20-21 ラ・レアル選手紹介②(MF編)
20-21 ラ・レアル選手紹介②(MF編)
今回は中盤の選手たちの紹介です。中盤と言っても、4-3-3ならWG、4-1-4-1と捉えればSHの選手たちを除き、ピボーテ+左右インテリオールの3つのポジションを主ポジションとする選手たちについて記します。
引用元:Real Sociedad - Club profile | Transfermarkt
GK+DFの紹介については以下からご覧ください↓
~Pivote~
#4 Asier Illarramendi(アシエル・イジャラメンディ)
Age: 31
Place of birth: Mutriku/Motrico(ギプスコア県、バスク州)
Contract: Jun 30, 2023
このチームのキャプテン。チームにはこの年齢層の選手が少ない。写真はCopa del rey優勝セレモニーから。Txuri-urdinカラーのマフラーを巻くのはJokin Aperribay会長。笑顔から人の好さを感じる。負傷に悩まされており、今季のLa Liga出場試合数は、昨季同様一桁6試合の出場に留まった。内4戦がピボーテ、2戦がインテリオールとしてだった。中長距離パスの精度はこの人の武器で、ゲバラとスビメンディとの違い。来季もそうだが、このチームは高い水準の量と質、剛と柔を併せ持つメリーノの代わりが務まる選手がいない。イジャラがメリーノがいつも務める左インテリオールに入った際は、攻撃面では主に組立ての際の経験に裏打ちされた位置取り、捌きでアンカーを助けた。(ええやん!と思った矢先間もなく再離脱してしまった。)一方、インテリオールに入った時、スピード不足からカウンター対応で走り負けていた。スプリントについては怪我の影響もあったのかもしれない。来季もコンディションさえ良ければ中盤の位置からチームを助けてくれると思う。ゲバラとスビのロングパス、鍛えてやってくれないか?笑
#16 Ander Guevara(アンデル・ゲバラ)
Age: 23
Place of birth: Vitoria-Gasteiz(アラバ県、バスク州)
Contract: Jun 30, 2024
線の細いMF。パッとせずスビに代えられる日もあるが(この2人に関して、逆もよくある)、素晴らしいコンタクトを振るったり、あっと驚く好パスを提供する波のある天才肌?なプレイヤー。当たりに強くないが、よく走り気持ちのこもったプレーを見せてくれる。そこはすごく買ってる。スビメンディをショートパスマスターとすると、ゲバラはより視野を広く持ったタイプで、近くに出す時も遠くを見た上で、という印象。ただし、通してよ…という中長レンジの被パスカットがよくある。あまり逆足を不得意にしておらず、後方からのパスを左足のダイレクトでDFの裏に通した時はびっくらこいた。やはり天才か?DFに関しては相手にしっかりボールを身体でプロテクトされると厳しいという印象。まあそこは体格の面もあるのでしょうがないのかもしれないが。今季31試合出場(キャリアハイ、内先発25戦)の内、特に後半戦、インテリオールでプレーする試合が結構あった。メリーノとグリディが同時期に離脱してた時、左インテリオールがそして誰もいなくなった、、と思ったら彼が奮闘し、30節のバレンシア戦では見事ミドルも決めた。パスだけじゃなくてボールタッチ全般上手く両足も使えるので、上がった時に期待が持てる選手。実際エリア内で周囲と連携し、何度かチャンスに絡んだ。彼が25節のマドリー戦、彼ら相手に何度も往なしたり躱したり、て場面を見せてくれた前半戦のニチャア...は堪え難いものがあった。思い出してもニヤけてきた。やったぜありがとう。
#36 Martin Zubimendi(マルティン・スビメンディ)
Age: 22
Place of birth: donostia/San Sebastian(ギプスコア県都、バスク州)
Contract: Jun 30, 2025
