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国土交通省「マンション標準管理規約」を改正、マンションにEV充電設備設置は過半数賛成の普通決議でOKに



マンション標準管理規約改正の背景

近年、電気自動車(EV)の普及が進む中、マンションの駐車場にEV充電設備を設置する必要性が高まっています。国土交通省は2024年6月7日に「マンション標準管理規約」を改正し、EV充電設備の設置を普通決議で可能とすることを明記しました。これにより、マンション管理組合は充電設備を導入しやすくなります。マンションの標準管理規約とは、国土交通省が作成したマンションの維持・管理や住民の生活の基本的ルールを定めるモデルです。これは必ずしも遵守する必要はありませんが、多くの管理組合がこれを参考にして規約を策定しています。

「マンション標準管理規約」の改正について ~所在等不明区分所有者への対策や管理情報の見える化等に向けた改正を行います~
マンションを巡る「2つの老い」の進行等に伴う課題や昨今の社会情勢の変化等に対応 するため、マンションの管理規約を作成・改正する際のひな型となる「マンション標準管理規約」を改正します。

国土交通省

また、経済産業省も国土交通省とともに、新築マンションへのEV充電設備設置を積極的に推進するよう要請しています。これは、2050年カーボンニュートラルの実現に向けたグリーン成長戦略の一環として、充電インフラを整備するための指針に基づいています。

新築集合住宅における電気自動車等用充電設備の積極的な設置について
充電インフラ整備促進に関する取組の一環で、新築の集合住宅を供給する事業者が充電器の積極的な設置を行うよう、 国土交通省及び経済産業省から要請文の発出等を行いました。

経済産業省


マンションにEV充電設備の設置推進

新しい「マンション標準管理規約」では、EV充電設備の設置に関して以下のポイントが重要です。

  1. 普通決議での設置決定
    EV充電設備を設置する際には、マンション管理組合は普通決議で決定することが可能になりました。これにより、多くの区分所有者の合意が必要な特別決議ではなく、過半数の賛成で設置を進めることができます。

  2. 設置ルールの明確化
    規約には、EV充電設備の設置に関するルールを事前に定めておくことが推奨されています。これには、設置場所や使用方法、費用負担などが含まれます(第15条関係コメント)。

  3. 設置工事の決議要件
    EV充電設備の設置工事を行う際の具体的な手続きや決議要件が明記されています(第47条関係コメント)。

  4. 管理情報提供項目の追加
    マンション売買時の購入予定者に対する管理情報提供項目例にEV充電設備が追加されました(コメント別添4)。これにより、EV所有者はマンションを購入する際に事前に充電設備の有無や使用条件を確認することができます。

国は2050 年カーボンニュートラル実現に向けて、EVの普及を推進していますが、マンションにおける充電設備の不足がEV普及の障害の一つとなっています。一戸建てであれば駐車場やガレージに所有者の意思で設置できますが、マンションではEVを持たない・EVを持つ予定もない他の区分所有者からも合意をもらう必要があり、そのため合意形成が難しいのが現状です。この改正は、そうした課題を少しでも解決するためのものです。


マンションへの具体的な設置手順

  1. 管理組合での議論と決議
    マンション管理組合は、定期総会や臨時総会でEV充電設備の設置について議論し、普通決議で決定します。

  2. 設置ルールの策定
    設備の設置場所や使用方法、費用負担について具体的なルールを策定します。充電設備の使用上のルールや使用料についても、併せて駐車場使用細
    則等に定めます。

  3. 設置工事の実施
    決議が通った後、電気工事業者に依頼して設置工事を行います。この際、マンションの他の設備や生活に影響が出ないよう配慮します。

  4. 情報提供
    マンション売買時には、購入希望者にEV充電設備に関する情報を提供します。これにより、EV所有者は事前に設備の状況を把握でき、安心して購入を検討することができます。

充電設備を設置したマンション管理組合理事長の体験談
- 重要ポイントは99%、合意形成にあり
- 「EVに乗っていないEV理解者」を増やす
- 「充電設備を⼊れたい」とは⾔わない
- スケジュールの軸になるのは補助⾦

東京都【第2回】マンションへの電気自動車(EV)用充電設備設置に関する無料相談会


ユビ電のマンション向けEV充電設備導入サポート

ユビ電のWeChargeサービスは、EV充電設備の導入と運用をサポートするために以下のような支援を提供しています:

  1. 合意形成のサポート
    ユビ電は、管理組合が住民の合意を得るためのプロセスを支援します。住民の意見をまとめ、合意形成をスムーズに進めるためのコンサルティングを行います。これにより、EV充電設備の導入に対する理解と賛同を得やすくなります。

  2. 受益者負担と電力量kWhによる課金
    EV充電サービスWeChargeは、充電を利用する人だけがコストを負担する仕組みを提供しています。また、実際にEV充電された電力量に基づいて課金することで、EVオーナーは充電料金に納得感をもっていただけます。

  3. 統合管理システム
    WeChargeは、充電ピークを分散させる統合管理システムを提供し、マンション全体の電力契約や設備投資の負担を軽減します。

  4. 設置工事と運用のサポート
    ユビ電は、充電設備の設置工事から運用までのプロセス全体をサポートします。専門の電気工事業者との連携を図り、効率的かつ安全に設置を進めます。

  5. 補助金申請のサポート
    ユビ電は、補助金の申請に関する手続きもサポートし、初期費用の負担を最小限に抑えるお手伝いをします。


マンションでもEV自宅充電を当たり前に

国土交通省の「マンション標準管理規約」の改正により、マンションにおけるEV充電設備の設置がしやすくなりました。普通決議で設置を決定できるようになったことで、管理組合は迅速かつ効率的に充電設備を導入でき、マンション居住者の利便性向上につながります。ユビ電のWeChargeサービスを活用することで、さらにスムーズで公平な充電設備の導入と運用が可能になります。マンションの住環境を向上させ、マンションでも当たり前に自宅充電できる未来を実現するために、ぜひWeChargeサービスをご検討ください。

マンションEV充電といえばWeCharge
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