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NEW YORKとRUNNING

START LINE

さて、音楽イベント『WE WANT』がなんで唐突にRUNNING CLUBをやることになったのか。僕個人の話ですが、今回のSTAY HOMEがきっかけで、ランニングを始めたわけではなく、遡ること3年前の2017年1月1日から『習慣』としてRUNNINGを始めています。『これまで避けてきたことを何か1つ』新年を迎えると同時にスタートさせることにしてるんですが、それが2017年はRUNNINGでした。『走る』行為自体は、そもそも大の苦手。小・中学校はサッカー部に所属していたものの、ずっと補欠。高校は受験勉強に明け暮れ、大学は遊びの延長線上でフットサルサークルに所属していただけ。大学卒業してからというもの、スポーツ・運動からはかけ離れた生活を送っていました。

僕の3人の子供達(みんな男の子)と公園で遊ぶだけでも体力はいるし、歳を追うごとに太るのもいやだしっていうのが、ありきたりですが走り始めた理由です。SPORTS DEPOで、NIKEのセール品の黒のスウェット上下と、NIKEのシンプルなランニングシューズだけ先に買い揃えて、不定期ながら週に数回のランニングをはじめました。走るだけでは退屈そうで続けれそうになかったので、その時からApple musicで音楽聴きながら走ってました。3年前のその頃は『NYに行ったフリして遊ぼう』がテーマのWE WANT NEW YORKの2回目(WWNYは9回の開催実績、数あるWE WANTシリーズの中でも随一の人気コンテンツに成長しました)、それにNYから帰国してすぐのKID FRESINOが帰国後初LIVEする、ちょうどその頃でした。KID FRESINO X C.O.S.A.のアルバムを聴きながら、寒空の下、大阪の淀川沿いを走っていた記憶があります。

街の周波数にチューニング

おかげさまでイベントは大成功。NYをテーマにしたイベントをやったものの、実際にはNYに行ったことなかったので、『NYに行ったフリして遊ぼう』企画の収益で、『視察』という名目で初めてのNYへ、イベント翌月の2月に行ったのでした。

2月にも関わらずNY滞在期間中、奇跡的に雪は降らず、それどころか毎日快晴。旅先でも走ってみようと、宿泊していたQUEENS界隈はillmatic聴きながら走り、船でスタッテン島に渡ればもちろんWU-TANG、走りに行く行政区が変わる度に、聴くアーティストを変えてRUNしてました。

とある日曜日にセントラルパークへ。僕が中2の時、10歳上のお兄ちゃんに散々聴かされていたTevin CambellのCan we talkを聴きながら走るため。このMVの撮影場所がセントラル・パークなのです。

テビン

まだまだ早朝だったにも関わらず、セントラルパークには老若男女問わずたくさんのランナーが、1人で黙々と、カップルで、家族で、子供と一緒に、色んなスタイルで楽しそうに走っていた光景をとてもとてもよく覚えています。あの瞬間が、走るっていいなあと、心の琴線に触れたタイミングだったような気がします。

それからというもの、ホーム・リバー(川)の淀川をベースに、LAに行けばWEST COASTのヒップホップを聴きながら走り、メキシコシティに行けばクンビアはじめラテンな音楽を聴きながら走り、ソウルではsoundcloudで韓国のDJ CO.KRのミックスを、バルセロナではunderslowjamsのアルバム(次に控えていたWE WANTのゲストが彼らだったので)をひたすら聴き、音楽を聴くために走る、走るために音楽を聴くという行為がすっかり自分の中で『習慣』として定着していったのでした。

5月23日(土)WE WANT RUNNING CLUBとして、初めての配信(Twitchというアプリのwewantjpチャンネルにて)を予定してます。配信当日までは、文字通り駆け足で、今回の企画へ至った経緯を綴っていきたいと思います。

PARTYができないなら、PARTYに行ったフリして『走ろう』。

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