U-21代表で定位置を掴むショートパスサッカーの申し子。彼のやってることを端的に言うと、ひたすらマシンのようにショートパスを捌き続ける。狭い所にもズバズバ刺す。必然テンポを上げる。写真のやじろべえみてえに手を広げるフォーム、何かかわいらしいと思っている。今季リーグ戦31戦出場(内先発17)。19節のバルサ戦先発と分かった時、バルサに存在を知らしめたれ!と勝手に沸き立っていたんだが、イマノル監督が4-4-2のマンツーマンで前から嵌めにいく超攻撃的ハイプレスをやり出した結果中盤が蹂躙され、それどころじゃなかった。シルバがいないと4-3-3で普段通りやっても厳しいと思ったのか何なのか、あの試合の前半は今季の中でも最低クラスの戦いだった。スビメンディに関しては、DFラインに落ちずにプレーしている時の方が相手に与えるストレスは大きいと考えている。シーズン後半、DFラインからのボールを受ける直前、自陣ゴール方向にトラップするフェイントを入れてから前に持ち出すトラップ、チアゴかな?と思った。良いぞもっとやれ。捌きが上手く、狭い所でもプレー可能。背丈はそこそこだが、下半身の強さがあり、中々のジャンプ力やダッシュを見せる。引いて守るときは彼がDFラインに吸収されてスイーパー的役割を務める。マンマークも中々、O. デンベレとかあのレベルには苦労してたが。守備もファウルになってしまうこともあるが、ゲバラより止めてくれる印象。ただ、何かに期待されてかCBにされてる時があって、借りてきた猫のようだった。市場価値が上がっているようだが、どれだけ積まれようと出て行って欲しくない、無二のプレーを見せるラ・レアルフットボールの体現者。
~Interior Derecho~
※攻撃的MFにレフティーが多いレアル・ソシエダでは、右がトップ下的役割。右インテリオールはバランサー的役割。
#21 David Silva(ダビド・シルバ)
Age: 35
Place of birth: Arguineguín(グラン・カナリア島、カナリア諸島)
Contract: Jun 30, 2022
説明不要のラ・ロハのレジェンド。ペドリという新たな化け物も出てきたが、攻撃面で誰にも真似できないプレーを見せる中盤オフェンシブは、近年のスペインではイニエスタと彼しかいないと思っているし世界を見渡してもそうなんじゃないだろうか。怪我でリーグ戦21試合(内先発14)に留まるも、出れば常々そうであったように、極上のプレーを見せた。ボールを受けるためにマークを欺き、バイタルで浮いて受ければ当然のように敵を困らせる。彼を経由するだけで攻撃が成り立つ。ラ・レアル加入前から大好きだったし、もしかしたらラ・レアル最終年になってしまうかもしれない彼のプレーを来季も心より楽しみにしています。特に同ポジションのロペスやナバーロ(サンガリも?)は少しでも多くのことを彼から学びとって欲しい。彼がいない時の代役が結局定まらなかったのは今季の課題。今季からすればグリディが有力だが、最後の精度のところが惜しい。
#28 Robert Lopez(ロベルト・ロペス)
Age: 21
Place of birth: Zaragoza(サラゴサ県都、アラゴン州)
Contract: Jun 30, 2025
下部組織が輩出した若き攻撃的MF。キックに定評があり、クロスやプレースキックから好機を演出する。開幕戦から出番を与えられており、多くが彼の大きな飛躍を予想したことと思う。しかし、終わってみればリーグ戦17試合の出場(内先発4)に留まった。シルバ離脱時に、数試合先発で使われたが、そこで貧弱なパフォーマンスに終始したことが大きかった。中々ボールを受けられず中盤で消え、ボールを受けても序盤に見られた積極的なプレーが影を潜め、プレーに迷いが→結果DF間に合う。このまま終わってしまうのかなあと危惧したが、再び出場機会を得た終盤戦、かなり良かった、とまでは言えないものの結構改善していた。とりわけ、守備のプレスがかなり良くなったんじゃないかと思う。ただ、来季はこの調子で頑張ってくれよと思っていた矢先、来季は再び主戦場をBチームに戻すとのこと(Olabe談)。ここでMVP級の活躍、サンセは2部でも躍進し、RLトップチーム招集、活躍となれば最高なんだがね、どうなるか。
