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親の離婚を糧にする子・引きずる子の分岐点って!?(前編)

「親の離婚を糧にする子、人生に引きずる子の違いってどこにあるんでしょうか?」

とよく質問を受けます。

確かに、親が離婚をしてもそれを糧にして社会で活躍している人もいれば、親の離婚を経験した人が引き起こす犯罪のニュースも目にしますね。

どちらも「親の離婚」だけがその理由になっているとは言えませんが、大きな要素であることは否定できないように思います。

『家庭』というのは人間が所属する最初の組織ですから、影響力は大きいですよね。三つ子の魂百まで、と言われている通りでもあります。

私もそうですが、両親の離婚を経験した人に話を聞くと、
・良い成績を取ったり、良い行動をすると『親が離婚したのにすごいね』などと言われる。

・悪いことをすると『親が離婚したからそうなったんだろうね』などと言われる。

という声を非常に多く聞きます。
ちなみに、その発言の主として一番名前があがるのは『祖父母』です。

本人が直接言われるのもそうですが、本人がいないところで、話題にされることもあります。

私たちは子どもからのLINE相談を毎日受け付けているのですが、こんなふうに言われた!という相談もたくさん来ます。

メディアでもよく『女手一つで頑張るシングルマザー』とか『ひとりで育ててくれた親に感謝して歌を歌います』とかいう企画がありますよね。

また、凶悪犯罪の報道になると、どうやって犯人ができあがったのか?と生い立ちを深堀して両親の離婚とか不仲にフォーカスされることがとても多いです。

しかも、『イイハナシ』は特集とかの単発の企画で放送されることが多いですが、犯罪がらみになると少なくとも1週間、さらにあの事件から1か月、半年、1年、と長く発信されるんですよね。

みなさんに是非目を向けてほしいなと思うのが、こういうのを見て、『親の離婚を経験した『今の』子ども』がどう思うかということです。
親の離婚で悩む子どもたちは、良い話を見れば「自分の親もこうだったらいいけど」とか「こういうふうに感謝できない自分はだめなんだ」と思います。悪い話を見れば「自分もこうなるのかな」と思うのです。

さて、話を本題に戻しますが

「親の離婚を糧にする子、人生に引きずる子の違いってどこにある?」

という点についてです。
私も友達のおうちに遊びに行ったとき、その子のお母さんが、その場にいない別の友達のことを話題に出して

『ひとり親家庭の子ってしっかりするかグレるかどっちかなのよ』

と言っていたんです。

その時はまだうちの親は離婚はしていなかったのですが、私の親が離婚するときに、頭にふっと思い出したのはこの言葉でした。あ、私どっちにいくんだろう…って。 私は今となってはこのことを勉強会や講演会の場でいろんな人に話すのですが、親の離婚を経験したことのある人に聞くと結構な確率で大きく頷いて共感されます。

もちろん、ある程度消化して、親の離婚をひきずってない人にしか聞けませんが、「そうそう、私グレた!」とか言って盛り上がることもあります(笑) じゃあ、親の離婚を経験した子どもが、しっかりするかグレるかの分岐点、つまり「親の離婚を糧にする子、人生に引きずる子」の分岐点ってどこにあるの?というと……やはり周りの大人にかかっているんです。

本記事では前置きで長くなってしまったので、後編で書きたいと思います。


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