やってみたいことがあったら、後回しせずにね
年が明けて子供達は、三々五々に自分達の居住地である関東圏へ帰って行ったが、今回は、年休を消化する目的でそこそこ長く休めた次男のレンと一緒に、毎年恒例のアニメ視聴大会が開催された。
レンのセレクトはこれだった。
美容院に行ったら、そこにこのマンガが置いてあり、一巻を読んだら面白かったので続きを観たいとのことだった。
主題歌はこちら。
不良とか、ヤンキーとか、仲間とか絆とかが、本気で苦手な私であるが、彼に付き合って見てみることにしたら、どハマりしてしまった。
何事もある一定以上の支持を集めているものには、それなりの理由があるのね。
それ以来、これが食べたくて仕方がなくなった。実は生まれてから一度も、食べてみたことがない。
別にお嬢育ちではない(汗)。
いや、それどころか、大学の生協横に設置されたインスタントラーメンの自販機前で、深夜にカレー味をすすったことが何度もある。
日清の焼きそばなら、何度も食べた記憶がある。
なぜか、ペヤングを手に取ることはなかった。
今調べてみたら、命名由来に「ペア+ヤング」で高価なこの製品をペアでシェアして食べてほしい云々の記述を見つけた。
ちょっと.............納得してしまった。私が食べる訳ないか(汗)。まるか食品さんは、「東京卍リベンジャーズ」での製品の使われ方に大号泣したに違いない。
っていうか、マジで売上に貢献してんじゃん(違)。
アニメのシーズン1を見終わって、無償にペヤングが食べてみたくなった。
死ぬまでに一度は食べてみたいなぁ。
と思ったのだが、スーパーに行った時に急に思い出して、この製品を手に取った。
カナメ「どうしたん、焼きそば食いたいの?」
死ぬまでに、一度は食べてみたいと思ったから、それを今すぐ実行に移してみようと思ったのだ。
食事担当の人あるあるなのだが。
自分は作る立場だから、こういうインスタント食品を「今日のランチね」と言って目の前にどどーんと出すという行為が、意外とできないのである。
こういうものは、小腹が空いた深夜に一人で食べるようなもんで、みんなで食卓の席について、各自の目の前にあるパッケージに順次、お湯を注いでいくようなものではない。
しかも、インスタント食品(レトルト含む)って、一人分なら激安だけど、人数分を買うと意外と高い。それならお肉と野菜と焼きそばの麺を買って作った方が、美味しいし栄養もあるしコスパもいいからだ。子供達が小さい頃に、CookDoという中華レトルトを使ってみたことがあったのだけど、当時でさえ一度に3パック必要で、「こんなコスパの悪いものを使ったら破産するわ」と思った記憶がある(汗)。
一人暮らしでもない私が、これを食べるには、それなりの決意が必要である。
「私は今日、これを食べるのだ」と家族に向けて宣言しなければならない。
そのチャンスは、コーヒーだけを飲んで済ます朝食時にしか訪れない。
今日が、その決行の日である。
私「今日、私はこれを朝食に食べますが、カナメくんも食べるよね?当然。」
カナメ「えっ.........。オレは.......コーヒーとヨーグルトだけやけど。そんなに言うなら半分食べてもええけど。」
カナメ「それ半分に分けて(皿に盛り付けて)。オレ、少な目でいいから。」
違う。
ペヤングの半分こっていうのは、お皿に盛り付けたりしないの!!
とはいえ、彼のご所望通りにやってしまう私。七味唐辛子をかけてみた。
食べてみたら、七味唐辛子が効いていて美味しかったけど、もう一度買うことはないかな。だって私はお料理担当だから。
自分で作る焼きそば........もとい、ヘルシオスチームオーブンが作ってくれる焼きそばと、ペヤングのどちらが美味しいかという問いは、愚問と言わざるを得ない。
全く別物であり、それぞれにはそれぞれの、別の美味しさがある。
韓国のインスタントラーメンと、日本の、タイやマレーシアのそれと、どれが一番美味しいかを問うのと同じである。全部、違うジャンルなのだ。
半分こしたペヤング焼きそばを食べ切った後に思ったのは、ごつい体格の思春期の男の子がこれを食べても、一切、お腹の足しにもならなかったのだろうなということ。
それを二人で食べた........というアニメの描写を思い出して、朝から涙をポタポタと落としてしまった。
苦しい..........。
朝から何をやってるんだ、私は。
私とペヤングの間の関係には、一応の結果を得た。これからの人生は「ペヤングを食べてみたい人生だった.......」などと後悔することだけはない(キリッ)。
シーズン2を観たい。
結論:やってみたいことがあったら、「いつか」ではなく、今すぐにやってみると、結果がすぐに出て脳内がスッキリするよ。でも他のやってみたいことが次々と出てきちゃうけどw
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