3 作業所について

2:グループホームについて
https://note.mu/welfare/n/nde59e8fc1bab

作業所(就労継続支援B型)とは、
障害のある人が日中の活動をするために通う場所のことだ。
対象となるのは、働くことが難しい人たちである。

ここでは「作業」をしに通うことになるが、
働くことが難しいのには様々な要因が考えられる。

そもそも通うことが難しいかもしれない。
仕事をこなすことに困難を持っているかもしれない。

そこには、働く場だけではない「居場所」という側面もあるかもしれない。

それは利用する人によって異なってくる。

ある人にとっては働くことを目指した訓練、
という意味合いもあるかもしれないからだ。

仕事のような厳格な指揮命令関係ではなく、
かといって対等でもない、だが確かにある上下関係の中で、
作業を通して利用者が学べることは多い。

作業所で利用者と関わる支援者は
「自分にとっての仕事とは何か」を考えていく必要がある。

ある人にとっては「お金を稼ぐもの」かもしれない、
またある人にとっては「チームとして使命を遂行するもの」かもしれない。

仕事は楽しいものなのか、厳しいものなのか。
仕事に対するイメージは、人それぞれである。

やりがいについてもそうだ。

「お金」かもしれないし、「人間関係の絆」かもしれない。
お金のために頑張る人もいれば、上司のために頑張る人もいる。
目標に達成するために頑張る人もいる。
褒められたくて頑張る人もいるかもしれない。
または「生きていくために必要」
だと割り切っている人もいるかもしれない。

仕事観や、仕事に求めるものは人それぞれで異なる。
当たり前なことだけれども、作業所で支援する上で、とても大切なことだ。

働くことも、通うこともできないかもしれない。
それでも、作業所の中に「楽しい」と思えることを見つけるかもしれない。

そう考えたとき、
作業所での支援を純粋に作業のみだと決めつけてしまっていいのだろうか。

作業所での支援を通して、
仕事においてどのようなエッセンスを伝えたいのか。

教えたいのは、
ある支援者にとっては「責任」かもしれないし「絆」かもしれない。
あるいは「役割」かもしれないし「達成した充実感」かもしれない。

作業所は作業をするところだが、
その当たり前さに囚われないようにもしたい。

作業である前に、支援なんだと、忘れないでおきたい。

作業という名の支援であると同時に訓練の性質も備えている。

それは支援者と利用者という関係の中で相互の理解のもとに与えられ、
育まれていくものだ。

4:放課後等デイサービスについて
https://note.mu/welfare/n/n8ea50ee673fe




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