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2023WEリーグカップ第3節レビュー


今節の試合結果


試合レビュー

アルビレックス新潟レディース VS AC長野パルセイロレディース

勝点3同士で並ぶ両者の一戦。決勝進出には勝利が是が非でもほしい両チームの立ち上がりは堅い展開に。新潟は道上、石淵の2トップがカップ戦4点目を狙って長野ゴールに迫る。対する長野も上田、宮本の2人がゴールを狙う展開の中31分、ペナルティエリア内で上田がファールを獲得し長野がPKのチャンスに。キッカーはファールをもらった上田。GKの逆を突いて長野が先制する。対する新潟も前半アディショナルタイム、道上が裏に抜け出しGKと1対1の場面に。狙いすましたシュートはポストに当たり惜しくもゴールとはならず。前半を長野の1点リードで折り返すと51分、中央でパスを受けた滝川が自らシュートを放つとこれが決まって新潟が同点に追いつく。そして試合終盤の85分にはCKのこぼれ球を山谷が押し込んで新潟が逆転に成功する。このまま新潟の勝利が近づいている中で迎えた90分、右サイドでパスを受けた川船が自ら切り込んでシュート。これが決まり長野が土壇場で試合を振り出しに戻す。そして試合は終了し両チーム引き分けで勝点4となった。


マイナビ仙台レディース VS 三菱重工浦和レッズレディース

連敗中の仙台がホームに1勝1分勝点4の浦和を迎えての一戦。立ち上がり最初のチャンスは仙台。5分、新加入のカーラが強烈なロングシュートを放つが枠を決められない。16分、左サイドを駆け上がった安藤のクロスを菅澤がダイレクトで合わせて浦和が先制する。追いつきたい仙台だったが35分、隅田が今日2枚目のイエローカードにより退場に。リードを許して展開で数的不利となってしまった。前半をなんとか1失点で抑えた仙台だったがチャンスを作れず厳しい中で後半へ。51分、猶本のグラウンダーのクロスを安藤が合わせて浦和が追加点。その後も攻める浦和に対して防戦一方の仙台。66分には途中出場の島田が裏に抜け出すとフリーで走りこむ猶本にパス。受けた猶本はGKとの1対1を落ち着いて決めて試合を決定付ける3点目。その後も圧倒した浦和が3-0で勝利し勝点を7に伸ばした。対する仙台は1人少ない状況の中得点を奪うことができずカップ戦3連敗で敗退が決まった。


サンフレッチェ広島レジーナ VS ノジマステラ神奈川相模原

連勝中の広島がホームで連敗中の相模原を迎えての一戦。試合は立ち上がりに動く。5分、髙橋がドリブルで仕掛けると相手DFを引き付けて上野にパス。受けた上野が落ち着いて決めてホームの広島が先制する。しかし先制点をあげた上野にアクシデントが。11分、脚を負傷し無念の途中交代に。それでもチャンスを演出する広島は44分、遠目からのFKを市瀬が頭で合わせるもGK正面。対する相模原は前半目立ったチャンスを作ることができずに後半を迎える。ハーフタイムに2枚替えを行い巻き返しを図る相模原は浜田が粘ってクロスを上げると最後は南野が合わせるもゴール左へ。広島も62分、中嶋がドリブルで左サイドを駆け上がると走りこんだ小川がシュートを打つがこれはゴール上に。76分、笹井のクロスに南野が合わせるもGK正面で得点を奪えない相模原。追加点を狙う広島は77分、小川のスルーパスを受けた中嶋のシュートはわずかにゴール右へ。85分にはCKから大賀のヘディングが惜しくも決まらず試合終了。広島が立ち上がりの1点を守り抜き開幕3連勝で決勝進出へ王手とした。


