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夜を駆ける

令和のご時世、夜を駆けると聞いて80%以上の人は、かのYOASOBIのヒットソングを思い出すはず。

ただ、消費税率分くらいはスピッツの名曲を思い出してほしいと強く思っている。

アルバム「三日月ロック」の1曲目、イントロから引き込む格好よさがたまならい。そんな音楽に耳を傾けながら、闇を切り裂くように足を進める。

人も車も少ないこの時間帯、集中力は最高潮に。頭の中は、日常の雑念から解放され、思考はクリアに。走るたび、アイデアが駆け巡る。運動がもたらすはずの単なる体力向上や体型維持を超え、創造力の源泉となる。

毎月100km以上走るようになって約3年。最近では、1回で走る距離を延ばして20km以上走ることも。
ずっとデジタルデトックスを貫いていたけれど、音楽を携えるように。

夜風が肌を撫でる感触、星空の下、静かに輝くアスファルト。
夜の街を疾走する喜びは、何物にも代えがたい。
足音だけが響く、そんな時間が贅沢だ。

桜の季節なら、夜桜とランナーズハイのコラボレーション。
夏は、祭りの余韻に酔いしれながら。
秋は、月明かりに導かれるように。
冬は、息が白く霞む中を、温かな気持ちで駆ける。

ランニングは、ただの運動ではない。心を豊かにし、思考を深める時間。
音楽と共に、あるいは静寂の中で、自己と向き合う瞬間だ。
思いがけないアイデアに出会う、そんな奇跡も起こる。

だから、夜を選ぶ。人目を気にせず、自分だけの時間を楽しむ。
このルーティンが、明日への活力となり、創造の糧となる。

夜を駆ける、それは自分を磨く旅。
毎晩の冒険が、新しい自分を見つけ出す。

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