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機嫌よくいられない

最近、イライラする。
ラジオ四六時中聴いてるからか?とか思ったけど一つずつ紐解いてみると、自分の偏見・思い上がりにつながっているように思う。

ちょっとしたことでイライラしている。
父が「今日の餃子はさっぱりしているね」と言った。

私はそれにイラッとした。

読んでいる人は「は??」と思うだろう。ただ感想を言っただけじゃん。気が短いな。

その日の餃子はいつもと肉が違った。いつもは合い挽きのひき肉。その日は「餃子用」と書かれた豚ひき肉。餃子用たる所以は、通常より油が多くなっているらしい。
私は油が増えているのだから「さっぱりしている」はおかしいと思った。私は食べた時、まろやかだと思った。包んでいる時から油が溶けて染み出していたので、出て行ってしまったのかもと思った。

父が「さっぱりしているね」と言って、私がイラッとしたのは「油が多いのだからさっぱりしているはずがない」という自分の考え、またそれが絶対に正しいという驕りがあったからだ。

馬鹿らしいと思うだろう。読んでいる皆さん。

ここで気づいたのが、父が「さっぱりしている」と思ったのは否定できるものではない。感じ方だから。他人の。
同じように私が「まろやかだ」と感じたことも、否定できない。感じ方だから。個々の。
でも、「油が多いのだからさっぱりしているはずがない」は否定も肯定もできる。でも、私は肯定も否定もできない。それは私の思い込みであって、立証できる何かがないから。

ここまで考えて、やっと落ち着くことができた。

最近、こんな些細なことでイラッとすることが増えた。
ホルモンバランスなのか、ラジオ聴きすぎて脳みそが疲れているのか。わからない。

些細なイラッとがなくならないにしても、私の一番悪いところは機嫌の悪さを外に出してしまうことだ。

カッとなって大きな音を出してしまう。
「ほっといてほしい」がうまく言えなくて、嫌な態度をしてしまう。

大きな音を出すのは、発散になるから。
嫌な態度をとるのは、「怒ってるから近づかないでおこう」と思ってほしいから。
でも、相手はそうは受け取らない。イライラに気づいて機嫌をとってほしいと思われているなら最悪だ。でもそう思われる行動をしている。クソ。

また厄介なのが「この些細なことでイラッとする」が外では全く出てこないからだ。外では自分らしさすら出せない。
自分のような人間が、外で優しそうに見えて家でDVをするのだろう。きっと仕事も要領よくできないから、そういったストレスも抱えるだろう。このままでは。

この外で自分らしさすら出せない、というのも弊害がある。
友達も「いける」と思わないと自分を出せない。だから、多分「ちょっと仲良くなったら急に馴れ馴れしくなった」が起きてしまうのだろう。


不機嫌を外に出さない、些細なことで心乱れない人間になりたい。


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