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はじめましてのご挨拶と或爺・未練杯の感想戦

ご挨拶

はじめまして!
2022年の或爺・未練杯でCINのGMを担当させていただきましたinEee(イネ)73です。
Twitter上ではBengalsファンの方々とはお話しさせていただいていましたがほとんどの方が私のことを知らないと思いますが以後、お見知りおきください。
個人的にNFLを見始めた頃、NFLの選手などの情報は各チームの日本人ファンの方のブログから得ていました。そして自分の推しチームであるCincinnati Bengalsの日本語ブログは私が探した限りでは見つかりませんでした。なので更新頻度は保証できませんが、少しでもBengalsを皆さんに知ってほしいという一心からここに日本人Cincinnati Bengalsファンのブログを細々と開設しようと思います。
ここに綴るものは主の個人的な意見、好き嫌い、偏見等を含みますので暇つぶしや「こういう意見もあるんだなぁ」程度に見ていただけると幸いです。

或爺・未練杯 感想戦

早速、4/23の18:10~行われた或爺・未練杯の感想戦に移りたいのですが、まずは或爺・未練杯の運営・実況など、開催に携わっていた方、色々な交渉をさせていただいたGMの方々、初めてのGMにも関わらず自分のムーブを温かく受け入れてくれたBengalsファンの方々ありがとうございました。とても楽しかったです。

状況整理

まずはBengalsの指名権とニーズの整理から始めました。

  • 指名権は8個(1-31,2-63,3-95,4-136,5-174,6-209,7-226,252)

  • ニーズ(DT=CB>>>SF=TE>RB=Slot=IOL={PR,KR}>LB=OT=WR)

各ポジションの状況

未練杯のカバーしている1巡で指名すべきニーズのポジションに絞ってお話しします。

DT
NTタイプはReader, Tupou, Shelvinと質量ともに余り補強の必要性を感じない。補強があるとすれば三人の内誰かがシーズンアウト級の怪我した場合なので未練杯での指名は必要無いと思っていました。
一方DTタイプは現在ロースターにB.J.Hillしかおらず、去年はDLをローテーションすることでパフォーマンスレベルを上げていたので、ドラフトでの補強は必須。しかし、必ずしも1巡である必要があるのかは疑問でした。
CB
CBは🍎(Eli Apple)と🌷(Tre Flowers)と再契約したことで去年と同じスターターを維持。しかし果たして🍎がスタメンで良いのか?という疑問は付きまとう。近年のドラフトでの指名実績を考えてもそろそろ高順位で指名してもおかしくないタイミングである。ここもDTと同じく必ずしも1-31でいかなければならない程の選手がいるのか疑問。
SF
正直スタメンのBates, Bellの二人はどこに出しても恥ずかしくない鉄壁のコンビである。しかしBatesはFranchise Tag, Bellは23年FAであり、もちろんBatesとの長期契約はマストだと思うが、来年先発二人が両方いなくなるという最悪のシナリオも描けるので、上位指名も十分に考えられるポジション。トレードダウンしての指名は理解できる。

