初心者時代にご助言いただいた4つのこと

こんにちわ、はじめましての方ははじめまして。
しろゆりと申します。

今年の7月からBeat Saberをやり始めた新参者です。月で言ったら半年近く前ですが、実際のプレイ日数は41日、プレイ時間は130時間を超えてきた程度です。なかなか体力が持たなくて、1プレイ毎の休憩期間を多めに取ってたらこんな感じになってしまいました。
それでも最近、ようやく「初心者」の肩書を卒業したところであります。

私がプレイし始めた当初、ほんとのほんとに初心者だった時に、様々な先輩方から本当に色々とアドバイスをいただけました。おかげさまで、プレイ時間の割にはそこそこ上達しているんじゃないかなと自負しています。
お世話になった先輩方、本当にありがとうございます。

そんな先輩の一人から、こんな言葉をいただきました。

大きくなった時、小さい子の面倒見てあげて

私はまだまだ大きい存在ではありませんが、この言葉にしたがって、私が先輩方からいただいた助言の幾つかを、ここに書き記していこうと思います。
私の後輩となる方、今頑張っている方、これから始めようと思っている方の一助となれば嬉しいです。

なお、この記事は十分にゲームに慣れた方にとっては「そんなの当たり前でしょ」というような内容ばかりだと思いますが、そう思える方は既にこの記事のターゲット層より上の腕前だと思います。どうかご容赦くださいませ。


この記事は「Beat Saber Advent Calendar 2020」の3日目の記事です。



・ビートセイバーには、ホームポジションがない

私は最初、こう思っていました。
「ノーツを斬り終えたら、次のノーツに対応しやすくするために振った腕を元の位置に戻すべき」だと。振り下ろした腕は、次のノーツのためにすぐにまた上げるべきだと。
キーボードを叩く指が特定の位置に戻されるように、振った腕もホームポジションに戻しておくのが正しいと思っていました。
でも、実際はそうじゃありませんでした。

プレイヤーの大多数は、MODによるカスタムソング(有志が作成した非公式の譜面)をプレイして遊んでいるんじゃないかと思われます。
カスタムソングの製作もかなり研究されていまして、幾つかの指標(便宜上、ここではルールと表記します)が存在し、多くのカスタムソングはそのルールに則って製作されています。(もちろん例外も多いですが)

その一つに「一つのノーツを斬ったら、同じ色の次のノーツは逆方向へ斬るよう配置する」というようなものがあります。

これは要するに「振った腕を元の位置に戻す動作で次のノーツを斬れるようにする」という事になります。斬った後に、元の位置(ホームポジション)に戻そうとする自然な動きでそのまま次のノーツが斬れるように配慮されているわけです。
このルールに則った譜面は、ノーツを斬る動きに無駄がなくなり、自然にかつ楽に腕を運ぶ事ができるようになっています。
そのため、斬る度にホームポジションに腕を戻そうとしてしまうと、逆に次のノーツが斬りづらくなるだけでなく、無駄な運動量が増えて身体への負荷も増大してしまいます。

もし腕がバタバタしてしまい、上手くノーツが斬れないなと思ったら、振った腕の位置を「次のノーツが来るまでそのままキープしてみる」と良いかもしれません。
大抵のカスタムソングは、それで自然に斬れるようになっています。

※余談ですが、俗に「ダブルディレクション」「DD」と呼ばれている配置は、ここで解説したルールを無視した配置の事を指します。(同じ斬り方向が連続している状態)
これは配置ミスだったりする事もありますが、意図的にそうしている譜面も数多くあります。本項では便宜上「ルール」と呼称してはいますが、それを守らないDDが悪というわけではありません。ご了承ください。


・ドットノーツ(白丸)は、どこからでも斬れる

慣れたプレイヤーからすれば最早ネタとしてしか受け取られないような話ですが、事前に情報を集めておかないと本当にわからない「ドットノーツの斬り方」。

私は事前に教えてもらっていたので間違える事はありませんでしたが、やはりわからないと、ドットノーツは「突く」ものだと思いがちです。
もちろん突いてもミスにはならないのですが、ドットノーツの白丸が意味するところは「中心を突け」ではなく「360度全方向から斬れる」という意味です。どう斬っても良いのです。
多くのカスタムマップではそれを見越して、何かのノーツを斬った動きでついでに斬れるような配置や、個々人の癖によって斬りやすい方向が異なるような絶妙な配置の時に、ドットノーツが利用されている事が多いです。

要するに「どんな方法でも斬れるから好きなように斬ってくれ」というのがドットノーツです。見慣れるまでは身構えてしまうかもしれませんが、気楽に適当に振って、とりあえず当てる事から始めてみましょう。


・脇を開いた方が振りやすい

ここからは少し実践的な話になります。
脇をしっかりと締めて固定し、セイバーの軸をブレないようにして振ると斬りやすい。私は最初そう思っていましたし、今でも集中するとそうなりがちです。実際にそれが振りやすいという方も多いと思います。手首だけで振るタイプの人はこれで大丈夫だと思います。

