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結局Jonah Williamsってどうなの?

皆さんお久しぶりです
また更新が滞ってしまいました。さてさて今週末からいよいよプレシーズンマッチが始まりますね。
各チームキャンプを始めており我がBengalsも毎日動画と共にキャンプ情報が流れてきてますね。Twitterでも触れましたがCarman,Higgins,Carter辺りは調子が良さそうですね。Burrowが虫垂切除の手術を受け未だに練習参加してないですが、色んな記事読んでいる限り開幕戦には間に合いそうとの事なので楽観視しています。
我がBengalsファンの懸念はただ1つでは無いでしょうか?そうですJessie Batesの契約延長問題ですね。
現時点での状況を整理するとリーグの定める期限までに契約延長を結ぶ事は出来なかったのでBatesは今年1年BengalsでPlayするか、トレードされ他のチームでPlayするのかの2択が大まかな選択肢になりますね。
BatesはずっとTagでのPlayは望まないと発言しており、チームキャンプも欠席が続いています。しかしドラ1ルーキーのHillに連絡を取りSchemeの事でアドバイスをしたとの情報もあるので、チームとの関係はそこまで悪くないのかなと思っています。個人的には今年1年はPlayしてくれると思っています。
Batesに関しては状況がハッキリしたらまた記事にしようと思っています。
今回の記事は今オフにBengalsとしては久しぶりとなる5年目オプションを使用し再来年までチームに残る事が決まったLT Jonah Williamsについてです。

#73 Jonah Williams(OT/Alabama)

Jonah Willamsは2019年の1-11でBengalsに指名されました。ここでは彼の大学時代~ドラフト前の評価について見ていきましょう。
Jonah Williamsは五つ星リクルートとしてAlabamaに進学し、2016年にFreshmanながらRTとして15試合すべてに先発し、SECと全米でのAll-Freshman Teamに選ばれています。翌年の2017年はCam Robinson(現JAX)の後釜としてLTの先発として14試合全てでPlayし、Third-team All-American, First-team All-SECに選ばれ、翌2018年もLTとして全15試合全てに先発として出場しFirst-team All-American, First-team All-SECの2つに選出されて、アーリーエントリーで2019NFL Draftにエントリーしています。
 分かりやすいエリートコースですね。今年のドラフトでNYGに指名されたEvan NealやJedrick Wills(現CLE)等の先輩にあたりますね。あらためて調べてみると天下のAlabamaで1年生から先発とかとんでもないですね。
 プロスペクトとしては、身体的にはNFLのOTとしては小柄であり腕が短いことがネックだが、フィジカルツールを補うスキル、LBへのblockを苦にしないクイックネス、パスプロテクションの安定感を評価されており既にNFLで先発することが出来る完成度の高さが評価されていました。

指名当時のBengalsのOT状況

では当時のBengalsのOT状況を整理してみましょう。Jonahの指名される前のシーズンのBengalsOLのスタメンが左からGlenn,Boling,Price,Redmond,Hart様という目も当てられぬ惨状。当時のロースターでOTでPlay出来る選手はHart様,Glenn,Ogbuehi,A.Smith,Fisherの5人、現在NFLのロースターに残っているのはHart様とOgbuehiの2名(A.Smithは昨シーズンBALでPlayし現在FA)。その2名もロースター当落線上と当時の悲惨さを良く表す結果となっています。
そりゃOT指名するわ!
そもそもBengalsのLTには昨シーズン限りで引退したAndrew Whitworth爺が2006-2016の11年間君臨しており(その間Pro Bowl3回、All-Pro 1st,2nd1回)そもそもLTの心配は無かったはずなのである。しかし2016年に35歳を迎えていたWhitworth爺に大金は出せないと昔から変わらぬ緊縮財政っぷりで契約延長せずに流出。
しかしチームもなんの対策もなしにWhitworth爺を放出したわけでは無いのです。2015年のDraftで高齢化していたWhitworth爺とA.Smithの両替えを目論んで1,2巡でのOT2枚抜きを敢行しました。そこで指名されたのが前述したOgbuehi,Fisherの2人でした。2人そろってまごう事なきバスト….
当時からBengalsファンをされている皆様、尊敬しています。ちなみにLARに移籍したWhitworth爺はその後5年間しっかりとLTの先発を務め、2度Super Bowlの舞台を経験し見事に昨シーズンSuper Bowl制覇を達成しましたね。(負けたのは悔しかったけど、Whitworth爺の嬉しそうな顔見て泣きそうになったなぁ)
本人にその気があるか分かりませんがOLコーチとして、是非Bengalsに帰ってきてPollack爺の後釜になって欲しいですね。正真正銘のBengalsのレジェンドですお疲れ様でした👏


Great Han! Thanks for all your hard work!