或爺・未練杯でのニーズと指名候補

まず大前提として、今年の候補選手でトレードアップしてまで欲しい選手はいるか?と考え、ニーズにも合致し三年連続同じ大学からの1巡指名の話題性もあるDerek Stingley(LSU)くらいしかいないなと考えました。しかし10位前後にトレードアップするとなると最低でも来年の1巡は必要となりそうで、手が出ないと判断しトレードアップはほとんど考えていませんでした。NEさんやDALさんからトレードアップのお誘いを頂きましたがこういった経緯でお断りしました。
では、ステイで欲しい選手は誰だったか?
以下5名がステイで指名しても良いかなと思っていた選手です。
・C:Tyler Linderbaum(Iowa)
・DT:Devonte Wyatt(Georgia)
・CB:Andrew Booth(Clemson)
・DE:George Karlaftis(Purdue)
・CB:Kaiir Elam(Florida)
Liderbaum以外はニーズにピンズドの指名になります。しかし、個人的には昨年SuperBowlの舞台まで辿り着くも、惜しくも届かなかった栄冠へのラストピースこそLinderbaumの指名だと思っていました。
昨年のシーズンを通して凄惨な映像を流し続けたOLは今オフに、Ted Karras(NE), Alex Cappa(TB), La'el Collins(DAL)の三名を補強しそこに、生え抜きのLTのJonah Williamsを加えた四人のスタメンはおそらく確定でしょう。首脳陣がKarrasはCでの起用と会見で述べていたのでおそらく余ったLGのポジションにはJackson CarmanかHakeem Adenijiという若手二人で争う事になるのが現時点でのシナリオだと思っていました。なのでGがメインポジションになるであろうKenyon Green(Texas A&M)とZion Johnson(Boston College)の二人の指名は余り考えていませんでした。しかし、ほとんどCの経験しか無いと言っていいLinderbaumに関しては若いG候補の二人との共存が将来的にも可能で、Karrasを昨年のNEで主に出場していたGで使用できるというメリットを考えた時スリップしてきたら大いにアリだなと思っていました。
当日は1-24でDALに指名されてしまい無念。。。
DALさんからトレードアップのお話もその前の段階で頂いていたので少しタイトル通り未練の残る結果になりました。
Wyattに関してはフィルム、コンバインでの数値共に間違いなく、アメリカンフットボーラーとしては一流です。個人的には現時点での能力は1巡級だらけだったGeorgia_Dの中でも1番だと思っています。しかしドラフト時点で24歳のオールドルーキーである事、なにより人間性に全く信頼が置けないこと(逮捕歴有り)など懸念点が中々デカいのが不安でした。
当日は1-31の時点で残っていましたが、なんとなくトレードダウン先の2-40まで残ってそうという安直な考えとトレードダウンで得られる指名権の魅力が大きくスルーしました。
実際のドラフトでCINまで残っていたら指名して欲しい!
トレードダウンは実際には中々難しいし、正直PITの Cameron Heyward感が凄くするので取ってほしい、Bengalsのチームカラー的にまあ逮捕歴くらいならって感じだしね(HCがZacに変わってからあんまり聞かなくなったけど)
CBのBoothとElamに関してはどちらも荒削りだけど天井の高さを感じさせる身体能力だけでなく、一定ラインのテクニックも持っている、今のBengals_Dに足りていない爆発力を持った2人。CBは最悪🍎でもしのげるので即戦力というよりは素材型が欲しかったのでこの二人を候補に入れていました。
当日はBoothは残り、Elamは直前にKCに指名されてしまいました。Boothが残っていた事でトレードダウンを決めました。
元々の指名したかった、Wyatt&Boothの二人に加え2-40であればLogan Hall(Houston), Jaquan Brisker(Penn State)あたりも個人的には候補に入ってくるのでそれなら無理に指名せず、失った指名権を取り返しつつ残った選手から選べば良いなと思いダウンしました。
Karlaftisに関しては意外に思われるかもしれません。彼は大学では主にDEとしてPlayしていました。現時点でBengalsにはHendricksonとHubbardという頼りになる先発に加え期待の若手Ossai&Sampleまでおり質量共に充実しています。ではなぜKarlaftisを指名したかったのか、それはもう少し増量すれば良い3tech/DTになるのでは?と考えたからです。
彼はNFLでDEをやるにあたっての懸念点の一つに圧倒的なスピードの欠如があります、しかし決して遅いわけでは無いと思います。しかしDEの位置からではQBが遠い、じゃあ自分が中に入れば良いのではと思っていました。しかし、この案は自分でもあまりにもリアリティが無いと思っていたので本当に誰も欲しい選手がいなければこの選手を指名しようと思っていました。
ここまでが候補選手についての雑感になります、次は未練杯の最大の魅力であるトレードについて振り返ります。

