お題箱で貰ったキーワードを調べて感想を書く記事 第2回


朝起きたら雪が降ってました。
季節の挨拶はしばらくこれで行こうと思ってます。

そんなこんなで2回目です。今週来たお題はこれ

おだい
まま

ママと一言で言うと母親が真っ先にイメージされるだろうが、英語でいうMom以外にも継母(ままはは)や幼児語の飯(まま)、原文ママの意で使われるママ(引用)など以外にも多義的というか複数の意味を持つ言葉だということがわかる。

ママという言葉が母親として一般的であるように、母親という存在も創作の題材としては一つのジャンルとして十分すぎるほど確立されたものであるといえる。
一方で、創作の題材として見ると、母親であることがある種の枷として扱われていることも少なくはない。
パートナーに手伝ってもらう場合もあるが家事育児をしながら○○との両立を図るスーパーウーマンとして描かれる場合は専ら母親という役割は、そのキャラクターの属性でありながら、もう一方の役割の枷として描かれることは少なくない。
当然、作中で描かれるその人にもキャパシティーが存在し、それをどう割り振っていくか、それぞれの役割で発生したトラブルをいかにスマートに解決するか、あるいは成長の糧として描写するかと言ったものは、そのキャラクターの見せ場であり、物語を前に進めるためのフックでもあるといえる。

かの名作、源氏物語から母親という存在の巨大さ、強さというものは脈々と受け継がれており、一生において少なからず影響を与えることは確かである。
また同様に、母親が偉大であるが故にいつまでも自立できず、その面影を追い続けた者がいかなる結末を迎えるかも源氏物語より脈々と受け継がれている。
その一方で地球そのものをゆりかごとし、人類は母なる大地より自立して旅立たねばならないという表現が宇宙開拓を題材とするSFで取り上げられるように、概念としての母親は広範に存在するといえる。
それは、育てられる子にとっても母親という存在は自身を守り育てるゆりかごであり、一方で枷や人生においてのある種の楔となり得るということだろう。

母親と言う存在は、それだけ少なからず重い存在だということで、重い話を展開したが、結局のところそうした母親の懐の深さに甘えているのがこの記事である。
いずれは、旅立たねばならないということを自覚しつつ、子を育てるのが母親という存在の強さであり、欠点でもある。


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