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〜犬飼智也の柏レイソル完全移籍に寄せて〜

Xの方でさらっと投稿するつもりが、やたら長い駄文になってしまったのでこちらで。読んでいただいたところで、という赤裸々な恋文になっております
※ヘッダーはオフィシャルのポストから拝借。まずかったら差し替えます

鹿島の厄介なCBから課題を一挙に解決してくれる期待の主力へ


ワンちゃんは加入の経緯から衝撃的で、とんでもない実力と実績を持った選手が突然来てしまったと。確実にショレの隣でDFリーダー、そしてビルドアップの要になってくれるぞと期待したものだった。

その実リーグ磐田戦からスタメンに抜擢されるといきなり機能性を発揮。相手の矢印を折るような内に刺すパスや持ち運び、中盤と最終ラインを出入りする柔軟性、公式戦初コンビを組む外国籍選手ともアジャストするインテリジェンス。

アクシデント、そして

これは鉄板のCBコンビが完成したと思った矢先の札幌戦………。札幌ドーム、目の前で目撃した終了間際のアクシデントは本当につらくて、周囲のリアクションからすぐに絶望的な負傷だと察した。クラブリリースで今季絶望がわかってから、シーズン半ばにして翌年のユニを13番にすると決めた時のことはよく覚えてる。

ピッチ上でなくとも発揮する特大の価値

ただワンちゃん自身はその後も気丈に、前向きなメッセージを発信してくれていて、おそらくチーム内でも一員として大きな力になってくれていたことと思う。
本当にあの怪我がなければ、23シーズンのレギュラーはショレとワンちゃんだったんじゃないか。ただ5月(当初は2月)のACL決勝をはじめ負けられない戦いを控えるクラブの決断は、長期離脱明けのCBに大きすぎる希望的観測をかけるわけにはいかないというもの。世界を本気で目指すプロクラブとして、優先すべきことを見誤らない正しい判断だったと思うけれど、実践から遠く離れたプレイヤーとしては心中穏やかでなかったはず。
それでもルヴァンカップA川崎戦で腕章を巻いて堂々たる堅陣を築いた姿、同じくH川崎戦でヒーローインタビューを受ける姿には本当に目頭が熱くなった。やっと戻ってきたんだなと。
それでも出遅れの影響は否めず、苦しい4番手の扱い。にもかかわらず新しいチームにあって、試合出場が限られていてもマチェイ監督からは宏樹や岩尾、ショレらの構成するリーダーグループの一員として公然と名前を挙げられる。ワンちゃんの実績、経験値、バランス感覚、何よりも人当たりのよいパーソナリティによるものだったんだろう。

キャリアの選択、最盛期のプロとして

直近では数えるほどの出場機会、長期離脱を経験した直後の30手前の選手に同じJ1の柏からレンタルのオファーがあることそのものがとてつもなく高い評価の証明。ワンちゃんなら100%やれると思っていたし、同時にこれは戻ってきてくれというのも難しいかもしれないと覚悟はしていた。
プロサッカー選手として、また父親として、より多くのプレー機会を期待され評価される、そして声をかけてくれた恩義のある柏に残る選択。寂しいし、浦和としては大きな穴になるけれど当然に理解できる。
浦和に残ってほしい想いもありながら、この半年以上にのびのびと、柏で中心選手として輝く犬飼智也を見られることを嬉しく思うし、こちらが悔しく思うくらい活躍してほしい。
浦和との対戦時にはお手柔らかに。スタジアムでまた会おう!達者で!

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