トレード

結果的に未練杯の当日に4つのトレードを成立させる事が出来ました。お相手であるBAL,NYG,SEAそれぞれのGMの方々ありがとうございました。
まずGMに就任して最初に1-31周辺の過去の指名選手を眺めてみるとまあ、当たり外れの差が大きい。幸いにも今のBengalsは主力の多くがルーキー契約下にあるのでサラリーキャップに余裕はある。ならばCBかDTのどちらかを1-31, 2-63辺りとトレードしようと思っていました。DTはあくまでもB.J.Hillとスナップを分け合う形になるのでトレードで獲得するならCBかなと思っていました。🍎よりも明確にアップグレードになる選手に絞って実際に交渉させていただいたCBが5名の選手でした。
・Jaire Alexander(GB)
・Marshon Lattimore(NO)
・Kendall Fuller(WAS)
・Marcus Peters(BAL) 
・James Bradberry(NYG)
残念ながらAlexander, Lattimore, Fullerの3選手はお断りされてしまいましたが、PetersとBradberryに関しては具体的な対価のお話をさせて頂きました。
どちらも23年にFAになるので2-63でトレードできるかなと思ってましたが最終的には
・CIN:2-63, 3-95⇔BAL:Marcus Peters,4-110
・CIN2-63, 4-136⇔NYG:Bradberry
の2つを吟味する形になりました。最終的にはPetersは怪我歴に不安が残るのに対して、BradberryはNFL入りして6年間ずっとDefenseのSnap%が90%を越えている耐久性を評価しました(大型FA加入後ほとんど試合に出なかったCBがいたのでCBのスぺ体質には若干のトラウマ有り)。
しかし指名権が減ったことを考えるとPetersもアリだったなと今になって思います、当時はBALに2,3巡を渡すという事がとても嫌だった。
そんなこんなでCBのニーズがとりあえず埋まりました。いよいよ未練杯の当日を迎えます

未練杯当日

CIN:2-63,4-136⇔NYG:James Bradberry
のトレードにより指名権が計6個(1-31,3-95,5-174,6-209,7-226,252)になってしまいました。これではニーズを埋めきれないと思い当日はトレードダウンを基本線として考えていました。Linderbaum以外を1-31でPickするつもりはほとんどありませんでした。
当日はもっぱら元々候補選手が残っていなかった場合のトレードダウン先を探していました。しかし、前述しましたが幸いなことに1-31までWyattとBoothが残っていました。ここでWyattを指名すれば、ニーズをきっちり埋めた堅実な初GMとして終われたはずでした。
ここで簡単にWyatt指名に踏み切らせてくれなかった理由はただ一つ。トレードダウンして初GMでPick無しという不思議な魅力です。あるいは自分が指名した選手がバストになるのを心のどこかで恐れていたのかもしれません。
そしてSEAとのトレードダウンが成立しました。
CIN:1-31⇔SEA:2-40,4-109,2023の3巡
という条件でした1巡を失う代わりにBradberryとのトレードで失った2,4巡を20位程トレードアップでき、さらに来年のドラフトに向けて3巡が増えるというのがとても魅力的でした。
個人的には
2-63⇔Bradberry
1-31,4-136⇔2-40,4-109,23の3巡
という対価のイメージなので思ったよりは得してない?と改めて振り返ると思いました。

感想

いやぁ難しかった。いざ振り返ってみるとトレードしなくちゃという義務感のようなもので対価が少し高くなったような気がしなくもない、PFFのMock Draftみたいにはいきませんでした。明らかに準備・経験不足でした。
いつまで覚えてるかは分からないけど、今はまた来年もリベンジしたいという気持ちが強い。なによりDraft本番がより楽しみになった。GMをやって気づいたのは今のNFLはWRの数に対して有能なCBが足りてないって事。意外とトレードしたいと思えるレベルの選手が少なかった。
今回の未練杯で唯一褒められる点はJames  Bradberryのトレード成立だと思います。彼はとても良い選手だと思います。
長々とこんな駄文を読んでくれた方には感謝しかありません。
また投稿することがあれば覗きにきていただけると幸いです。

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