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2022 NFL Draft 3巡95位

更新頻度が下がってきてしまいました。ここからプレシーズンまではNFLは選手の逮捕情報くらいしか話題が無いのでゆっくりで良いと思っていたら、少しも手が進みませんでした。

ポジションは違うとはいえ1,2巡でのDB二枚抜きという過去二年と比べると何とも地味で堅実なドラフトに若干の物足りなさを感じながら、3-95は2-60からなのでとても長かったが心に余裕をもってゆったり待てた。もう何故か?それは指名されるであろうポジションがBengalsファンの殆どが分かっていたからである。

そのポジションとは?

そうDTです。

2巡が終わった段階で明確に先発級が欲しかったCBと、来年に大きなニーズとなり、今年もスナップ数を与える事の確保が見込めるSF/Slotの二人を指名し、O,D共に殆ど昨シーズンと変わらないロースター構成とだった。

しかし唯一昨シーズンに比べて層が薄くなっていたのがDTです。昨シーズンの主力である、B.J.Hill, Ogunjobiの二人が昨年限りの契約だったため、B.J.Hillと30m/3年で契約延長し、OgunjobiはCHIとの契約が決まりかけたがプレーオフでの怪我の影響かメディカルチェックを通過できず現時点でもFAとなっている。再契約しなかった時点でReaderの契約も考えるとドラフトでの上位指名が有力視されていました。

3巡開始時点で残っており、DTのローテーションとして計算できそうな候補選手は以下。

候補選手

・Travis Jones(UConn)→BAL(3-76)

・DeMarvin Leal(Texas A&M)→PIT(3-84)

・ Perrion Winfrey(Oklahoma)→CLE(4-108)

この3人はWinfrey, Lealの2人とJonesで少しプレイスタイルが異なる印象を受ける。WinfreyとLealの2人は4-3DT, 3-4DEのスペシャリストであり3techより外でも内でも使うのが難しい選手という印象。しかし2人ともパスラッシュに強みを持っていて、インサイドからプレッシャーをかけることが出来る稀有な存在になれるポテンシャルを持っている選手だと思う。一方Jonesは6'4'', 325lbsというサイズからも分かるようにNTがメインでRun SituationでのDT起用も考えられるゴリゴリのRun要員と考えて良さそう。パスラッシュもBull Rushが強力だがテクニック的には未熟な部分が見受けられるので、Bengals的にはWinfrey, Lealの2人のどちらかの方が欲しいタイプだと思う。紹介した3選手の行方についてはおいおい触れるのという事にして

Now On The Clock

Winfreyが残っていたので、小躍りしながらPick is inを待ちました。2巡で指名していも納得できたWinfreyを待望していましたが実際に指名されたのは


3-95 Zachary Carter(Florida) DL

ほぉ、そう来るか。

正直ノーマクだった選手。フィジカルツールとStatsを見ると何ともZac就任以降のフロント陣が好きそうなユーティリティー性を持った選手でした。

注目して欲しいのは腕の長さ。これがプレイスタイルにも活かされている部分が個人的な一番の高評価Point。身体能力、年々向上しているStatsも含めると上記のWinfrey, Lealの2人とも勝るとも劣らない好選手なのでは無いかという印象を受けた。

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プレイスタイル

ハイライトでもDT/DEのTweenerとしてハイブリッドな起用をされている。DTとDEどちらからでもCareerにプレッシャーをかけられており、特に長い腕を使ってしっかりと相手OLをコントロール出来ているのがとても好印象。DEとしてもRun DがしっかりしているのでHendricksonをRun Situationで休ませることも出来そう。


Strong Point

・OLをコントロールしきれるだけの上半身の強さ

・OTに対して腕を張れる、腕の長さ

・DEとDTを高次元でこなすことが出来るユーティリティー性

・DEとDTを問題なくPlayできるFootball IQの高さ

・インサイドラッシュのバリエーション

・Stunts/Twistsが出来る並行移動でのAgility

Weak Point

・282lbsというDTとしては軽い体重

・スタート、ファーストステップでの爆発力(Burst)

・ダブルチームへの対応の一貫性の無さ

・上半身に頼ったHitのため、姿勢が高い

・パスラッシャーとしてEdge Rushをできる程の圧倒的なスピードは無い

・OLを処理するテクニック

雑感

今年のドラフトの方針をファンに分かりやすく宣言したのがCarterの指名だったのでは無いかと思った。Winfreyも残っている中でのCarterの指名はローテーション要員に求めるのはユーティリティー性であり、今年のディフェンスはより相手に合わせてDL,DBの数を増減し、柔軟に対応するというDC Anarumoのやりたい事を実現するためのものである。Carterもフィルムを見る限りではDEとしても1-7のNeal相手に良いPass Rushを見せていたのでSack数は伸びないかもしれないがプレッシャーをかけられる選手になりそう。

DEのRun要員/DTのローテーション要員としてSnap数は半分くらいはもらえそう。Sampleと役割が被っていそうだが、SampleをDEのローテーション要員/DTのPass Rush要員、OssaiがDEのローテーション/Pass Rush要員とより控え選手をより用途毎に細分化して起用できるのでそこは楽しみ。昨シーズンOgunjobiがやっていたRunでの強さはB.J.Hillには期待できなさそうな部分をCarterは埋めれそうなのでまずはRunでの貢献に期待してる。何試合か見た中ではvs Alabamaがとても良いパフォーマンスで特徴も掴みやすいと思うので必見!

一つ忘れてはならないのは、PITにLeal、BALにJones、CLEにWinfreyが指名されていることである。これは代理戦争と言っても過言では無いので、是非ともCarterには他の三人に負けない活躍をしてもらいたい。


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