#23 Luca Sangalli(ルカ・サンガリ)
Age: 26
Place of birth: Donostia/San Sebastian(ギプスコア県都、バスク州)Contract: Jun 30, 2022
怪我により今季出場無し。写真はプレシーズンマッチ(2020.9.2)のものらしい、怪我開幕まん前かあ...以前の記録を見てみると、18-19: リーグ戦18試合出場1G4A(内先発12)、19-20: リーグ戦11試合出場1A(内先発5)とのこと。ゴールアシストを記録してるのはすごい。167㎝ぐらいの小柄なアタッカー。来季はBチームに主戦場を移して再起をはかる。彼も写真で見るにはマスコット的な優しい笑顔なんよな。ナバーロがBから上がってきて、来季以降また競争が激しくなるが、ラ・レアルでの活躍を期待しています!
~Interior Izquierdo~
#8 Miker Merino(ミケル・メリーノ)
Age: 24
Place of birth: Pamplona(ナバーラ州都)
Contract: Jun 30, 2025
先にも述べているが、剛と柔、質と量を持ち合わせるスーパーマン。スタミナ凄い。4月上旬から負傷の影響で離脱するも、リーグ戦26試合出場(内先発25戦)。ちびっ子の多いチームにあって、数少ない長身の選手で、空中戦が得意ではないイサクより、セットプレーでは前線のターゲットとして働いてくれるという印象。近くの仲間に落としたり。守備も良くて、パスもうまい、とても丁寧なパス出しをする。ほんの数試合だが、シルバの位置で出ていた。懐の深いキープで時間を作ってくれるなど、活躍を色々挙げることができる。一言で片付ければ、凄くチームが彼に助けられている。ただ、敏捷性は乏しくて上がった時の攻撃の貢献、アタッカーとしての地上戦での強みはそんなにないのだよなあ。パスは上手いけど。あと逆足そんな得意じゃない。まあ逆に言えば文句を言えるならそれぐらいのことで、差し引き大幅+。これからもチームをお願いします。ドルトムントさん、彼には買戻しOP付けとらんよね??
#14 Jon Guridi(ヨン・グリディ)
Age: 26
Place of birth: Azpeitia(ギプスコア県、ナバーラ州)
Contract: Jun 30, 2022
今季リーグ戦17試合出場(内先発8)。怪我が無ければもっと増えていたと思う。技術より運動量とプレーのアグレッシブさで勝負するタイプの中盤(チームで彼ぐらいだと思う)。華はないが人一倍ガッツがあり、競り合いでは簡単に譲らないし出足が速くてルーズボールをよくものにしてくれる。テクニックは他に譲るが、連携が良く、よくデコイランもすれば、自分が持った時の周囲との連携も良いので、右インテリオールに入った時も、シルバやRLとは違った攻撃への貢献を見せた。ゲバラやオヤルサバルと違い、パフォーマンスが安定しており、頼もしい。プレーが元気印って感じで、膠着した展開でも彼の飛び出しからチャンスが生まれることがある。前線への飛び出しは彼の大きな武器。ゲバラより得点のチャンスがあった。さらに、アクションが細かく、下がってこなくともインテリオールの位置でよくパスを受けてくれる。守備も球際の強さを見せてエネルギッシュに貢献する。書いてると、色々良さが浮かんでくる。目立たないだけでめちゃくちゃ良い選手なんじゃないだろうか。最後の精度さえ上がれば、来季は5Gか5Aあるんじゃないか?!ドラゴンボールで言えば悟飯。読んだことないけど
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