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そのスカッとの話、勧善懲悪ポルノになっていませんか?

さっきテレビでハズキルーペのCMを久しぶりに見ましたが、あのCMは商品のPRが押しつけがましくて、見るに堪えません。
まー、メーカーの社長がディレクションしているんだから、当たり前の話ですが…。

岡田斗司夫氏の動画で、『えんとつ町のプペル』が感動ポルノだという指摘がありました。私は映画自体を見ていないので、映画に触れるのはよしておきます。

今回気になったのは、感動ポルノという言葉です。

Wikipediaにも出ていますが、ポルノ=欲情を掻き立てるものという意味なんだそうです。
要はプペルは涙を掻き立てる映画だというのが前面に押し出されてて、岡田さんは見たくないらしいです(笑)
岡田さんらしい見解だとは思います。
この動画を見たとき、私は1つの言葉を思いつきました。
それは、勧善懲悪ポルノです。

YouTubeの漫画動画ではスカッと系の話が横行しています。
今の社会の不条理に不平しているだろう視聴者には、うけがいいのでしょう。
見たときには確かにスカッと爽快な気分にもなるでしょう。
でもそれって一時の感情にしかなりえませんか?
何度もリピートしてみたい動画になりえますかね?
結局、ヒールが社会的制裁を加えられてすっきりした爽快感の押し売りにしかなっていませんか?
ヒールが社会的制裁を受ける過程がご都合主義になっていれば、勧善懲悪の展開がおざなりのものにしかなりえない場合もあります。
まさに勧善懲悪の押し売りです!
そんな一時の欲情を消費されるような動画を、私は視聴者に提供したいとは思えません。
もっと視聴者の心に引っかかるような要素のある動画のシナリオを、日々執筆しています。
この動画で言うところの思想性がだせるシナリオ(それが完全にできれば苦労しないですが…)を考えています。
そうしないと、ただ爽快感を消費されるだけの動画にしかなりえませんからね。
「あー、そういえばそんなものもあったね~。」で終わる動画よりは、「あの動画はあの回がどうだから面白いんだよ。」って、視聴者の心に引っかかることを目指しています。

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