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インターフェックスジャパン2023(7月5日〜7日)のハイライト

インターフェックスジャパン(医薬品・化粧品・洗剤 研究開発・製造技術国際展=Interphex Japan)が7月5日(水)~7月7日(金)の3日間、東京ビッグサイトで開催された。ことしの総出展社数は850社となった。

物流・搬送ゾーンでは日本航空をはじめ、大隅物流、エルプロ社、va-Q-tec、KIX Pharma Community(関西国際空港、伊藤忠ロジ、サンキュウエアロジスティクス、CKTS、ジャスフォワーディングジャパン、日航関西エアカーゴ・システム、阪急阪神エクスプレス、平野ロジスティクスとの共同出展)、ハブネット、SKYCELL、DoKaSchなどがブースを出展し、医薬品輸送への取り組みや、輸送事例、最新商品を積極的にPRしていた。

■平野ロジスティクス

KIX Pharmaコミュニティは2017年8月から国際航空輸送に携わる関係事業者が参加して活動。19年6月に国内空港では初めて、6社とともに空港コミュニティとしての認証を取得。23年6月現在はコミュニティメンバーが16社となり、より安全で高品質な医薬品輸送を提供している。
平野ロジスティクスは昨年5月にCEIV Pharmaを取得し、医薬品輸送に関わる品質管理規定・手順書の作成をし、医薬品輸送車両を導入。現在、20台体制で医薬品輸送車両を運行している。

8社合同のブース内では、各社がPRを行っていた 

■日本航空

日本航空は22年10月に成田空港貨物上屋内にある、国内最大規模となる医薬専用定温庫「JAL MEDI PORT」の供用を開始。ことし6月には最先端の医薬品保税倉庫である「JALKASロジスティクスセンターりんくう」もりんくうタウンに開設した。
いずれもGDP(医療品の適性流通基準)に準拠した施設となっており、19年に取得したCEIV Pharma認証と併せて高品質な輸送サービスを提供することで、増加する医薬品輸送の需要に対応している。

JALはモデルナワクチンを輸送するなど医薬品輸送の実績も多い

■SKY CELL

SKY CELLが展示していたパッシブコンテナの1500Xは、従来製品の1500Cコンテナと比較して、外寸は小さく、積載容量(内寸1235x1033x1300㎜)が大きく設計されているのが特長。2〜8℃及び15〜25℃の両温度帯に対応するもので、20℃の外気温で270時間のランタイムを確保することができるという。コンテナに貼られているQRコードをスマホなどで読み取ることで、現在のコンテナの状態が瞬時にわかるという優れモノ。
CO2排出量も通常のアクティブコンテナに比べ50%ほど削減され、コンテナ自体も98%がリサイクル素材で製造されているため、環境に配慮されたコンテナと言えそう。

搬入から3日経ってもコンテナ内は5℃に保たれていた

■ハブネット

ハブネットでは、GDPを順守し温度管理を徹底した医薬品輸送を行って、すでに130ヵ国への輸送実績がある。コンテナ会社との直接契約により様々なサイズの輸送コンテナの取り扱いが可能なため、顧客のニーズに合わせたオーダーメイドの輸送に定評がある。
また、定温輸送容器の調温サービスセンターを大田区平和島の事業所に構えていることで、24時間/365日温度・保安監視下で保管することが可能となっている。

ハブネットではさまざまなサイズのコンテナ取り扱いが可能

ことしは日本国内だけではなく、海外企業の出展が過去最多となり 16の国と地域から153社が出展したためか、連日9000人以上が来場し、最終日の7日も賑わいをみせていた。

2023年7月11日掲載


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