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アフターコロナに爆発する新しい価値観

共同運営しているマガジンでは、違う価値観を見ることや、それぞれの価値観を尊重し受け入れていくことで、自分自身のアップデートを目指しています。

プレジデントに良い記事があったので紹介。

詳細は記事を見て頂くこととして、ここでは興味深かった点について、自分の視点も交えまとめていきます。

殿様化

長いステイホーム期間の過程で物事の動きが、自ら出向く「ご奉公型」ではなく、物事の方からやって来てくれる「殿様型」へ、多くの点でシフトしました。
消費の面でも、Uber Eatsに象徴される宅配食の活況をはじめ、これまで「お店まで食べに行く」レストランも、苦境を乗り越えるべく「テイクアウト」を始めました。

今後は人に来店させたり、大量の選択肢から選ばれるビジネスモデルは成り立たなくなっていき、顧客のワガママ前提で設計された商品・サービスが選ばれるようになってきます。

購買では、小売店やネットショップに並べておくだけでなく、直接生活者と会話し、繋がり、レコメンドしていくモデルが重要。

例えば賃貸業界では、
「積極的に自分から引っ越しを検討してはいないが、いいところがあれば引っ越したい」
という人は多いはずなので、直接「こんな家がこのお家賃でありますよ、まるごと引越しパック付きで、即日ネット開通済み、既存の賃貸と二重家賃が発生しないような退去手続きも代行します」とアプローチしていくといった事業が考えられます。

僕もこんなサービスだったら引越します。

殿様化といった価値観に対応していくには、できるかできないか視点ではなく、顧客のワガママを起点に置いた考え方からアイデアを発想していくと良いと思います。

能動圧力

季節がくれば勝手にイベントがあるもの、誰かが誘ってくれるものといったのが減少したせいで、自分から能動的に動かないと!という人が増えたようです。

僕自身も新しいこと、やってみたかったことに次々と取り組んでいるのも圧力なのかな?時間ができただけな気がしないでもないです。

能動的に動けない人は、環境の変化によって得るものよりも奪われるものが多く、幸福度が下がりそうな気がします。

古きを温めるのもいいですが、新しいものを知ることを怠ると、そこから脳は衰えていくことでしょう。

オピニオンファースト

インスタグラムを楽しんでいた大学生の多くが、「Stay homeでは画がネタ切れです」と悩んでいます。ある学生は「これまでいかに、どこに行き、何を観て、何を食べ、誰と写真を撮るかといった、自分の外側のもので自己表現していたかがわかった」と発言していました。
これらを踏まえると客体をビジュアルで表現する方法から、よりその人の意見や主義といった非物質的な「オピニオン」が重視されていくと見ています。

綺麗に加工した写真で着飾った自己表現から、自分の内側を表現していくツールが伸びていくはずです。

そのお店に行っててすごいね、かっこいいね、という自己表現ではなく、その考え方、価値観いいね、って言えるような世の中になっていきそうです。

不文律のリセット

かつて、ビールが「一杯目に飲むもの」で、車は「女の子をデートに誘うために必要なもの」だったように、“そういうものである”という不文律を土台とした消費行為がありました。
しかしそれでは新たな感性を持った若者による「なんでそういうものなんですか?」というピュアな問いに答えを示せない。その結果「若者の○○離れ」が起こりました。
実際、これまで大勢の人が「なんとなくそういうものだから」という理由だけで行ってきたことが瓦解しつつあります。よく考えたら必然ではなかった行為は、「しなくてもいい行為」としてデリート対象になり、今後急速に支持されなくなっていくでしょう。

「お酒って何で飲むの?まずいし、酔っ払ってるのがかっこ悪い。」と言って、お酒を飲まない若者や、外に出かけるより家でNetflixデートをする若者、リアルに集まるのではなくフォートナイトの中で集まって放課後を過ごす学生たちがいます。

毎日満員電車で出勤し、帰りに同僚と居酒屋で飲むという形も消えそうです。どちらも必要でないことに気づいてしまいました。

芸能人が飲食店経営を行うことが多いように、誰でも簡単に始められるのが飲食店です。誰でも簡単にできるぶん競争は激しく、2年以内に半数が閉店、3年で7割が閉店、10年後には1割しか残らない世界です。

そんな世界で、立地のみが競争優位であったようなオフィス街の居酒屋はどうあっても閉店するしかないでしょう。

海外でもアルコール離れは起こっており、今でノンアルコールでオーガニックなドリンクしか出さないバーも出てきています。

コロナや安倍首相、小池都知事に恨み節を言うだけの店舗は消えていきますが、それは、客がいない商売をして2年で消えていった5割の事業者と変わりません。今までは「立地」がよかっただけで生き延びていただけです。
(飲食店だけでなくスタートアップを含むあらゆる事業者が、顧客ニーズの読み違いや、立地の失敗、変化に対応できず消えていっているということを言っています)

ただし、全ての店舗が消えてなくなるわけではありません。人がリアルにコミュニケーションを求めるのであれば、意欲的な若者たちが新しい価値観や行動に対応した、新しい形の店舗、文化を作っていってくれるはずです。

もちろん、既存店舗もそういった価値観に対応することで、今まで以上に店舗のファンをつけることもできるでしょう。

歴史に学べば、諸行無常であり、盛者必衰であり、適者生存なので、頭を柔らかくして、変化に適応して楽しむことが大事かなって思います。

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