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2022 NFL Draft 1巡31位

当日の流れ

我らがBengalsの指名選手の前に当日の流れを振り返ってみます。
1-1 T.Walker(Georgia) JAX
まずは全体1位のJAX。CombineまではHutchinson(Michigan)で確定の流れだったが、そんなにすんなり物事が進まないのがNFL Draft。Combineで驚異の身体能力を見せつけたWalker(Georgia)が全体1位として、指名された。DLならどこでもインパクトを残せそうなユーティリティー性をもった選手。DCの手腕が成績に直結しそうな選手。
1-2 A.Hutchinson(Michigan) DET
そして順当にDETはHutchinsonを指名。去年のSewellに続く1巡でのスティールPick。順調に再建が進んでいる印象。HCも熱血漢で好印象だし、個人的なNFCの推しチームかもしれません。1-12にトレードアップして指名したJ.Williamsも怪我からの回復という懸念点はあるものの今年すぐに結果を求めていないDETにとってはリスクを少なくエースWRを獲得したと思う。D.Londonを獲得してAmon-Ra St. BrownとのUSCデュオの復活だったらより胸熱だった。
1-14 K.Hamilton(Notre Dame) BAL
あほか!M.WilliamsとK.HamiltonのSFにPetersとHumhphreyのCB相手はいくらなんでも死…NFLトップのWRコンビ(Chase,Boyd,Higgins)を要するBengalsファンでさえ絶望感があるのだから、他のチームのファンは尚更だろう。BALに限ってありえないがHamiltonの使い方が分からず凡SFになりますように。
1-20 K.Pickett(Pittsburgh) PIT
PITに対しこんなに優しい感情を抱くことは、これまでもこれからも無いだろう。みんなハッピーになる指名。平和。
今年のQBの中では1番パスが上手そうなので、昨年のN.Harrisに続き着々と再建を進めており、念願のPITの低迷は当分見れそうに無い。
1-25 T.Linderbaum(Iowa) BAL
あほか!あほなのか?今年のドラフトで一番やっちゃダメだっただろ。しかもハリウッド1巡って何?ぼったくりも良いとこだわ。BALが組織としてRunにフォーカスすると決意表明した指名。結局WR指名しなかったし、この指名は「Passは通さないし、通させない。アメフトはRunが基本」という我々A北への宣戦布告と捉えさせてもらった。
1-28 Devonte Wyatt(Georgia) GB
正直この指名がDay1の個人的なハイライト。最悪であるGB,NE,KCの並びになったタイミングでもうWyattの気持ちでいた。それは無いよGBさん。WR指名してよーー
こんな感じで1-29のNEの超絶リーチPick、KCのスティールした元Top10候補をあっさりかっさらういやらしさも何も感じないくらい動揺しているタイミングで

Now On The Clock

意外とすんなりPickが入った印象がある。ファンと違いTobinとZacを筆頭にフロント陣はWyattが指名される予想ももちろんしていただろう。そんなこんながありコミッショナーによってコールされた選手の名は

1-31 Daxton Hill(Michigan) DB

いあや、ビックリ。最初の一言は「そこかぁ」だった。てっきりBoothかHallの二択だと思っていた。FAでのOLの大型補強によってオフェンスにスタメンが絶対に必要なポジションは無くなり、ディフェンスはSuperBowlのスタメンが全員残っているので、正直1巡にふさわしいポジションは無かった気がしている。強いていえば以前の記事でも書いたがDBは意外と契約状況を見ると上位指名が必要なポジションだった。SFのスタメン二人に加え🍎が来年、HiltonとChidobeが再来年と大型契約を結んでいるスタメンがいない。そう考えるとSlot, SFに加えいざとなったらCBも出来るHillの指名は理にかなっているといえる。

プレイスタイル

ハイライトを見て頂ければ分かるが、大学ではSlotをメインポジションとしてSF,Deepも守っているがほとんど1HighのPlayは無さそう。Short SituationでのHeavy体型によってはCBでMtoMを担当していることからも、今年のMichiganのDefenseの中でもそうとうMtoMは評価されていたと考えて良さそう。

Strong Point

・1Highを除くDBのポジションをすべてこなせるユーティリティー性
・アウト、インサイド関係なくShort, Middle RouteをMtoMできるカバレッジスキル
・Zone Coverでの綺麗なQB Readを含むFootball IQの高さ
・オープンフィールドでのアグレッシブなタックル
・オープンプレーでのブロッカーの処理
・クロージングスピード
・40ヤード 4.38、3-Cone 6.57のスピード、アジリティを持つフィジカルエリート 
・優秀なDB Blitzer

Weak Point

・サイズ、体格(6-0,191)
・RBを仕留めきれる程の強烈なタックラーでは無い
・タックルがアグレッシブ過ぎてすれ違う事あり
・身長をカバーできる競り合いの強さを持っていない
・活躍できるSchemeを選ぶ

雑感

こうして振り返ってみると非常に理にかなっていて、噛めば噛むほど味の出てくる良い指名。個人的にはBox内でのRunに対する弱さ(主にサイズ)と、WRへのMtoMスキルやBlitzerとしてのセンスを考えるとBellの後釜としてSSで使うよりも、Hiltonの後釜としてSlotとして育てた方が良いのではと思う。Bengalsファンに分かりやすく伝えると、INTしてからQBに追いつかれない(足の速い)Mike Hiltonです。もしHiltonとの共存を考えるとなると昨シーズンのAFC CCのvsKCで後半多用したDime Packegeの割合を増やすのが一番だが、同地区のRunの強度がNFL一番じゃないか?と思われるのであまり現時点ではない。なので今シーズンはDime/控えSF/控えSlotとして1試合辺り30~40%のディフェンススナップくらいが妥当なラインだと思うので、少ないスナップでどこまでインパクトを残せるか楽しみ。正直Hillの活躍の度合いはDC Anarumoの手腕に全て懸かっていると言っても過言では無い。この手の選手を器用貧乏で終わらせてしまうのか、1巡にふさわしいインパクトプレイヤーに育てられるかは、Bengalsの今後5年を左右するPickになるだろう。
普通にSFとしても2Highメインであれば充分スタメンを張れると思うので、昨シーズンBatesが欠場したJAX戦の様な締まり無い試合は無くなると思われます。Trayvon HendersonとMichael Thomasの控えSFしか役割の無い二人は首元が涼しくなってきたと思われる。
下の動画は私の手が届く範囲の動画の中でHillの選手としてのキャラクターが分かり易いと思った試合なので、是非一度目を通して見てほしい。今シーズンのディフェンスへの期待が止まらなくなることでしょう。


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