NFLでのJonah君

Whitworth爺の後釜という大きな期待を背負ってのルーキーイヤーを迎えたJonah君でしたが、開幕前のキャンプで肩の怪我によりシーズンエンドとなり、こちらも長らくBengalsOLをRTで支えてきたベテランA.Smithが32歳にしてシーズン通してLTのスタメンを務め見事チームは2003年ドラフト以来のドラフトの全体1位指名権を手に入れました👏?(ちなみに2003年に全体1位で指名したのはCarson Palmerです)
 仕方がないとはいえルーキーイヤー全休の一巡という典型的なバスト行きの不安をファンに抱かせながら迎えた、2年目シーズンは開幕から堅実なPlayで実質ルーキーにも関わらずLTを務めていました。しかしWeek13のvsMIA戦で悲劇は起きました。下の動画にもあるようにLTのJonah君は良いプロテクションしていましたが、RTのヤツがあっさり抜かれ相手のDLがQBにタックルしに行ったところがJonah君の膝に入り残りの試合を欠場することになってしまいました。
 このRTは現在BUFのキャンプでスターター扱いのようですが本当にダメですよ!BUFさん!絶対に後悔しますよ!

シーズンフル出場とはいかなかったものの、試合に出ればスターターLTとして及第点のPlayを見せてくれて、ようやくLT探しの旅に終わりが見えてきました。
 そして3年目となる昨シーズン、開幕前のOTのランキングでは24位に選ばれており良いスターターとして認識されているようでした。(ちなみに25位のCollinsが今年のRTのスターターの予定なのでとても心強いですね)

そして昨シーズンは見事怪我無く、スターターLTとして(順位の決まっていたWeek18のvsCLE戦を除く)Super Bowlまでの20試合すべてに出場しました。今年のJonahに君付けは失礼ですね。シーズンの最初から最後まで安定しなかったOLの中で素晴らしいパフォーマンスでした。昨シーズンのJonahの全スナップを見て下記のTweetの2つの動画にGood Playをまとめている過程で、2年目からの成長に気が付きました。それは、Run Blockの強さです。2年目は殆どのRun PlayでLosで耐えていましたが、昨シーズンは1列目のDLを押し込み2列目のLBに伸びるようなPlayが増えていました。単純に体重を増やしただけではなく、Pass Protectionの安定感を残したまま力強いRun Blockを見せてくれました。まだAll-Proに選ばれるようなOT達と比べると物足りなさを残すが、先発のOTとしては文句の無いパフォーマンスだった昨シーズンでした。
 今年は怪我無く一年間Playすることを第一に、欲を言えばAll-ProやPro Bowlに絡んでこれるようなパフォーマンスを期待しています。同地区にT.J.WattやM.Garrettのような超一流Edgeの2人がいるので彼らを抑えることでアピールして欲しいですね。
 なによりも好感が持てるのは試合でのPass ProtectionのPlayの記録をExcelにデータとして記録し、改善点をデータからも探している所ですね。変態ですねPP変態。やり方の是非はおいておいて、非常に勤勉で努力家であることは間違いないですね。

最後に…契約延長どうするの?

するでしょ!するにきまってるじゃん!5年目オプションも行使しましたし、チームとしても現時点ではチームに長期的に残って欲しいと考えていると思います。皆様気になるのは💰ですよね。幸か不幸かJonahはまだAll-ProやPro Bowlといった個人タイトルとは無縁です。似たような環境で契約延長したOTを探してみました。
・Garett Bolles(DEN)→68m/4y(4年目:All-Pro 2nd)
・Dion Dawkins(BUF)→58.3m/4y(延長後:Pro Bowl)
・Kolton Miller(LV)→54m/3y(4年間LTフル出場)
・D.J Humphries(ARI)→43.75m/3y(3年間LT出場、半年休)+51.7m/3y(3年間フル出場+Pro Bowl)
・Cam Robinson(JAX)→54m/3y(2年目休)

近年の契約延長かつルーキー契約後となるとこんな感じですね。多くてもAll-ProやPro Bowl1回の選手たちであり、Jonahが今後の2年間で大きくパフォーマンスを向上させても彼らと大きく実績が変わることは考えにくいですね。こう見るとBUFの契約の上手さが分かりますね1年あたり約3m程安く契約したそのシーズンにPro Bowl選出ですからねお得に感じますね。  18m/y~20m/yが落としどころになってくるでしょうか、All-ProかPro Bowlに一度でも選出されれば20m/yでも納得は出来ると思います。今の状態でも18m/yでの契約は妥当だと思うので早ければ来オフには契約延長を出来ますから早く終わらせて欲しいところです。

雑感

Jonah君をもっと知ってもらいたいという欲が強すぎるあまり4000字越えの大作になってしまいましたね。多くを語るタイプではなくPlayや態度で見せるタイプなのに加え、昨シーズンから伸ばしている髭がまた愛くるしいですよね。ヘルメットからはみ出るあの髭は彼のチャームポイントなので是非そこにもご注目ください。ここまで詳細にJonah君について書いてある記事はアメリカでも少ないんじゃないですかね、時間さえあればHiggins,Hilton,Bates,Wilson,ADGでも似たような記事はかけると思うのですが如何せん時間が無いのでお許しください。次回はPre Seasonの感想でも軽く書こうと思っています。
皆様がうちの愛すべきバイキングことJonah Williams君を少しでも気に留めて帰ってくれると書いた甲斐があります。
ではまた

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