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旅のノート5⑥「ひとりで老神温泉&尾瀬ハイク 2024.7.19-22」〜ニッコウキスゲと歩荷さんたち〜

<3日目、7/21(日) その2  やっぱり熊に注意なのね>

東電小屋から下っていくと、笹の親分みたいな背の高い植物が、木道を塞ぐように繁っていた。
笹(笹ではないかもしれないが、便宜上、笹ということにする)の葉は、触れると細かい切り傷をつくる。
長袖着用、そして手袋をしていて助かった。

ヨッピ吊り橋に向かう道に、この辺りは熊出没が多いという立札を発見。
ちょっとビビったが、わたしには素敵な音色のクマベルという頼もしい相棒がいるのだ。
大丈夫、熊の方から逃げていくさ。

そして思い出してしまう、あの童謡を。
お嬢さんと森のくまさんが出てくる歌は、現実として想像してみるに、なかなか恐ろしいストーリー。
特にお嬢さんは、ラストに熊の前で歌ってしまう。
きっと人間ではなく、モンスター級の強さを持った生物なのではないか?

ここがヨッピ吊り橋。

ヨッピ吊り橋を過ぎると、池塘と呼ばれる湿原の中の池がたくさんあり、空や山を逆さに写してきれいだった。

牛首分岐に近くなるとニッコウキスゲがたくさん咲いていて、うれしかったよ。

分かりづらいけれど、ニッコウキスゲの花盛り。
1日草だから、こんなに咲いてるなんて奇跡。
たぶん、天国ってこんな風景なのかも、と思えたわ。
木道の間にもニッコウキスゲが。
コバギボウシかな?

小雨にちょっと降られたり、池塘を眺めながらベンチで休憩したりしつつ、牛首分岐に着いたのは9時15分。
ここでおやつの時間。
今朝、尾瀬小屋で汲んできた、燧ヶ岳伏流水をごくごく。
上毛高原駅のコンビニで買ったお菓子をもぐもぐ。
美しい景色を堪能しながらの休憩は、癒しと喜びを与えてくれたよ。

牛首分岐のベンチで休んでいる間、たくさんの荷物を背負った歩荷さんが通った。
彼らがいなければ、山小屋は営業できないし、わたしたちも登山やハイキングができない。
歩荷さんを見かけたら、道を譲るのがマナーなのだ。
ありがとう、歩荷さんたち。

〜つづく〜

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