[過去記事]サークルの紹介と要約筆記について
※こちらは2020年11月6日にFacebookに投稿された内容の再掲です。
皆さんこんにちは、はじめまして。
私たちは『島田市要約筆記サークル「うさぎ」』です。
今年の11月で創設から15年となりました。
メンバーは当初から10名を越えることはなく常にバランス良く老若男女で構成されています。
難聴者、健聴者と立場は様々ですが、難聴についての理解を深め、「要約筆記」の存在を広められたらと活動を続けてきました。
先ほどから登場する、「要約筆記」という言葉ですが、
ご存じない方も多いと思います。
「要約筆記」とは、難聴・中途失聴者の方に、会議や講演会などで話された内容(音声情報)を要約し文字情報として提示する、コミュニケーション支援・社会福祉サービスです。
「聴覚障害者へのコミュニケーション支援」というと、手話が代表的ですね。手話がコミュニケーション支援として成立する対象は、幼少期から聴覚障害があったなど、
「手話を学校などで”母語”として学び、普段からコミュニケーション手段として使っている人」がほとんどです。
病気や高齢などで言語習得期以降に難聴・失聴した場合、手話という新しい言語を学ぶのはとても大変なことです。
その場合、手話よりも今まで母語として使ってきた「日本語の文字情報」のほうが、コミュニケーション支援として適しているのです。
私たちは、主に月二回の定例会でささやかながらも力を出し合い活動を続けています。
これからも、「聞こえないからもう諦めかけていたよ、でも要約筆記に出会って世界が広がったよ。」
という声が少しでも増えるよう、次のメンバーにバトンを渡し続けられたらと願っています。