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なあ、クラリス

人狼ゲームなんかもそうだが
『楽しいけど一人じゃできないし、なおかつちょっと面倒くさい』
『最近やってないけど、やめたわけじゃない』
という遊びは沢山あって、アニメが好きな仲間でLINEとスプレッドシートを使ってやってた【無いアニメ】というのを久しぶりにやりたい。よく考えてみたらこれ、全然一人でできるし。

【無いアニメ】
仲間内で入力した適当な単語が沢山入ったシートBから、
ランダムで2単語を抽出するシートA。
この2単語を使って、存在しないアニメのあらすじを勝手に作る遊び。
どう考えても無理な場合は再抽出も可。
「異世界」「放課後」などアニメに使えそうな単語から
「サイゼリヤ」「病気のトカゲ」など使い方次第で面白くなりそうな単語、
「魔牛乳」など無い単語、何の変哲もない普通の単語から下ネタまで色々、現在247単語が登録されている。

そんな【無いアニメ】に投稿された数々の名アニメ(無い)の中から、まずは殿堂入りした俺の処女作(加筆・修正あり)を読んで欲しい。

抽出された単語はこの2つ。

『山登り』『おっぱい』

【バトルクライマー アロエ】
これは、2050年の日本を舞台とした女性登山レース「バトルクライム」を通じて展開される物語である。
過酷な環境下での想像を絶する運動量を要するバトルクライムでは、胸の大きさが障害になるため、通常、公式レースでは柔道など格闘技にある”体重別”のように”カップ数別”の試合が行われるが、近年賭博が問題視されている非公式の大会では無差別級の試合も存在する。

主人公は谷真アロエ(タニマ・アロエ)。
Cカップの胸を持つ普通の女子高生である。父が大きい家に住みたいという理由だけで実家が山の上にあるアロエは、もっと友達と遊びたい一心から学校に近いマンションに下宿したいと常々思っていた。
そんなある日の帰り道、トレーニング中のプロクライマー峰岡不二子(ミネオカ・フジコ:Fカップ)に出会う。毎日の登校で鍛えられた基本的な登山の能力に加え、ただならぬ資質と脂質を感じた峰岡はアロエを非公式の賭け試合への出場を勧める。賭け事はよくないと葛藤しつつも下宿の資金調達のため、一度だけと誓って峰岡の誘いに乗ることにするのであった。

峰岡は胸の谷間に道具を収納し自在に取り出す技を持っており、これを使い競争相手の進路を阻むためクライマーの間では【暗器遣い】と呼ばれているのだが、
このように大会常連の猛者たちは皆、胸を使ったなんらかの特技を有しており、名前よりもむしろ通称で呼ばれることも多い。
中でもカップ数測定不能の幻の女帝【Ω(オメガ)】の能力は異常である。巨大な胸に自分自信が潜り、中から操ることでボール型ロボットのような様相で、神がかったスピードとグリップ力で障害物をなぎ倒しながら最短距離でゴールへ到達することを可能にしている。
他にも小柄でとにかく素早いAカップの【脱兎(ダット)】
四肢に加え大きな乳房と大きな乳首を使い六足歩行を可能にしたXカップの【スレイプニル】などの強敵と闘いながら、
一度きりと決めたはずのアロエはバトルクライムの世界へのめり込み、打倒Ωを誓うのであった。

これが俺の処女作なのだが、俺たちのライングループにハッキングされたのか、俺の脳内情報がダダ漏れだったのか、公開してないにも関わらずアニメ化されているという情報が入った。

いや全然アロエでもないしバトルクライムでもないしスレイプニルとかオメガとか出てくる雰囲気はないね。
でも、原作の連載開始が2017年の12月で、
俺のアロエがラインに投稿されたのが2018年の2月。
かなり近い時期に近いことを考えてる人がいるってことは、リリースできる能力と環境、運があれば【無いアニメ】のメンバーからヒット作品を生むことができるかもしれない。
とりあえずこれも何かの縁だし、というか普通に面白そうなので一巻を購入。読んでみることにした。





「すみませんでした」





まあそれはそうなのだが、ちゃんと面白いし、ちゃんとクライミングだった。自分の発想が恥ずかしくなる。
オメガは双子で、姉妹タッグのとき【ΩΩ】~双玉ダブルオメガ~になるとか、CカップはClimbのCとして神の寵愛を受けやすいとか、男子バトルクライムでは男根を使うことが許可されており山を切り倒す最強の聖根エクスカリボーの使い手がいるとか考えてて本当にすみませんでした。

ということで、『いわかける!』を読んで満足してしまい、また、心が折れてしまったので【無いアニメ】チャレンジは次回とさせていただく。俺たちのポケットにゃ大きすぎる山に籠もってこようと思う。

愉快な生活苦