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2023 NFL Draft 1巡28位

 お久しぶりです。また私生活の方がばたばたしており執筆時間がとれず、長い間お休みをいただいていました。ここからは順次ドラフトで指名した選手についての記事を書いていきたいと思います。


当日の流れ

1-1(CAR) Bryce Young(Alabama)QB
1-2(HOU) C.J Stroud(Ohio State) QB

 ここまでは順番の上下はあれど予定調和、また1人新進気鋭の若手QBがAFCに… 
1-3(HOU) Will Anderson Jr. (Alabama) DE
 この人も順番的には予定調和も、HOUの漢気トレードで新HCであるチームのレジェンドに粋なプレゼント。一気に再建が進んだ印象。
1-4(IND) Anthony Richardson (Florida) QB
 ここは賛否の分かれる所。個人的には1巡QBを指名する時の基準はそのQBでSuper Bowlを取れるかどうかなので、その観点なら納得。あとは時間と環境を与えられるか、OD共にタレントは揃っているので負担は軽そう。
1-6(ARI) Paris Johnson Jr. (Ohio State) OT
 タレント的には間違いなし今年のOTプロスペクトの中でも頭一つ抜けた完成度、ただトレードアップしてまで指名したいポジションだったかは疑問。来年のドラフト1巡を増やしたのは賢い動き。HOUが勝ち星を積み重ねそうなのは懸念点かな。
1-8(ATL) Bijan Robinson (Texas) RB
 近年のRB軽視をむしするかのような1巡上位での指名。タレント的にもTop10クラスなのは間違いないので、彼の活躍がRB復権の鍵になると思う。特にルーキー契約4,5年の特大のインパクトが必須。Ridderにとっては1巡WR, TE, RBまで揃えて貰ったので言い訳が出来ない布陣に。
1-16(WAS) Emmanuel Forbes (Mississippi St.) CB
 何ともWASらしい指名。能力の平均よりも、1番突出した部分を評価した指名。稀代のシャットダウンCBになるか、1シーズン通して起用できないかのC.Gonzalez(Oregon)がの凝っている中での大博打
1-18(DET) Jack Cambell (Iowa) CB
 
これまた近年減ってきたLBの1巡指名。DETにとってはプレイオフまでのあと一歩を埋める最高の補強。直近2年でDE,LBに生え抜きのDefenseの核を指名して、スムーズな再建👏
1-20(SEA) Jaxon Smith-Njigba (Ohio State) WR

 懸念の三番手WR兼未来のエース候補を動かずに指名。優秀なOCと堅実なQBの下に新たな飛び道具がまた一つ、RB,WRユニットの破壊力はNFLトップクラス。プレイオフは固そう。
1-25(BUF) Dalton Kincaid (Utah) TE
 
あまりにも不運な直前でのWR4連続指名。そこでポジションこそ違えどReceiving TEの指名で物足りなかったオフェンスの武器を追加、五年目OPまで辿り着くかどうかが、BUFの命運を握るかも
1-26(DAL) Mazi Smith (Michigan) DT
 1巡では一番しっくりきた指名。DALだからこその納得の指名。同地区のPHIにSFと久しぶりのSuper Bowlへの障壁を彼で越えるという指名。OD共にタレント揃いのDALのラストピースになるか(個人的にはラストピース)

1-28 Myles Murphy(Clemson) DE

 昨年に引き続きありがたい事に指名までの時間はかかりながら指名されたのは、日本のNFL界隈では地雷率の高いと言われているClemsonのDE Myles Murphy。彼をBengalsが指名した時の僕のリアクションはこちらです。

 正直信じたくなかったですね、個人的にイチオシのM.Mayerや、直後に指名されたB.Bresee等も残っている中での指名だったので発狂しました。Murphyにでは無く彼を指名したBengalsに対してガッカリしました。

 ガッカリした理由はこちらに書かれています。
フロント陣に長期的な健全経営を捨ててでも次のSuper Bowlを獲りにいく姿勢を見せて欲しかったが、ここ2年の1巡指名(D.Hill, M.Murphy)によってこれまでも恐らくこれからも叶わないのが分かってしまったからです。

Profile&Stats

生年月日:2001年1月3日
出生地:ジョージア州コブ郡マリエッタ
身長:6'48'(約195cm)
体重:268lbs(約122kg)

Myles Murphy RAS
Myles Murphy College Stats

Film Feeling

  このコーナーではネットの記事を漁る前に動画を見て感じた僕個人の選手に対する所感を書ければなと思っています。
 Murphyは残念ながらvsTennesseeでの出場が無かったので vsFlorida StatevsSyracusevsNorth Carolina, vsNotre Dameの4校との試合を見ました。
 どの試合を観ても感じたのはRun Defenderとしての優秀さですね。対面のOL,TEをしっかりと腕を張ってコントロールしてBall Carrierにプレッシャーをかけるのが非常に上手いですね。Run_Dに関しては既にNFLでも上位に入る上手さと強さを兼ね備えていると思います。
 Pass Rushに関してはClemsonの特殊なDefense Schemeの影響で明確なOTとの1on1の機会が少ないのでサンプル数が少ないですが、M.Bergeron(Syracuse)やJ.Alt(Notre Dame)等のドラフト上位クラスのOT相手にも身体能力では戦えていました、Speed Rushは中々のレベルにあり、QB Sackする時のOTを意に介さないかの様な勇往邁進っぷりはHendricksonに似通っている野性味を感じました。それでもPass Rushは手数も少なく、テクニックも未熟なのでまだまだ学ぶ事は多そうです。

Strong Point

・4DLのDEとして申し分ない体格
・若いながらも30試合以上に出場している経験
・NFL級の強力なスピン・ムーヴ
・印象的な運動能力:ベンチプレス405ポンド、パワークリーン335ポンド、デッドリフト505ポンド。垂直跳びは35インチ、幅跳びは10フィート、40キロは常に4.5秒台を記録
・ブロッカーを押し返す脚力、スピード対パワーでも勝て、腕が長く、手や上半身のパワーもあるのでブロッカーをコントロールできる
・ハイモーターでキャリアを捕まえるスピードもある

Weak Point

・上半身の強さで勝るが姿勢が高く、Hit後に姿勢が上がり、Gapを広げてしまう時がある
・ブロッカーの横への動きに対しての反応が悪く、置いて行かれる事がある
・Pass Rushでは体格や身体能力をもっと活かす必要がある
・手の使い方に一貫性がなく、手の暴力性に欠け、未熟である
・コーナーリングや急角度でのスピードリダイレクトが必要な場合、腰が窮屈になり、QBやキャリアを逃がす事がある

雑感

 Murphyを観て感じたのは野性味のあるHubbardですかね、大バストになる可能性は低く、少なくともスターター、ローテーション要員は務まる選手だと思います。個人的にはキャリア最多のsack数も10を1,2シーズン越えたら大成功の様な選手だと思います。確かにOssaiやSampleに比べると既に堅実な選手ですし、SackしたplayからはHendricksonのような力強さを感じたので、天井も高そうです。動画からも喜びを噛みしめながらも、冷静に努めていて好青年だなと感じました。Murphyは応援しています。僕の予想をはるかに飛び越えてお隣のMylesさんと並ぶ選手になって欲しいです。


~See you soon~

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