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人間誰もが自分に呪いをかけている ①

こんにちは。

今日は今まで自分にかけていた呪いの話をします。


自分はここ最近まで自分のことをこう思っていました。

いらない人間。

生きる価値のない人間。

誰にも愛されない人間。

幸せになる権利なんて無い人間。

生きていてもしょうがない人間。

クズ。ゴミ。

というか人間の形をした別の生き物。人間でもない。人外。


とにかく自分を蔑んでいました。

理由は色々。まず親に良くされなかったこと。自分の親は母親一人だけで、母は自分を含めた4人の子どもを育て上げました。母親としては大変立派なことだと思います。ですが当時は本当に余裕がなかったのでしょう。自分は3人目(しかも三男)だったので、母としては「また男か」とがっかりしたかも知れません。

今幼少期の頃の思い出を頑張ってズラッと思い出しましたが、7割くらいが親に怒られているとか、親に言われた嫌な一言とか、ネガティブなことが思い出されました。そしてそれらを受けていつまでも泣いている自分のことも。とにかく楽しかったっていう印象がほとんどないんです。「とにかく雑に扱われた」という印象だけが強く残っています。

6歳か7歳の頃に自殺を本気で考えて遺書をしたため、息を止めて死のうとしましたが、結局出来ずに遺書を兄に見つけられ笑われて自殺は阻止されましたが、その時は「死=息を止めること」しか頭になかったので、飛び降りるとか、ナイフで自分を刺すとか、他の選択肢を知っていれば違う行動をしていたかも知れません。人生はいつだって紙一重。

余談ですが、以前母親に自分の子どもの時どんな子どもだったという話をした時に、楽しそうにあーだこーだ話してくれましたが、自分の中に母が話してくれた楽しい記憶はかすかにしかありませんでした。そういう事もあったなぁ、くらいの無機質な記憶でしかありませんでした。

という事で、「いらない人間」という呪いを幼少の頃からかけていました。かといって暗い感じで過ごしていた訳ではなく、元気に子どもらしくキャッキャとやっていたと思います。泣き虫でしたが。

余談ですが、どんな性格になるかは幼少の頃の経験で殆ど決まるそうです。親がしっかりと育てていても、子どもは非常に繊細なので何気ない一言や行動が心を傷つけてしまうこともあります。酷い場合は、精神をも歪めてしまう事だってあるでしょう。幼少の経験というのは、その子の今後の人生を左右する大事な時期だったりします。街や公園などでぞんざいに扱われている子どもを見ると、心配になってしまいます。余計なお世話ですが。

その後、呪いはどんどんと付け加えられました。

中学生の頃に突然のいじめを受け、「生きる価値のない人間」を。

高校生の頃に仲の良かった好きな異性から、間接的に『死ぬほど嫌い』と言われているのを知り、「誰にも愛されない人間」「幸せになる権利なんて無い人間」を。(ティーンエイジャーのピュアな心には、これは相当キツかったです…ダントツで深い傷を負いました)

大人になり、就職もせずフリーターとして漠然と過ごしている間に、「生きていてもしょうがない人間」「クズ。ゴミ。」

30歳になって、何もしてない、何もない自分に心底絶望。「人間の形をした別の生き物。人間でもない。人外。」という、自分は人間じゃないんだ、だから普通に生きられないんだ、という最悪の呪いをかけてしまいました。

この時、最も死に近づいたと思います。毎日死にたがっていました。今までかけていた全ての呪いが、心を掌握していました。あの時、どうやって生きていたのかあまり記憶にありません。それほど無の日常を過ごし、どうやって死のうかという考えだけが頭の中を占めていました。友人にも迷惑をかけていたと思います。

でも死ぬ勇気がなかったので、死ねませんでした。

死にたいと死ねないという矛盾の戦いを数年繰り返した後、ある日頭の中でぷつんと音がしました。(よく言われているやつですが、本当に何かが弾けるような感覚がしました。人類共通の謎感覚。)

「…もういいじゃん。」

「死ぬ勇気がないなら、死ぬって言うのやめな。」

「うだうだ言って死なないの、もう鬱陶しいわ。自分が一番嫌いなタイプじゃんそれ。」

「どうせ最後は死ぬんだから、それまで生きてみたらどうだ。」

「今までやりたかったことをやって、生きてみたらどうだ。」

「精一杯好きなことやって生きて、死ねばいいじゃん。」

どこからともなく現れた能天気野郎が、頭の中でこう言ってくれたのです。

その言葉を聞いたとき、私の元に一筋のうすい光が射したのです。


次回は呪いが解けた話をします。

あんまり長いと読む気がなくなってしまうという、自分みたいな人の事を考慮して。

それと、まだ長文を書くのは慣れない…頭が熱い…。

ここまで読んでいただきありがとうございました。

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