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やらないことを決める前に、まずやってみることが大切だった

最近、ビスネスノウハウで「やることを決めるよりもやらないことを決めることが大事だ」とよく見かけるようになった。

やらないことを決めることで、無駄をなくして集中と選択ができるから結果に結びつきやすくなる。さらに、基準を明確に設けることで自分の価値感や生き方に軸ができて判断がしやすくなる。

私は新卒時にやらないことは決めていなかった

私は新卒でWEBデザイナーとして仕事を始めた時に、「WEB以外のことしかしない」、「デザイン以外のことしかしない」というやらないことは特に決めていなかった。逆に、やると決めていたことは「自分がやろうと決めたことをやる」ことくらいだ。やろうとしていたことも最低限で「朝は定時に必ず出社する」、「あいさつをする」、「一生懸命仕事をする」くらいだ。そのおかげか、入社してからパンフレットの原稿やシステムの仕様などWEBデザインとは直接関係ない仕事を経験することができた。初めて経験することの中には、大失敗した経験もたくさんあって、noteにも書いている。

でも、こういった色んな経験をすることができたから、WEBだけでなく、システムや紙媒体もわかる人間として重宝されることが多くなっていった。何よりも、クライアントと会話してる時に出てくる課題に対して様々な角度から解決策を提示できる上に、失敗パターンもわかっているので結果を出せる確率も高くなった。

もし、自分が今の時代に新卒でWEBデザイナーを始めたとしたら、そして成功している多くの人たちが「やることを決めるより、まずやらないことを決める」という意見を当時の経験の浅い自分が受け入れていたら…おそらく「クライアントの成功以外は何もしない」ではなく「自分はWEBデザインだけしかやらない」とやらないことを決めていただろう。すると、そもそもなぜWEBデザインをする必要があるのかやクライアントの目的とは外れて、WEBサイトのデザインを作ることが仕事の目的になっていたと思う。

例え「クライアントの成功以外は何もしない」と決めたところで、新卒でWEBデザインの経験が全くなかった自分が当時できることはWEBサイトの更新でデザイン修正やHTMLの更新くらいだった。その私が上司やクライアントに向かって「こんな修正してても成功しませんよ、だから私はやりません」と言ったところで何も前に進まない。「じゃあ、成功するために何ができるの?」と聞かれたところで、案も出てこないし実行もできない。それなのに「上司やクライアントはわかっていない、戦略がない」ときっと自分のことを棚に上げていただろう。

私は新卒の当時、自分の実力や状況を客観的に考えたうえで「できることを一生懸命やろう」と決めたことを誇りに思っている。あれから10年以上たって、できることは少し増えたが、これはやった方がいいと優先順位はできたけど、最初からこれはやらないということはあまり決めていない。やらないことを決める前に、まずやってみることが私の人生では大切だったと思っている。

※こんなことを書くと何でもやってる挑戦心あふれる人間に思えますが、実際は10考えて1も実行しないタイプの人間です。そんな私がやれることをやろうと思ったきっかけがあるマンガを読んだことにあるので良ければ見てください!

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