見出し画像

初めて尽くしのSM体験 at 札幌

※画像は僕が昨年に緊縛体験を受けた時のものです。記事の内容とは関係ありません。なんか殺風景だなぁ、と思ったので付けておきました。では、記事をお楽しみくださいませ。

きゅん縄会

きゅん縄会(開催時間 15時~19時)

 16時半頃に会場に到着。縄会が初めてという事もあり、着いたはいいが何をしたらいいものやら…と棒立ちしてしまいました。しかし「自ら行動を起こさねば、何も起きず来た意味が無い」と思い、入口近くに居た方に自己紹介と、皆さんが縄会でどのように過ごされているのかを尋ねました。名前と、受け手としては一度経験があること、縛り手としては未経験だが興味はあること、初参加ということを伝えたところ、まずはゆっくり交流をしたらどうか、という提案を頂いたので、参加者と交流をしていくことにしました。ちなみにざっと見た感じ15人~20人くらいは参加者が居たかな、と思います。女装されている方も居ましたね。
 さて誰に話しかけようか、と悩んでいるとありがたいことに、僕の近くで床に座っていた方が、話しかけてきてくださったので少し雑談…自己紹介と縛り手さんなのか受け手さんなのか、などを話していました。後述しますが、まず自己紹介をするのは大切な事のようです。

 そうすると新しい方が会場に見えました。どうやら受け手さんだったようで、その方をモデルとして会場にいる方に縛り方を教えて頂けるようです。僕は先程の方との雑談を切り上げ、お願いしてそれを見学させてもらいました。後ろ手の縛り方を教えて頂けるとの事。不思議なもので、見せてもらっている間は出来そうな気がするんですよね。一通り縛り終えて、講師の方が解いている様子を見ながら反芻していました。残念ながら僕は縄状のものを脳内で三次元的に動かすのが苦手で(これは小学生くらいからずっとダメでした。靴紐を結ぶのですら僕にとっては難題です。)、見たばっかりなのにしっかりと再生できませんでした。動画撮らせてもらえばよかったかな。
 その後、ある生徒さんの希望で練習をするようでした。その生徒さんは別のところで縄を覚えてきている方だったようで、講師の方とは少し違う結び方をしていましたが、概ね流れは一緒でした。違う結び方というのはクロス留めか箱留めかの違いです。あとは結び目のラインがずれていて、「ここを綺麗に合わせたいね。」なんてお話をしていました。

 それと並行してなんと僕にも縄を教えて下さいました。「さばさんはまず本結びを覚えようか。」との事で、やってみましたがこれが何か上手く出来ない。不器用ながらも一応は出来たのであとはひたすら練習でした。尚、未だに上手く出来ません。笑

 他にはしまう時の縄の結び方も教えてもらったり、僕で練習してもらったり、また別の方と交流したりしていました。因みに、そんなことをやっている横で他の方々は自由に縛り縛られという状況でした。講習をして頂いたり、各々自分の技術を高めたり披露したり…縄会ってこんな感じなんですね。皆さん優しい方々ばかりで、とても楽しい会でした。また都合を合わせて参加したいですね。

夜想曲E♭

夜想曲E♭(営業時間 19時~25時)

 内装は、お店に入って手前と奥で雰囲気が違う作りになっていました。手前は本当にみんながイメージするようなBarという感じ。奥の方はテーブル席と鉄骨の枠、吊り用のカラビナなどがありました。その日はショーがあるので、それらには触れないようにお願いします、とのアナウンスがありました。普段は使っていいのでしょうか。他には縄や鞭も置いてありましたね。フリータイム制なので時間を気にせずに居られるのがいいと思いました。
 SMショーは奥の方でやるという事でしたので、見やすそうな席を確保して先程の縄会で出会った方々とお話をしていました。縄を覚えたら何をやりたいのか、とかそんな話をしていましたね。普段出来ないような話が出来るというのはやはり良い刺激になります。ただ、僕はまだ人見知り発動中だったので何を喋っていいか、探り探りでした。お喋りをしていたら別の席の方が縛り始めたり、鞭を打ったりしていたので、見学もしてきました。鞭の練習をしている方も居て、折角なら僕も練習させてもらえば良かったかしら、と少し後悔。今度行く時は体験させてもらおうかな。
 そんなことをしていたら、ゲストの蒼月 流さんが見えたようで店内がざわざわとし始めました。蒼月さんが見えたのはSMショーが始まる1時間程前くらいだったと思います。手前側のゾーンで何かやってるなぁ、と思ってました。少し覗いてみると、女の子と少々やり取りをした後、ハグするだけで女の子は絶頂している様子でしたね。個人的には「それは流石に参考にならないな。」と思いました。笑(蒼月さんも後で、これは参考にならないと思う、と仰っていました。)

