資料編「人間関係にまつわるいらいらあれこれ」
対象者
人間関係でついついいらいらしてしまう人
1「怒りは必要」
小さなことでついイライラ、ムカムカする自分に疲れたり、
怒りにまかせて言った言葉や行動のために失敗したりと、
怒りに悩まされている人は、多いのではないでしょうか。
怒りは、人に必要な感情です。
2「怒りが長引くのは」
長引く怒りがストレスに、あなたは怒りを感じた時、どうしますか?
――――――
□相手に言わず、我慢する
□怒りを感じるなんて恥ずかしいと自分を責める
□原因をとことん追求する
□過去の怒りを思い出す
□怒りにまかせて相手を責める
――――――
これらはみんな、怒りを長引かせます。
怒りを感じた時にどうするかで、
怒りは長引いたり、すぐにおさまったりします。
怒りは長引かなければストレスになりませんが、
長引くとストレスになります。
怒りをなくすことはできません。
上手な怒り方のポイントは「怒り続けない」こと。
〇怒りはあって当然と受け入れる。
怒ること自体は悪いことでも何でもなく、あって当然のこと。
「あんなひどいことを言われたら、怒るのは当然。ひどい目にあったね」
などと、自分にやさしく語りかけましょう。
〇誰が悪いかを追及しない
怒りをもたらした相手を追及しても、解決しません。
「なぜ自分が困っているのか」に目を向け、
その状況を改善することに気持ちを向けましょう。
〇それでも変わらない場合は
「今は変われない時期なんだ」と長い目で見ることも、
変わらない相手への怒りを手放すために役立ちます。
よほどのことがない限り、
自分の気に沿わないことがあっても相手を非難しないで、
ぐっと我慢することも大切だと思います。
3「NO」を気持ちよく伝える
「あとから後悔するくらいなら、
その場で「NO」と言えるほうがいいのです」
①"自分のせい"にして断ります。
相手は「相手のせいで断られた」と感じれば気分を害します。
そこで、断るときは「100パーセント自分のせい」にして、
あやまりながら引き下がるのです。」
②たとえば相手が嫌なことをした場合は、
「そういうことをすると俺は本当に悲しいんだよね」というように、
「自分がそれによって悲しむ、あるいはつらい」というような
「自分がどういう感情を持つのか」ということを伝えることです。
「私としては普通にしゃべっているつもりなのに、
そうやって言われると、否定されたような気がして悲しいんだよね。
そういう言い方をやめてくれると本当にうれしいんだけどなあ」
という言い方をすれば喧嘩にはならないと思います。
③「自分の思う通りの行動を、とってくれていた時には思い切り感謝する」
たとえば朝起きたときに、先に相手が起きていて、
リビングを暖かくしてくれていた時には
「朝起きてリビングが暖かいと本当に気持ちがいいよ、ありがとう!」と
言ってみることです。
相手は感謝されたのでいい気持ちですし、
また感謝されようと次回も同じ行動をとってくれるようになります。
それを繰り返すうちに、相手は「好みの行動をとるようになる」のです。
4「いらいらしている自分からはなれてみる」
なるべく小さなイラッを感じたときに練習してみましょう。
・私はなんでイラッとしたの?(自分の目線)
・その人はなんで、いまの一言を言ったの?(他人の目線)
・「私はなにをしてほしいの?」「その人はなにをしてほしいの? 」
(自分と他人を比べる)
→お互いが求めているものの違いは?
と自分の中で整理してみる。
①たとえば、待ち合わせが遅かったとき。
なぜ遅いとイラッとするのでしょう?
その人が言っていた時刻より遅かったからイラッとしたのか、
②たとえば、悩みを相談したときに、「気にしすぎだよ」と言われたら、
「真剣に聞いてくれてない!」と不快になるかもしれません。
でも、その人にとっては
「できるだけ気持ちを軽くしてあげたい」のかもしれません。
③自分目線で最初に感じたストレスが、必ずしも正しいとは限りません。
自分が「解決」を望んでいるのか、
「分かってほしい」を望んでいるのか、
それが伝わっているのかどうかを、
見つめ直なおしてみることも必要でしょう。
④伝えたいことを整理して伝えることも大切です。
どう伝えればその人が理解しやすいか考えて整理して
その上で気持ちを考えて伝えることができれば、
きっとわかってもらえるでしょう。
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