ところが肘も使って振るタイプの人の場合、脇を締めてしまうと肘が上手く動かせず、可動域を抑制してしまいます。肘の可動域の問題で、脇を締めてしまうと肘は「曲げ」しか使えないからです。

これを改善するためには、脇を締めず、むしろ開いて腕を持ち上げると良いです。こうする事で肘の動きに「曲げ」だけでなく「捻り」を使う事ができるようになり、可動域が広がります。

欠点としては、腕を上げて保持する事になるため、腕に疲労が溜まりやすい事が挙げられます。加えて、その腕全体を動かすため、慣れない内は筋肉痛も起きやすいでしょう。
実際、私も一曲全体を通して腕を上げ続ける体力はありませんし、すぐに筋肉痛になってしまいますので、広範囲にノーツが散っている等の広い可動域が求められるシーンでのみ脇を開き、それ以外は腕を下げるようにしています。

疲れやすいという欠点こそありますが、対応力が格段に跳ね上がりますので、振り方を意識し始めるようになったら、難易度が高いと感じた時に脇を開けてみると突破口が開けるかもしれませんよ。


・片手配置では一歩踏み出す

ある程度難易度が高いものに手を出し始めると、同じ色のノーツだけが延々と続く配置を見かけるケースが出てきます。
俗に「片手」と呼ばれる配置で、文字通り片手だけを動かし続ける事になる難所です。
普段なら両手で刻むリズムを、全て片手だけでこなす事による「ノーツ密度の上昇」、両手分の配置範囲を片手だけでまかなう事による「配置範囲の拡大」が難所たる所以で、これは要するに「片手を素早く大きく動かす必要がある」という事になります。普段の2倍の距離を、普段の2倍の速さで動かさなければいけないという事もザラにあります。
難易度HARD帯までは滅多に見かけませんが、難易度EXPERT辺りからちらほら姿を見せ始めるため、初心者卒業のための壁の一つと言えるかもしれません。

可動範囲と速度が物をいう「片手」ですが、人間の腕というのは、肩から動く都合上、反対側へは動かしづらい作りになっています。例えば右腕であれば、正面から右半分の可動範囲はとても広いですが、左側の可動範囲はその半分以下です。これでは右側のノーツは拾えても左側のノーツは拾えない可能性が高いです。

実はこれに関する攻略はとても簡単で「動かす側の肩を前に出す」ただそれだけです
右腕を使うなら、右肩を前に向ければ良いのです。身体を少し左に向ければ自然と右肩が前に出ます。たったそれだけで、広い可動範囲を持つ身体の右半分が正面を向き、全てのノーツに対応する事ができます
この効果は実行すればすぐに実感できるほど素晴らしく、普段なら届かないような位置まで容易く腕が届いてしまいます。動かしやすくなるため速度も出しやすくなり、本当に対応力が跳ね上がります。

では肩を前に出すためにはどうすれば良いか、です。上半身だけを動かしていてはしんどいので、ここは全身で動く事にしましょう。
動かす肩と同じ側の脚を、一歩前に踏み出してください。狭ければ半歩でも良いです。どうしても前にスペースがなければ、反対側の脚を一歩あるいは半歩後ろに下げるだけでも良いです。
たったこれだけです。これで身体の正面は斜めを向き、動かす肩が前に出ます。後は集中して片手配置が終わるまで腕を振り続けるだけです。

慣れるまでは咄嗟に一歩前に出る事もままならないと思います。ただ、初見でそれができなくても、一度経験した配置であれば、2度目以降は脚を一歩動かす程度の心のゆとりは生まれると思います。一度負けてしまったら、リベンジマッチの際に、この事を思い出してみてください。

片手配置は、上級者が遊ぶような高難易度カスタムマップでも頻繁に見かける常連パターンです。習得できれば、自分に一つの自信が持てるようになるでしょう。




以上、私が過去に頂いて今でも役に立っている4つの助言を、後続の皆様におすそ分け致します。
もしこれを読んで勉強になった、成長できた、等と実感できた方は「大きくなった時、小さい子の面倒を見てあげて」くだされば幸いです。

こうやって、気持ちのリレーが続けられればと思います。




・追伸

と、イイ話で〆ようとも思ったのですがせっかくなので宣伝させてください。

私「しろゆり」は、ビーセイ配信の傍らでカスタムセイバーを作ってみたり譜面を作ってみたり、ビーセイに関わる事を無節操に色々やってます。
ここに自作譜面と自作セイバーをぶら下げておくので、よろしければ遊んでみてくださいね!


自作譜面第一号「Po popo popo」

自作譜面第二号「Build Our Machine(Remix)」

自作譜面第三号「Onix Veil」

自作カスタムセイバー「ゆーけー」


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