蒼月 流 SMショー

蒼月 流 SMショー

(22時~ 概ね1時間)

 ショーの前に、とても華奢で綺麗な方がモデルさんとして紹介されました。体の線が際立つようなボンデージの衣装を纏っていて、骨盤の形がくっきりと見えるのが…とても良きでした!(語彙力の低下)しかし、それはショーで使う衣装ではなく、趣味で着たかったものだったようです。普段お住まいの地域では、うっかり知人に見られてはいけない、という事で中々着れなかったみたいです。なんだかとても楽しそうに見えました。
 モデルさんがショーの衣装に着替えている間に、蒼月さんからアナウンスがありました。モデルさんは感受性がとても高い方で、大変感じやすいという事。ショーのリハーサルは行っておらず、モデルさんのリアクションは全て本当の感情…演技ではないという事。どんな内容かも伝えておらず、伝えてあるのは設定されているシチュエーションと「ひどいことするからね」と告げただけ、という事を仰っていました。
 このアナウンスが終わると蒼月さんも一度裏に戻りまして、それから二人が出てくると、いよいよショーが始まります。

 ショーの内容は書きませんが、その雰囲気…世界に僕は呑まれてしまいました。ショーが終わった後は軽く放心状態でしたね。モデルさんは大変感じてらっしゃいました。技術的な事は分かりません。色々なテクニックがどれだけ凄いことなのか、という事が残念ながら今の僕には感じ取る事が出来ませんでした。しかし、その中でも興味深い点はありました。
 まず目です。蒼月さんはしばしばモデルさんに「僕の目を見て」という仕草をしていました。次に耳です。鞭や縄の音、掛ける言葉などを使って蒼月さんを意識するように誘導していました。僕は特に目線の方が印象強く記憶していて、その時の蒼月さんはとても素敵な笑顔をしていました。それも相まってか、そこは本当にその二人だけの世界…という雰囲気でした。

蒼月 流 座談会

SMショー後 概ね1時間

 座談会と言っていいのか分からないですが、僕はそう感じたので分けさせてもらいます。
 ショーが終わり蒼月さんが道具を片付けながら、「何か聞きたいことがある人は居ますか?」とトークを始めてくれました。個人的にはこんな滅多に無い機会に、何も聞かないのは愚の骨頂だと思っているのですが、SMについて余りにも無知であるため、何を聞いていいものやら。恥ずかしながら何も聞くことは出来ませんでした。他の方はどういう心情だったのか、僕には分かりませんがしばらく誰も手を挙げませんでした。すると蒼月さんが(場を持たせるためでしょうか)「私にビールを一杯奢ってもいいよ、という方は居ませんか?」と問いかけ、それに恐る恐る、という形で誰かが挙手しました。それを起点に蒼月さんがトークを始めます。そうするとポツリ、ポツリと手が挙がるようになってきました。
 その話の中で蒼月さんが仰っていた事を僕なりに解釈して、まとめます。

  1. SMバーに初めて来る、男性と女性の持つ不安の違いについて。
     「男性と女性」と表記しましたが、個人的にはDom/Subではないだろうか、と思います。しかしながら、蒼月さんはそのように仰っていたのでこのまま書きます。
     男性が抱くのは「ぼったくられないか?」というお金に関する不安が主なのに対して、女性は「嫌な思いをしないか?引かれないか?」という精神面に関する不安が主である、と仰っていました。なので基本的に、女性は常に警戒している、と考えてよさそうです。