INAC神戸レオネッサ VS ちふれASエルフェン埼玉

調子の上がらないINACはホームゲーム。前節大宮に勝利したエルフェンとの試合。今節は田中、守屋と代表メンバーをスタメンで起用してきたINAC。しかしファーストシュートはアウェイのエルフェン。8分、前線から引っかけてボールを奪うと瀬野がシュート。これは古巣対戦となるINACのGK船田が落ち着いてセーブ。その後は徐々にINACがペースを握る展開になると45分、北川のパスを受けた増矢のコントロールシュートが決まってINACが前半終了間際に先制点を奪う。前半をこのまま1-0で終えると後半エルフェンが猛攻を仕掛ける。FKのチャンスを獲得すると瀬戸口のシュートはバー直撃で惜しくもゴールならず。終盤のINACは87分、守屋からのパスをうけた田中が切り込んでシュートを放つもエルフェンGK浅野が脚で防いで追加点は許さない。最後までINACゴールに迫ったエルフェンだったがゴールは奪えず試合終了。INACは1点を守り抜きカップ戦初勝利で決勝進出へ生き残る。対するエルフェンはここで痛い1敗となった。


ジェフユナイテッド市原千葉レディース VS セレッソ大阪ヤンマーレディース

無敗の千葉がセレッソをホームに迎えての一戦。10分、千葉のパスを受けた鴨川のシュートはGK正面。22分、田中が粘ってつなぐと後ろから走りこんだ宮本のシュートはゴール上。34分、こぼれ球をセレッソが回収すると高和のシュートは千葉GK清水が弾くもこぼれ球を小山が押し込んでアウェイのセレッソが先制する。前半シュートを3本に抑え込まれてしまった千葉に対し1点リードでセレッソが折り返す。後半最初のチャンスは49分、矢形のシュートは惜しくも枠を捉えられない。攻めるセレッソは74分、FKのこぼれ球を途中出場の白垣が押し込んで追加点を奪い試合を優位に進める。対する千葉も77分、フリーで受けた鴨川もシュートはゴール左に逸れて決まらない。攻撃で圧倒したセレッソは千葉の攻撃をシャットアウトし2-0で勝利。勝点を6に伸ばし決勝への可能性を繋いだ。敗れた千葉は勝点4に留まり決勝進出が絶望的となってしまった。


大宮アルディージャVENTUS VS 日テレ東京ヴェルディベレーザ

勝てば首位に立つ大宮が連勝中のベレーザをホームに迎える一戦。最初のチャンスはホームの大宮。3分、中でパスを受けた上辻のシュートはベレーザGK野田がセーブ。9分にはベレーザの藤野が積極的にシュートを放つ。12分、船木のシュートはまたしても野田のセーブでゴールならず。20分、藤野のシュートは大宮GKスタンボーのセーブでゴールならず。前半は両チーム積極的にシュートを放つ好勝負となるが互いのGKのファインセーブもありスコアレスで後半へ折り返す。52分、船木のスルーパスに抜け出した井上がGKとの1対1を落ち着いて決めてホームの大宮が先制する。対するベレーザも62分、ゴール前の競り合いのこぼれ球を土方が決めてベレーザが同点に追いつく。その後もベレーザが積極的にシュートを放ちチャンスを作るもスタンボーを中心とした大宮DFが体を張って防ぐ。終盤は防戦一方となった大宮だったがカウンターでチャンスを演出するも勝ち越しゴールは奪えず試合終了。決勝進出を左右する大事な一戦は1-1のドローに終わった。


今節のMVP

安藤 梢(三菱重工浦和レッズレディース)

1ゴール1アシストの活躍でチームのカップ戦2勝目に貢献。次節の直接対決に受けて弾みをつけた。


得点ランキング

首位は3ゴールで道上、石淵、菅澤、井上の4名が並ぶ。


アシストランキング

瀧澤が3アシストで単独首位。2位に2アシストで5名が追う展開。


JWCRランキング

今節の結果、相模原が2ランクダウンとなった。また1ランクの変動も若干みられる。


順位表

グループAは広島が首位。次節浦和との直接対決に勝利すれば決勝進出が決まる。

グループBはベレーザが首位をキープ。次節のINAC戦が山場となりそうだ。

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