Ledger Blueがディスコンで、のたうち回った話
もう、タイトルからして何がなんだかなのだが、メモっとく。誰かの、いや、どこの誰にも参考にはならないと思うのだが。
暗号通貨のハードウェアウォレットにLedger Blueという製品があり、そこに私の暗号通貨の一部を保管している。まぁ、これを持っている日本人は多くはないと思う。個人的には、めっちゃくちゃ気に入っている。
暗号通貨を保有していて、取引所で売買しないのであれば、どこかに保管しておく必要があるのだが、そのためのガジェットが「ハードウェアウォレット」である。必要な時に、このデバイスをPCに接続して、暗号通貨を送受することができる。
私はこのハードに暗号通貨をいくつか入れて、そのまま放置していた。海外にいた頃は、(キャピタルゲインが非課税の国にいたので)かなり頻繁に売買(うキャルピング)したりもしたが、帰国してから一切触っていなかったのである。なんだか動かす度に課税されるのではと思うと、動かす気になどならないよね。
いや、自動的に源泉徴収されるならまだしも、自分で申告しなくちゃいけないらしく。そんな細かい取引を自分でどうやって計算して申告したらいいのか、考えただけで熱が出そうだ。なので、じぇったい触らない。
はずだったのだが、動かさざるを得なくなってしまった。
リップル(XRP)保有者に対するエアドロップ祭り(Sparkトークンのエアドロップ)がやってくるのであーる。そして黙っていてもらえるわけではないので、アクションを起こさなければならない。
まず、私がなぜリップルを保有しているか、という話について書いておく。
私はもともとIT関係の実務翻訳者で、趣味と実益を兼ねて最新の英語圏のITトピックは一応追っている。意味がわからないと日本語に訳せないから、とりあえず流れだけは掴んでおいて、必要な情報がどのあたりにあるのかを収集しておく。最新の製品の翻訳をする際には、「今はまだ日本語の定訳がありませーん」という状態の中、手探りで訳さないといけないので、それに備えて過度に情報収集してしまうのは職業病でもある。
なので、Googleの動きも、ずっと追っているのである。私のGmailアカウントは、2004年に豪州の友人に招待してもらってゲットしたもので、その後、家族全員を招待したので、我が家のGmail歴はかなり長い。
ずっとお世話になっているGoogleが推すものは、とりあえずチェックすることにしている。GoogleがBlue Bottle Coffeeが良いと言えばもちろんチェックするし(どんな手を使ってでも飲んでみようとするw)、Rippleに投資したと聞けば、無条件で私も投資するのであーる。当時、英語圏のIT関係者は、たぶん全員リップルを買っていたんじゃないかと思うほど、話題になっていた。ご多分に漏れず、私もいっちょ噛みしておいた。
ということで購入したリップル(XRP)は、しばらくはウェブやPC上のウォレットにおいておいたのだが、ハードウェアウォレットのLedger Blueが発売された時に、そのFirst Batchで購入したので、そこに移動させておいた。そしてずっと塩漬けになっていた。
そして今日になって、Sparkのエアドロップ準備にとりかかったところ、ぎゃーと叫んで半日ほどバタバタしてしまっていた。
というのも、しばらくアクセスしていない間に、Ledger Blueのファームウェアの更新ができなくなっていたのだ(この件については、一応サポートチケットを切ってある)。製品はディスコンになっており、今後はサポートもされなくなるような雰囲気が漂っていた。
万事休す、であーる。とりあえずバタバタのプロセスは以下の通り。
アプリからデバイスを認識できても、ファームウェアをアップデートしない限り暗号通貨にはアクセスできず、そしてファームウェアはアップデートできないという状況は変わらず。
Ledger社では、Ledger Nano XとLedger Nano Sだけをメインプロダクトに置いている様で、そのハードがあればなんとかなるかなと考えた。なぜなら、ハードウェアウォレットは、24個のパスフレーズと呼ばれるもので固有化されているので、そのパスフレーズで、別ハードからリカバリーすることが可能だからである。
なぜ家にLedger Nano Sがあったかと言うと、うちの子供たち全員にLedger Nano Sを配布すべく購入していたからだ(4個のうち3個は配布済み。末っ子の分が手元に残っていた)。緊急事態なので、まぁ使って良し、である。
それにしてもさー。
ハードウェアウォレットのリカバリーって、めっちゃ大変なの!!
先程書いた通り、ハードウェアウォレットを使い始める時に、24個のパスフレーズ(英単語)を付属のシートに転記することを求められる。そのフレーズは、特に意味のない、24個の英単語が並んでいるだけなのだが、この単語と順番の組み合わせでもって、私のウォレットは世界に一つの固有のモノとして登録されるのである。つまり、ハードを壊してしまっても、また新たにウォレットを購入しても、その紙に書かれたシートがあれば、別ハードでリカバリーして、同じように使うことができるのである。
キモは、ハードの方ではなくて、24個のパスフレーズの紙である!
なので、保管に気をつけるべきは、ハードウェアウォレットの方ではなくて、紙なのである。めっちゃアナログやろ。
さて。
リカバリーのプロセスは難しくはないが、老眼鏡が手放せない年代の私にとっては、かなり厳しい作業であった。本体には左ボタンと右ボタンの2個しかついていない。つまり、左ボタンをカチ、右ボタンをカチ、両ボタンをカチ、の3パターンで文字を入力するのである。
Ledger Nano Sに表示される文字のサイズは、何ptか分からないほどに小さいのだ。その小さい画面に向かって、一文字ずつ入力するのだが、たとえば、「t」と入力したい場合には、右ボタンと左ボタンで、文字を一文字ずつずらしていき、該当の文字を見つけたら、両ボタンをカチとさせて確定する。一文字打つために、
カチカチカチ カチカチ カチカチカチ カチ「決定」
カチカチカチ カチカチ カチ「決定」
カチカチカチカチ カチカチ カチ「決定」
カチカチカチ カチカチ カチカチ カチ「決定」
というのを繰り返す(汗)。
やっと一単語の入力が終わったと思っても、残りの23単語分だけ繰り返さないといけない。そして一文字でも間違ったら、リカバリーはできない。また一からやり直しになってしまうので、最新の注意を払いつつカチカチするという、めっちゃストレスフルな作業であった。
さて、その上位機種であるLedger Nano Xは、Bluetoothでスマホと接続できる。文字の大きさは、Ledger Nano Sと同じくらい。作業は、こんな感じ。
スマホでアクセスできるのいいなぁ。
さて、目的のXRP保有を申告しないといけない。12月12日にスナップショット(保有数の確定作業)をするので、すぐに準備要である。取引所にあずけている方は、その取引所が対応していれば何もしなくて良し。
ハードウェアウォレットに入れている方は、申告作業を行う。
後は、気長に待つのみ。
ところで、Ethereumウォレットに、LPTトークンがくっついてたわ。知らないうちにエアドロップされていた模様。暗号通貨の世界って、こんなのばっかりよw
これから暗号通貨を保有しようかなと考えている方は、ぜひクリスマスイベントでLedger社のハードウェアウォレット(クリスマスパック)を購入されるといいかも。25ドル分の暗号通貨が買えるバウチャー付きよん。
ちなみに、ハードウェアウォレットだけは、絶対に中古で購入したり、よくわからないサイト経由で購入したらダメよ。簡単に盗まれちゃう。信頼できるのは、本家サイトからの購入だけよ。
さて、これからしばらくはまた塩漬けモードかな。
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