディース

連勝中のエルフェンがホームに新潟を迎えての一戦。新潟としては首位浦和から離されたくない。1分、立ち上がり早々新潟の裏を狙ったエルフェンは祐村がGKと1対1の場面を作るも平尾の好セーブにあいゴールとはならず。試合が動いたのは33分、園田のクロスボールに道上が中で合わせて新潟が先制する。道上は待ちに待った今季初ゴールとなった。その後も道上を起点に攻める新潟に対してエルフェンは何とか1失点で乗り切る。後半に入ると49分、バックパスを受けた新潟GK平尾がまさかの空振り。そこに詰めていた吉田がボールを奪い取って無人のゴールに流しこみエルフェンが同点に追いつく。その後両チームチャンスは作るものの得点にはつながらずに迎えて後半アディショナルタイム。園田のCKに川村が合わせるとゴール前で児野が触りコースを変える。これがネットを揺らし新潟が劇的ゴールを決める。エルフェン相手に苦戦した新潟だったが何とか2-1で勝利し優勝へ望みをつないだ。


ジェフユナイテッド市原千葉レディース VS セレッソ大阪ヤンマーレディース

前節7試合ぶりに勝利を手にした千葉は連勝を目指してセレッソをホームに迎えて。試合は立ち上がり早々の3分、北原のCKから白垣がダイレクトで合わせてセレッソが幸先良く先制する。リードを許した千葉も38分、城和大澤のホットラインからシュートまで持ち込むも決めきれず。セレッソが1点リードして前半を折り返すと62分、中谷のクロスボールが直接GKへ向かうと千葉GK大熊が弾いたボールを浅山が押し込んでセレッソがリードを2点に広げる。80分にはフリーでパスを受けた脇坂のシュートはゴール上。千葉としては何とか得点を奪いたかったもののセレッソの集中した守備の前に得点を奪うことが出来ず試合終了。2-0で勝利したセレッソは8試合ぶりの勝利を手にした。一方の千葉はホーム連勝を飾ることが出来なかった。


AC長野パルセイロレディース VS マイナビ仙台レディース

調子が上がらない両チームの直接対決。前半は互いに固い試合展開となりシュートシーンはほとんど生まれず。双方とも前半はシュート1本に終わる。そんななか後半に入って最初のチャンスは長野。63分、ペナルティエリア内で鈴木が倒されてPKを獲得する。キッカーはキャプテンの伊藤。これを冷静に決めて長野が先制に成功する。しかし仙台も73分、中島のCKが直接ネットを揺らし同点に追いつく。さらに81分には縦パスから太田の豪快な一振りが決まって仙台が逆転に成功する。一転して追いかける展開となった長野だったが直後の83分、奥津のクロスボールが裏に抜けると伊藤に当たり最後は鈴木が押し込んで長野がすぐさま同点に追いつく。両チーム拮抗した好ゲームは結局2-2の引き分けに終わった。これで長野は7試合、仙台は3試合勝ちなしとなってしまった。


サンフレッチェ広島レジーナ VS INAC神戸レオネッサ

広島の大観衆の中行われたINACとの一戦。12分、小川のCKを上野がヘディングで合わせると最後は藤生が押し込んでホームの広島が先制する。藤生はこれがWEリーグ初ゴールとなった。さらに34分にはまたしても小川のCKから一度はクリアされるもののこぼれを拾った立花のクロスに藤生が飛び込んで2-0。藤生の2ゴールでリードを広げた広島。一方のINACは攻撃が噛み合わず痺れを切らしたフェロン監督は44分に3枚替えを行う。それでもINACは前半シュートを1本も打つことが出来ないという珍しい状態に。ハーフタイムにはさらに1枚の交代を行ったINAC。この荒療治は結局功を奏すことなく後半はチャンスシーンこそ増やしたものの広島GK藤田の好セーブを前にネットを揺らすことが出来ず。最後は広島がうまく時間を使ってタイムアップ。藤生の活躍でINACに勝利して広島は2連勝。一方、INACとしてはWEリーグ創設後初めて2試合連続無得点となった。これにより一気に首位浦和との勝点差が開いてしまった。


今節のMVP

島田 芽依(三菱重工浦和レッズレディース)

圧巻のゴールショーの立役者。高いプレーを終始見せつけた。


得点ランキング

清家が9試合連続ゴール。島田も2ゴールを追加した。


アシストランキング

塩越、清家が1アシストを追加している。


JWCRランキング

今節の結果、広島、大宮、仙台が1ランクアップした。


順位表

浦和が優勝へ一歩近づいた。


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