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15秒通勤

 しあわせホテルの宇賀亮介です。
 建築設計事務所を主宰していて、職場は赤坂、自宅は七里ヶ浜です。
 本格的に在宅勤務を開始して今日で2週間が経ちました。
 たまたま去年の11月から実験的に週1回、スタッフと共に在宅勤務を実施していたので今回のコロナ騒動への対処は比較的スムーズでした。
 とはいえここまで本格的な在宅勤務は初めてだし、小中学生の子供も一日中一緒というのも初めてです。
 在宅勤務という大きな生活の変化から気づいたことをつらつらと書きながら、これから間違いなく働き方の主流の一つになっていく「在宅勤務」の質の向上を図っていければと思います。

〇「15秒通勤」
 僕の自宅には半地下部分に7年前まで自分の事務所として使っていたスペースがあり、ここが現在の在宅勤務スペースとなっています。
 当時、自宅を設計する際に一軒家の中に独立性の高い部屋(事務所)を作るために配慮した点がありましたが、最も大きな効果を発揮したのは、出入口を別々に設けて家の内部で行き来ができないようにしたことでした。
 1階にある家族の居住スペースの玄関を開けて、半地下にある事務所スペースまで庭と道路を通って移動時間は15秒です。
 たった15秒の「通勤」なんですが、気持ちは仕事モードにサッと切り替わります。
 中学生の息子も同じで自室の机で勉強するよりも気持ちが切り替わって集中できるらしく、僕と同じく15秒の「通学」を毎日やっています。
 何故この短時間でも気持ちの切り替えが発生するのか分析してみました。

〇「一旦屋外に出る」
 仕事場に行くのに15秒という超短時間でも、一旦屋外に出るという行為が気持ちの切り替えを発生させていると感じます。
 いくら大きな家で長い廊下を通って仕事場へ行ったとしても、プライベートな空気で満たされた室内を移動するだけでは気持ちはなかなか切り替わらないように思います。
 短時間でも屋外の空気に触れ、日光をダイレクトに受けると脳や身体が室内にいるのと明らかに違う反応をしているんだと思います。
 ですからマンション住まいの方で仕事場がリビングの人でも、仕事に入る前にコンビニに行くとか軽く散歩するとか、一旦屋外に出てまた家に戻ってから仕事をすると気持ちの切り替わりが発生してスムーズに仕事に入れるのではないかと思います。
 といいながら日常、僕は赤坂と七里ヶ浜の通勤に往復4時間近くかけていますが、これは気持ちの切り替えを超えて、体の疲弊になるので、「15秒通勤」を知ってしまった今、もう戻れないかもしれません笑。


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