2020/12/28-2021/1/3の星占い 双子座

大切な人に「なにかしてあげたい」「相手を喜ばせたい」と思う気持ちが溢れます。そして、相手もまた、あなたを大切にしたい、喜ばせたいという思いを強くしています。二つの思いはべつべつのものですが、それを各自の判断で投げかけるとき、「なにか」が起こります。

O.ヘンリーの「賢者の贈り物」は、とても有名なお話です。愛し合う二人が、自分の大切なものをそれぞれ売ってお金を作り、贈り物を買います。夫は妻のために美しい櫛を、妻は夫の時計につける鎖を買うのですが、実は夫は時計を売ってしまっていました。そして妻もまた、自慢の長い髪を、贈り物を買うためのお金に換えていたのでした。
どうしてこの行き違いが「賢者」の贈り物なのでしょうか。

相手を喜ばせたい、という思いこそが、おそらく、最も貴重な「贈り物」なのだろうと思います。その想いの深さが、お互いに「同じくらいだった」ということを確かめ合えたら、どんなに幸福になるでしょうか。こうしたことは、言葉やリクツでは量ることができません。

お互いの優しい気持ち、相手への強い思いを「確かめ合う」ことは、ある種の「行き違い」のような出来事がなければ、かなわないものなのかもしれません。人から人への愛は本質的に一方通行です。どんなに説明を求め、言葉を求めても、本当に望んだものはなかなか、見つかりません。

この年末年始、そんな不思議な出来事が起こるのかもしれません。これはもちろん、あなたが誰かに贈ったものがムダになるとかそういう意味ではありません。ただ、本物の愛情や思いやりが伝わる時、ある種の「想定外」がポジティブに作用することがよくある、ということなのです。