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四国八十八ヶ所巡り「高知編2023.9.1-4 その3 〜さすが難所で関所!マムシ注意の第27番札所・神峯寺〜


<2日目 9/2(土)①>
6:03高知駅始発、JR土讃線土佐山田行きに乗車。
途中、後免駅で土佐くろしお鉄道ごめん・なはり線奈半利行きに乗り換え、ごめん・なはり線の唐浜駅には7:20に到着。
駅前の休憩所でトイレに行ったり、帰りの電車時刻表を見たり、ちょっとだけ風景を眺めたりした。

やなせたかしのごめん・なはり線各駅のキャラクターがかわいい

お遍路看板を見つけ、7時半頃出発。
お天気は雲が多めの晴れ。
山道を登るには適している。
首に巻いたクールタオルもバッチリ冷たい。
大丈夫、辿り着けるさ!
と自分を奮い立たせ、海岸沿いの集落をしばらく歩いた。

たった4km? 
いやいや、山道だから、体感は2〜3倍の距離なのよ〜

「神峯寺3.2km徒歩60分」の看板あたりから、坂道が始まった。
持参したトレッキングポールを組み立て、ゆっくり登って行った。
この山で農業を営んでいる人々用に、お遍路道が農道になっている。

もう30分ぐらい登ったから、半分は行ったかな、と思ったところに「,,2km 徒歩35分」の看板を見つけた。
ガイドブックなどでは「壁」と表される山道らしいが、そんなにたいへんじゃないと、この時点では思っていた。

ここから、舗装されてない、いわゆるお遍路道を登った

お寺まで1.3kmというところから、お遍路道と車道が交差していた。
山道が苦手な人は車道を行ってもいいよね。

ここのお遍路道の入口は一番暗くて、一瞬、車道を行こうとしたが、勇気を出して登ったら、意外と開けた場所が続いた。(下の写真)

あと906mだ、がんばれわたし!

お遍路道、車道を横切る、お遍路道、という具合に登って行ったが、ところどころ、「マムシ注意」の立て札があり、非常にビビった。

ちなみに、わたしの父は山育ちの野生児で、少年時代にマムシに足首を噛まれたが、毒を口で吸って吐き捨てて九死に一生を得たらしい。
確実にそんな父の血を引いてはいるが、残念なことにからだの柔軟さがない。
死にたくないので、マムシ注意お遍路道は避けた。

マムシちゃん、出てこないで〜!

全然「壁」じゃないじゃん、と見くびったが、やはり壁だった。
登っても登っても辿り着けないのではないかと思ってしまうぐらい、最後の1〜2kmが辛かった。
足が重くなって進まなかったし、「もうすぐ神峯寺」という看板が出ても、もうすぐじゃなかった。

体力の限界を迎えたところで、広い駐車場が見えてきた。
そのちょっと上に、ベンチが並んだお店らしき場所を発見。
ラッキーなことに、自販機があるではないの!
ここで少々休んで、もうひと頑張りしようと、自販機に近づくと、中止のガムテープが貼ってあり、冷たいドリンクの幻が消えた瞬間、ものすごく落胆した。

自販機の脇に水道の蛇口を見つけ、クールタオルだけでも冷たくしようと濡らし、ベンチに腰掛けた。
10分ぐらい休んでいる間に、このお店のご主人らしきおじさんが出勤してきた。
帰りはここに寄って冷たい飲み物を買おうと心に決め、おじさんに挨拶してまた登った。

やっと着いた
もうヘロヘロで死にそうだった

全身汗だくで第27番札所・神峯寺(こうのみねじ)に到着したのは午前9時。
1時間半もかかった。

ものすごく喉が乾いていたから、入ってすぐ右にある、高知の名水に選ばれている岩清水を思わずガブガブ飲んだ。
おいしかったし、生き返ったよ〜

帰りも飲んだ

あまりの辛さで荒くなった呼吸を鎮めるのに、本堂前のベンチに座り、20分ほどかかった。
ここは各県に1箇所あるお遍路さんの関所で、後ろ暗いことをしていると辿り着けないそうだ。
境内に入れたということは、わたし、大丈夫なのね!
よかった〜

一連の巡拝を終え、御宝印を授かり、お寺を出て、すぐ下のあのお店に寄ってみた。

スポーツドリンクを買おうとしたら、おじさんが「アイスクリン、あるよ」とおしえてくれたので、いただくことにした。
第27番札所・神峯寺名物の坂本龍馬印アイスクリンだった。
ソフトクリームタイプで、ちょっとシャリシャリしておいしかったよ〜

冷えたスポーツドリンクでエネルギーチャージ。
おじさんに、頑張って!と元気づけてもらい、出発。
前日の雨で滑りやすくなっているお遍路道をやめて、車道をゆっくり下りて行った。

++++++++++ つづく ++++++++++


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