  2. 心の距離を縮めるには。
     ではそんな警戒心バリバリの女性とお近付きになるにはどのようにしたらよいのでしょうか。結論から言いますと、「自分を開示すること」が重要です。前述の話はここになります。
     シチュエーションを仮定して話をします。SMバーで偶然隣の席に座った人と話をする事になりました。その際に話を振るためには質問もするでしょう。男性は女性に話しかけます。「(SMバーには)よく来られるんですか?」と。もうNGです。Too Badです。蒼月さんの教えでは「僕は週に一回程度来るんですが、(あなたは)今日初めて来られたんですか?」のように投げかけます。
     前者の場合だと「よく来る」の基準が分からないため、例えば週に一回程度来ていると仮定して、その頻度が高いのか低いのか分かりません。全然来ない、と言えばそれは嘘になりますし、高頻度かどうかは不明です。それ故に、「引かれないか?」という不安を持っている女性はこの質問の答えに困ってしまうのです。その時点で「嫌な思い」をしてしまいます。その点後者であれば、「週に一回程度」という基準があるため、「同じくらいです。」とか「そんなに来ないですね。」「初めてです。」とか答えやすい、ということです。
     SMバーへの来店頻度で例を出しましたが、他の事についても同様です。性的嗜好とかですね。まず自分の事を伝えて、それから相手に聞く。「僕は○○です。貴方はどうですか?」といった具合ですね。僕は前述の話で、縄会に参加した際の「名前と、受け手としては一度経験があること、縛り手としては未経験だが興味はあること、初参加ということ」を伝えた事がこの「自分を開示する」に当たるかな、と思っています。

  3. 紳士であれ。
     大事な話を忘れていました。SMを楽しむ為には、というお話です。SMというのは大変危険を伴う行為が多いです。なので、M側は本当に大丈夫か、という事が確認出来ないと身を預ける事が出来ません。そんな状態でプレイしたところで気持ちいいはずがないのです。なので、しっかりと安心感を与えてあげなければいけません。その為に、紳士である事を知ってもらう・見てもらう必要があります。前述の通り、初めて会う人にはそれはそれはもう警戒心で固めておりますので、それを解きほぐしてあげなければいけないわけです。上述の話もそうですが、全ては安心感を与える事が大切です。

 これで全部ではないのですが、僕がペラペラと喋ってしまってはいけないと思いますので、これくらいにしておきます。他にも沢山参考になるお話があったのですが、紹介できないのが残念です!笑

最後に…

 こんな拙い文章をここまで読んでいただいてありがとうございます。これは体験記でありますが、どうしても僕から伝えたい事があります。それは「なんとか動機付けして行動しろ!」という事です。世界はそんなに優しくないので、周りが勝手に舞台を用意してくれるなんて事は、まず有り得ません。とかなんとか偉そうな事を言っていますが、正直に言うとフォロワーさんが後押ししてくれたお陰で僕はこんな体験をする事が出来ました。お財布事情的に厳しいな…と思っていたところでフォロワーさんにその話をしてみたら、助けてくれました。お陰様で大変楽しく、有意義な時間を過ごす事が出来ました。僕の場合はまず有り得ない事が起っちゃいましたね。笑
 話を戻しますが、本当に好きな事であればお金や時間は何とか捻出するものです。僕の場合でしたら縄会までは元々参加予定でした。ただSMバーは男性だとやはり高いんですよね…。しかし、色々と削りまくれば行けない事は無いくらいでした。1,2万円やそこらであれば、ちょっと我慢すれば出てきますよね。交通費もかかる!という人は趣味用に500円貯金とかやると良いと思います。僕はやってません。「ねだるな、勝ち取れ。さすれば与えられん。」です。交響詩篇エウレカセブンです。まぁ、ちょっと締まらない感じになっちゃいましたが、こんなところです。自分で行動しないと何も始まらないんです。そう考えると僕はフォロワーさんに相談する、という行動を起こしたと言っても過言ではない…?笑
 書いてて思いましたが、この話だけで記事書けそうなくらい言いたい事がバーッて出てきました。長くなるので書きませんけど。笑

 この話は以上になります。勢いで書いちゃったので読みづらかったと思います。ここまでお付き合いいただき、本当にありがとうございました。
 また機会があればなんか書くかもしれませんが、今のところ予定はありません!!ではこれにてお別れです。ばいばい!ノシ

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?