除湿機を浴室に設置して衣類乾燥

 シャワールームに干した洗濯物を取り込む私に、背後からカナメが声をかけてきた。

カナメ「これ、絶対に世間に知らしめるべきだと思うんだけど、全然認知されてないよね。」

私「は?」

カナメ「何をどう考えても、風呂場に除湿機で決まりやけどな。」

私「はい?」

あああ、室内干しのソリューションね。ここに書いたやつ。

カナメ「オレ、おかしいと思うねん。部屋干しの選択肢として一択やのにな。なんでこんなに広まらへんのやろ。コスパ最強やで。」

洗濯物を干したことなど一度もない、キミが言ふ。いとをかし。

カナメ「おい、これを世間に広めろ。アイリスオーヤマすごい。」

え、どっち。室内干しには除湿機活用?それともアイリスオーヤマ?どっち、どっち推せばいいの。両方?

実は、我が家の浴室での除湿機を使った衣類乾燥ソリューション活用の歴史は長い。そもそも、湿度の高い香港にいた時に色々と試した結果、これに落ち着いた。もちろん当時は衣類乾燥機を持っていたのだが、電気代が高いし、長時間延々と稼働するし、その割には一度に乾燥させられる衣類の量も限られていた。ちなみに香港で外干しすることはない。そのスペースがそもそもない。

そこで、ほとんど使っていなかったゲスト用浴室に除湿機を置いて、長い突っ張り棒を設置して干すようにしたら、見事にパリッと乾いて、しかも衣類が縮むこともなかった。

 現在の居宅には浴槽がなく、シャワー室のみだということは何度か書いた。(ゲスト用にリフォームした別階には、新しく同じサイズのユニットバスを入れているので、そこに浴槽はあるにはある。)そのため、衣類を干そうとすると、一段ではスペースが足りない。そこで、突っ張り棒を上下の二本体制にすることにした。下の段の棒は、シャワー時には取り外し、洗濯機横のスペースに保管する。浴室での衣類乾燥に必要なものは、以下の3つ。

1、除湿乾燥機

とりあえず、我が家にあるのは、これ。2019年に購入。

 除湿乾燥機の選択肢はいくつもあるので、それは個々人の好みに合うものを選べば良い。とにかく、我が家では、これがないと生活が成り立たないのである。

 ポイントは、排水をタンクで受けずにパイプに出すようにすること。つまり、排水を垂れ流すことができる浴室に設置するのが良いということになる。これがないと、タンクが満水になったところで、除湿機は稼働をやめてしまうのだ。

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2、突っ張り棒

 浴室の設置場所のサイズを測って、可変(伸縮)できるものを選ぶ。ある程度の長さが必要な場合は、十分な耐荷重をもつ製品を選ぶ必要がある

前述した通り、我が家はシャワー室のみなのでスペースが狭い。そこで二段構えにしている。十分な広さのある浴室の場合は、天井近くに一本を固定設置するだけで良い。いちいち取り外すのも面倒だからね。

これから購入される方は、「洗濯物干しとしてもOK」なものを選ぶ方が無難かも。こういうのが良いのかも。

上)上段(固定)
下)下段(使用時に都度設置)長さは固定してあるので、設置時には斜めに入れて、ポンポンとスライドさせる形で固定するので設置は簡単。

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3、電源(または延長タップ)

 浴室内に電源がない場合は、延長タップを使って外部から電源をとる必要がある。そのためにシャワー室の扉をピッタリと閉めて密閉することはできないが、それでも全く問題なく乾くのでご心配なく。

もちろん、衣類の洗濯乾燥に関する最高のソリューションは、ドラム式衣類乾燥洗濯機であることは十分に理解している。なんといってもボタン一つで全自動ですべてが終わる。が、例えば、

1、ドラム式を置く場所がない。

2、(電気代と本体代を含め)そこまでのコストを払いたくない。

3、洗濯機を買い替える予定がない。

4、衣類乾燥機を別途置く場所がない。

5、(我が家のように)洗濯機をスタートした後に、追加で洗濯物を放り込む可能性がある。または、乾燥中に、衣類を取り出す可能性がある。

とお考えの方には、めちゃくちゃ良いソリューションであるので、再度激推ししておく。

最後の「洗濯機をスタートした後」「乾燥中」に洗濯機にアクションをとりたいという人は、そんなに多くないと思う。多かったらドラム式衣類洗濯乾燥機がこれほどまでに売れるわけがない。

が。

私は過去に住んだアパートに備え付けの洗濯機、またはエアビーで使っていた部屋の洗濯機が、ほぼこのドラム式であったため、「スタートした瞬間から終わるまで完全ロック!!!」の被害に何度もあってきた

 ポケットに何か入れたまま洗濯したかも?と気づいてもどうしようもないのである。最後に一枚ポロっと汚れたタオルをみつけても、もうどうすることもできない。明日まで放置で雑菌大繁殖の刑に処すしかない(手洗いなんて面倒なこと、するわけないやん)。

しかも。慌ててボタンを止めて、電源を落としても、そんなことでドアのロックが外れるわけではない。海外のエアビーで数時間延々と乾燥させても終わらずに、えいもう途中でもええわいと急いで衣類を取り出そうとしたが、ドアがロックされていてどうしようもなく。その機種の洗濯機のトラブルシューティングのページを延々と英語で検索したりしたこともあった。ちなみに、この場合は、電源コードを引っこ抜いて放置すると、程なくロックが外れることがわかったが、コンセントの位置が本体背面の手の届きにくいところにあり、一人バタバタしたことがある。

この様に、スタートした途端にロックされてしまうドラム式洗濯機の恐怖を何度も味わった後に、トランクルームに預けていたニッポンの従来型の巨大洗濯機で洗濯をするようになって、そのシンプルな構造に感激しているところなのである。後からポンポン投げ入れられるのは、実に有難いのである。とは言え、今の洗濯機が故障したら、次に購入するのはドラム式だろうなとは思っているが、現時点では、洗濯に関する悩みはほぼない状態である。

ということで、今現在、衣類の乾燥に色々と悩まれている方は、

除湿乾燥機を浴室に設置する

というソリューションを今すぐお試しください。コスパ最高、ですよ。

 

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